| 防除のポイント |
| 炭そ病 |
親株は無病地のものを選抜して使用する。発病地では無病畑を選んで採苗し、苗も無病地に仮植する。発病の恐れがある圃場は土壌消毒を行う。夏季高温の時期に太陽熱消毒を行うと発病軽減に結びつく。雨滴伝染が行われるので降雨に当てないような栽培を行う。とくに苗の上からの、いわゆる頭上潅水を行わない。被害残渣は有力な第一次伝染源の役割を果たすので、圃場から持ち出して完全に焼却する。炭そ病菌は、潜在的な伝染を行うことがあるので、外観上無病と見える親株も健全であることを周到に検査する必要がある。またランナーに病斑が見られる株から採苗してはならない。
薬剤はアミスター20フロアブル、ベルクート水和剤、オーソサイド水和剤80、ゲッター水和剤、デラン水和剤、バイコラール水和剤、アントラコール水和剤、ベンレート水和剤などが登録されている。いずれの薬剤も発病の恐れがあるときには予防散布を、また初期防除を心がける。
とくにアミスターは予防・治療効果ともに高いので、使用時期を失わないように適正に使用する。
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| 灰色かび病 |
蜜植を避け、栽培地の排水、通風をよくする。マルチをして土壌からの病原菌の感染を防止するとともに、果実が土壌に接しないようにする。被害果、被害茎葉を除去焼却し、圃場衛生に努める。ハウスやトンネル内が多湿にならないように温暖快晴の日には随時に喚起を行うとともに、潅水は必用最小限に止める。
薬剤防除は、出蕾期ないし開花期から普通は7〜10日おきに、不順天候時は4〜5日おきに薬剤散布を行う。
アミスター20フロアブル、ロブラール500アクア、ポリキャプタン水和剤、ユーパレン水和剤、スミレックス水和剤、ポリオキシンAL水溶剤、フルピカフロアブルなど、いちごに対する登録農薬は多いので、これらの農薬を適宣適正に使用する。
アミスターは予防的に、散布時期を失しないように使用する。
本病に対する農薬の中には、薬剤耐性菌の発現で効果が低減している種類もあるので、使用に際しては十分な注意が必要である。
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| うどんこ病 |
花芽分化を促進するための山あげ苗では、病原菌の潜在感染の危険性があるので、定植後は発生の動向を注意深く観察し、適正な対応を行う。
ハウス内の多湿環境を除去するための換気を徹底する。必要以上の潅水を行わない。薬剤散布は、育苗後期に1〜2回、ビニール被服後苗の活着を見計らって登録農薬を散布する。本病に対する登録農薬は多いので、初期発病を確認した時点で散布時期をう失しないように散布する。アミスターは予防効果・治療効果に優れるので、ローテーションの一剤として定植後に散布する。発病は葉裏から起こることが多いので、薬剤散布に当っては、葉の裏にも薬剤が十分付着するように丁寧な散布を心がける。動力散布機で散布を行う場合は圧力をやや低めに落として、葉裏、未展開葉にも十分量の薬剤を付着させる。
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