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茶の害虫に対する効果及び試験成績



クワシロカイガラムシに対する基礎活性
@卵期処理での効果
アプロードフロアブルを卵期処理した場合、殺卵活性は示しませんが、ふ化後、1令及び2令に対して脱皮阻害作用を示し、2000倍(実用濃度の1/2:100ppm)処理でも高い効果が認められました。
じゃがいも塊茎に薬剤を散布、風乾後、卵を接種し25℃の恒温室に入れて保管した。処理28〜29日後に幼虫の生死を実体顕微鏡下で観察した。
A1令期処理での効果
1令期処理では2令でほぼ全て死亡し、高い効果が認められました。
じゃがいも塊茎に卵・クローラーを接種し、薬液を散布、風乾後、25℃の恒温室に入れて飼育した。処理26日後に幼虫・雄繭・雌成虫の生死を実体顕微鏡下で調査した。
B2令期処理での効果
2令期処理では処理当世代に一部生存虫が見られましたが、次世代の増殖は認められず、高い防除効果が認められました。
じゃがいも塊茎に卵・クローラーを接種し、10日後に2令に揃え、薬剤を散布、風乾後、25℃の恒温室に入れて飼育した。処理21日後に幼虫・雄繭・雌成虫の生死を実体顕微鏡下で調査し、処理65日後に次世代雌成虫を調査した。
C成虫期処理での効果
成虫期でのアプロードフロアブル1000〜2000倍(実用濃度〜1/2濃度=200〜100ppm)処理は、直接の殺虫効果は見られませんでしたが、次世代の増殖を抑制し、有効性が認められました。
未成熟雌成虫処理での次世代への効果
供試薬剤 希釈倍数 防除率
アプロードフロアブル 1000倍 99%
アプロードフロアブル 2000倍 90%
成熟雌成虫処理での次世代への効果
供試薬剤 希釈倍数 防除率
アプロードフロアブル 1000倍 100%
アプロードフロアブル 2000倍 100%
じゃがいも塊茎にクローラーを接種し、23日後または33日後に定着した雌成虫に薬液を散布、風乾後、25℃の恒温室に入れて飼育した。処理50日後に次世代雌成虫数を調査し、防除価を求めた。
D散布時期別効果
アプロードは対照剤と比較して適期幅の広さと高い防除効果が確認できました。
(アプロード、DMTP各1000倍処理)
平均雄繭コロニー数から算出


委託試験成績(抜粋)
クワシロカイガラムシに対する効果
供試薬剤 希釈倍数 被害芽率
アプロードフロアブル 1000倍 2.0
DMTP乳剤 1000倍 8.0
無処理区 - 18.0
供試品種 :くらさわ、30年生
処理月日 :6/6
調査方法 :処理20日後、雄コロニー数を調査(静岡茶試 1996年)
供試薬剤 希釈倍数 被害芽率
アプロードフロアブル 1000倍 0
DMTP乳剤 1000倍 0.07
無処理区 - 1.5
供試品種 :くりたわせ、18年生
処理月日 :5/24
調査方法 :処理18日後雄繭発生量を調査(鹿児島茶試1996年)
チャノミドリヒメヨコバイに対する効果
供試薬剤 希釈倍数 被害芽率
アプロード水和剤 2000倍 1.5%
アプロード水和剤 1500倍 1.5%
MEP水和剤 1000倍 17.8%
供試品種 :やぶきた、13年生
処理月日 :9/14
調査方法 :9/28に被害芽数20x20cm 3ヵ所調査(鹿児島茶試 1981年)