農薬情報>殺菌剤


特長
■有効成分:ヘキサコナゾール・・・2.0%
■性状:類白色水和性粘稠懸濁液体
■毒性:普通物
■有効年限:3年
■包装:500mlx20瓶
  • 本剤は、トリアゾール系のエルゴステロール生合成阻害(EBI剤)の作用性を有し、果樹の重要病害に幅広く効力を発揮する。特に、りんごの黒星病とモニリア病の同時防除により省力防除が可能。さらに、なしの黒星病の果実感染防止効果が高い。
  • 各適用病害に対する使用濃度は10〜20ppm(1000〜2000倍希釈)であり、低濃度で高い効果を発揮する。
  • 浸透移行性に優れている。
  • 予防と治療の2つの効果を発揮する。
    予防効果 治療効果
  • 便利なフロアブル剤。
    使いやすく、扱いやすい「フロアブル」製剤なので散布液の調製に手間がかからない
    フロアブルなので汚れにくい
    左:アンビルフロアブル1000倍
    右:A水和剤1000倍
主要病害の発生と防除適期および試験成績
りんご
主要病害の発生と防除適期
  • 開花前後の散布により、黒星病、赤星病、うどんこ病の同時防除に威力を発揮します。
  • 落花直後から落花20日後にかけて1000倍で散布することにより、斑点落葉病の初期防除にも優れた効果を示します。
黒星病に対する効果
供試薬剤 希釈倍数 圃場試験 接種試験 b)
発病葉率(%) サビ果率(%) a) 薬害 接種前散布 接種5日前散布
アンビルフロアブル 1000倍 0.1 2.0 なし
C水和剤 800倍 13.6 7.0 なし
無散布 32.6 3.0
昭61、青森県りんご試験場
  • 品種:ふじ(一部ジョナゴールド)約10年生
  • 散布:5/8、21、29、6/9
  • 調査:6/24、9/20
  • 注):
    a)いずれも程度は軽い
    b)○:発病なしX:発病あり

モニリア病に対する効果
供試薬剤 希釈倍数 胞子形成度
アンビルフロアブル 1000倍 32.8
A水和剤 1000倍 47.8
無散布 93.0
平6、青森県りんご試験場
  • 品種:ふじ7年生(ポット)
  • 被害状況:甚発生(接種5/13)
  • 散布:5/20(発病2日後)
  • 調査:5/27
なし
黒星病、赤星病の発生と防除適期
  • りん片脱落期から落花20日後までの散布により、黒星病、赤星病の同時防除が可能です。さらに、この時期に適切な初期防除を行うことで、2次感染(分生子による感染)を迎え込めます。
  • とくに幸水では、新梢発育停止期(関東地区7月上旬)に黒星病の果実感染力が強まります。アンビルの強力な予防・治療効果が黒星病の果実感染を阻止し、美しい果実の収穫に役立ちます。また、この時期波輪紋病の同時防除が可能です。
黒星病(果実感染)に対する予防・治療効果
供試薬剤 希釈倍数 胞子形成度
予防効果 アンビルフロアブル
A水和剤
1000倍
600倍
5.7
34.2
治療効果 アンビルフロアブル
A水和剤
1000倍
600倍
0.5
43.0
無散布・接種 54.6
平6、青森県りんご試験場
  • 品種:幸水6年生(高接後)
  • 菌接種日:7/7
  • 散布:予防(7/2)、治療(7/12)
防除のポイントおよび試験成績
もも/灰星病
灰星病に対する効果
供試薬剤 発病果率(%)
アンビルフロアブル1000倍 5.4
A水和剤(EBI)2000倍 10.6
B水和剤1500倍 8.2
無散布 18.6
H2、山梨県果樹試験場
品種: 白鳳(5年生)
散布: 7/12、23
調査: 7/31、8/3、6に樹上調査
---防除のポイント---
  • アンビルは灰星病に対し、優れた残効性を発揮します。
  • このため収穫前日の散布により、収穫後、貯蔵時の発病を長い間抑えることができます。
  • 経済性に優れた薬剤防除が行えます。
黒星病に対する効果
供試薬剤 発病度
アンビルフロアブル1000倍 1.4
D水和剤(EBI)2000倍 21.6
E水和剤1500倍 14.5
無散布 44.4
1989、日植防研岡山農試
品種: 白鳳(7年生、13年生)
散布: 5/18、30、6/12、21
調査: 7/4
おうとう/灰星病
灰星病に対する効果
供試薬剤 発病果率(%)
アンビルフロアブル1000倍 0
Rフロアブル1500倍 18.0
無散布 68.0
昭63、山形県園芸試験場
---防除のポイント---
  • アンビルはフロアブル製剤のため、果実着色後の使用でも汚れの心配はありません。
  • 灰星病に対する抗菌活性が高く、接種のような厳しい条件下でも安定した防除効果を発揮します。
  • 雨よけ施設に薬剤が付着しても汚れることがなく、光の透過を妨げません。
品種: ナポレオン26年生
散布: 6/24
接種: 6/27に各区健全果50果に胞子懸濁液を接種
調査: 7日間保存し調査
かき/うどんこ病
うどんこ病に対する効果
供試薬剤 発病度
アンビルフロアブル1000倍 7.3
S水和剤400倍 35.0
無散布 48.0
昭61、愛媛県果樹試験場
---防除のポイント---
  • うどんこ病に対して1000〜2000倍で優れた防除効果を示します。
  • 果実への汚れの心配がなく、着色期まで安心して使用できます。
品種: 富有
散布: 6/13、7/14、8/18、9/10
調査: 10/9
きく/白さび病
白さび病に対する効果
供試薬剤 発病葉率(%) 発病度
アンビルフロアブル1000倍 7.3 1.7
S乳剤1000倍 35.0 12.6
無散布 48.0 65.0
昭61、日本植物防疫協会研究所
---防除のポイント---
  • 汚れが少なく、きれいな花を美しく仕上げます。
  • すぐれた治療効果が発病初期の病斑伸長を抑え込み、商品価値の高い花生産を助けます。
品種: 秀芳の力(ハウス)
散布: 10/6、11、16に十分量散布
調査: 10/21
ばら/うどんこ病
うどんこ病に対する効果
供試薬剤 発病葉率(%) 発病度
アンビルフロアブル2000倍 3.7 0.9
B乳剤3000倍 14.1 3.6
無散布 92.9 60.2
昭63、千葉県暖地園芸試験場
品種: ソニア及びキャラミア(ビニルハウス)
散布: 6/15、23
調査: 7/4に6月中に展葉した葉を調査
---防除のポイント---
  • 汚れが少なく、きれいな花を美しく仕上げます。
  • すぐれた治療効果が発病初期の病斑伸長を抑え込み、商品価値の高い花生産を助けます。
適用病害と使用方法
作物名 適用病害虫名 希釈倍数 使用液量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 ヘキサコナゾールを含む農薬の総使用回数
りんご 斑点落葉病、モニリア病、褐斑病 1000倍 200〜700L/10a 収穫7日前まで 3回以内 散布 3回以内
赤星病、黒星病、うどんこ病 1000〜2000倍
なし 1000〜2000倍
輪紋病 1000倍
もも、ネクタリン 灰星病、黒星病 1000倍 収穫前日まで
かき うどんこ病 1000〜2000倍 収穫7日前まで
おうとう 灰星病 1000倍 1回 1回
すもも 1000倍 収穫前日まで 2回以内 2回以内
あんず 1000倍 収穫7日前まで
いちじく さび病 1000倍 収穫前日まで
きく 白さび病、うどんこ病 1000倍 150〜300L/10a 発病初期 7回以内 7回以内
花き類・観葉植物(ばら、きくを除く) うどんこ病 1000倍
ばら 1000〜2000倍
やなぎ 葉さび病、炭疽病 1000倍 200〜700L/10a
ぼけ 赤星病、炭疽病 1000倍
せいようきんしばい さび病、炭疽病 1000倍
樹木類(やなぎ、ぼけ、せいようきんしばいを除く) 炭疽病 1000倍
使用上の注意
  • 使用前に容器をよく振ってから本剤の所要量を所定量の水にうすめ、よくかき混ぜてから散布する。
  • りんごに使用する場合、
    1. 斑点落葉病に対して使用する場合は、落花後20日頃までの初期防除剤として使用する。
    2. モニリア病に対して使用する場合は、予防的な散布は効果が劣る恐れがあるので、葉腐れの初期病斑発見直後に使用する。
    3. 旭に対してはサビ果を生ずるおそれがあるので、使用を避ける。
  • ばらに使用する場合、収穫期の散布では、汚れを生ずる恐れがあるので留意する。
  • 本剤は眼に対して弱い刺激性があるので注意する。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
  • 本剤は魚介類に影響を及ぼすが、通常の使用方法では問題ない。
  • 街路、公園等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう網囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
製造: シンジェンタ ジャパン(株)
販売: 日本農薬(株)
住友化学(株)