農薬情報>殺虫剤>IGR剤>アプロード>アプロードの水稲害虫に対する作用特性

残効性


アプロードは、極く低薬量で強い殺虫力と、次世代の密度抑制に役立つ産卵抑制作用、不ふ化卵産下作用をもち、長い残効性を示します。各害虫に対する残効性は下図のように評価されており、特にウンカ類に対して優れた防除効果を示します。
したがって、散布回数の低減が可能となり、省力化が図れます。
アプロードを処理した稲体濃度の推移とトビイロウンカ3令幼虫に対するLC95値より、30日程度の残効性が期待できます。


ウンカ・ヨコバイ類に対する残効性評価

アプロードの稲体濃度推移
(ppm・対数目盛)
アプロードは1.5%粉剤を処理し、定期的に稲体濃度を測定した。

実際にアプロードを処理した場合、トビイロウンカ3令幼虫に対する残効は、20%フロアブル剤で30日以上、1.5%粉剤DLで20〜30日となり、既存薬剤に比べ優れた防除効果を示すことがわかります。


トビイロウンカ3令幼虫に対するアプロードフロアブルの残効性
日本農薬1996年
アプロード20%FL、エトフェンプロックス20%EC、シラフルオフェン19%EW、ニテンピラム10%SP処理。
ポット植えした稲に薬剤を処理し、塩ビ製円筒をかぶせ、定期的にトビイロウンカ3令幼虫を放飼し、7日後の死虫率を求めた。

トビイロウンカ3令幼虫に対するアプロード1.5%粉剤DLの残効性
日本農薬1996年
各粉剤DL4kg/10a処理。
ポット植えした稲に薬剤を処理し、塩ビ製円筒をかぶせ、定期的にトビイロウンカ3令幼虫を放飼し、7日後の死虫率を求めた。
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