農薬情報>展着剤


特長
■有効成分:ポリオキシエチレンヘキシタン脂肪酸エステル・・・50.0%
■性状:淡黄色澄明液体
■毒性:普通物
■包装:500mlx20、5gx4
  • 樹体へもすばやく浸透。殺虫効果を高めます
    殺虫剤(MEP乳剤)にアプローチBIを加用し、伐採した松への浸透性を調べたものです。散布後、翌日でMEP乳剤がかなり浸透していることがわかります。
    MEP乳剤100倍単用 アプローチBI200倍加用
    【方法】
    クロマツ(直径13cm、長さ30cm)を用いて薬剤散布後翌日に松樹をヨコに切った。青色色素を0.1%添加し、1m²当り600ml散布した。
  • 浸透の良さが土壌病害虫の防除効果を高めます。
    アプローチBIの加用によって、農薬の土壌浸透性も高まる例が見られています。図はベノミル剤での例ですが、無加用と比較し、3倍以上の浸透性が見られます。これにより、土壌病害虫の防除において、アプローチBIは単に農薬の浸透を助長するだけでなく、積極的に薬効に働きかけることが期待できます。

    【方法】
    土壌カラム(直径10cm、深さ1cm)に土壌をつめ、積み重ねる。ベノミル水和剤・500倍にアプローチBI・200倍を加用し、水15g/aで散布後250mlの蒸留水を流した。ウリ類炭そ病菌にたいする阻止円を抗菌力試験で検定した。
  • 作物にやさしい展着剤です。
    一般展着剤は、おおむね5000〜10000倍の使用量です。これに対し、アプローチBIは200〜1000倍という高濃度ですから作物への薬害の心配はごもっともです。しかし、大豆の幼葉に対するアプローチBI単用の試験例に見られるように、薬害が認められませんでした。
    アプローチBI S展着剤(エーテル型)
    5%は、20倍。こんな高濃度でも薬害は見られません。
    一般展着剤の場合、1000倍(0.1%)ですでに葉やけを生じています。
    【方法】
    ・品種:奥原早生
    ・栽培条件:温室栽培、播種53/5/10、定植53/5/13
    ・薬剤処理日:53/5/28
    ・処理時の葉数:2〜3葉期
    ・散布量:30cc/1区3株(花王和歌山研究所)
  • ミミズに対して安全性を確かめました。
    ミミズは、農業にとってとても大切な土中の小動物です。このため、数種類の展着剤を供試し、ミミズに対する影響が試験されました。その結果、アプローチBIによる死亡は認められませんでした。
    【方法】
    ・品種:セグロミミズ
    ・薬剤処理日:54/7/11
    ・試験場所:香川県農業試験場府中分場
アプローチBIの効果
ご利用の農薬にアプローチBIを添加すると・・・
  • 効果を高めます。
    農薬が作用を及ぼす部分に薬液をすばやく、的確に到着させます。
    このため農薬の効果がいっそう高まります。
    【ネギのさび病防除試験】
    (鳥取県野菜試験場西伯分場)
    さび病/ねぎ
    黒星病/もも
    黒星病/なし
  • 薬液による汚れを軽減します。
    すぐれた「可溶化能」により薬液を均一にムラなく付着、浸透させ、汚れを軽減します。
アプローチBI浸透性の秘密は「可溶化能」
一般展着剤の主な目的は農薬の散布液の表面張力を下げて、付着性を高めることにあります。これに対しアプローチBIは、すぐれた「可溶化能」が薬効を高め安定させます。
白濁した状態
半透明の状態
数分後
透明(より水に溶けた状態)
優れた「可溶化能」の秘密はアプローチBIの高濃度使用にあります。1000倍を境にして急激に「可溶化能」は高まります。
★CMC(臨界ミセル濃度)とは・・・
界面活性剤がある濃度に達すると、さまざまな性質が急激に変化します。これは活性剤が「ミセル」と呼ばれる分子の会合体を作るためです。この濃度を、CMC(臨界ミセル濃度)といいます。
アプローチBIの浸透性の秘密は、優れた「可溶化能」にあります。そのため薬液をロウ状物質で覆われた作物の表面に付着させ、ロウ質の割れ目を通して作物の体内に浸透させ、表皮細胞層までスムーズに運ぶことができるのです。
適用範囲と使用方法
適用農薬名 適用作物名(場所) 散布液10g当り使用量 使用方法
NAC水和剤(摘果剤) りんご 10〜50ml 添加
メピコートクロリド
ジベレリン
ぶどう
殺虫剤、殺菌剤 稲・麦類、果樹類、野菜・花卉類、茶、芝等 10ml
野菜類、いも類、豆類 5ml/10L
シクワット、パラコート、DCMU、ターバシル、ブロマシル等の非選択性除草剤 - 10〜20ml
使用上の注意
  • 本剤を添加する適用農薬の使用方法を厳守するとともに、次のことに留意してください。
    1. 適用農薬の使用上の注意事項に、薬害の生じやすい作物、気象条件などが記載されている場合には、本剤の使用を避ける。作物の幼苗期、高温時など、一般に薬害の生じやすい条件では、本剤の使用を避ける。
  • ジベレリン剤に添加してぶどうに使用する場合には、ジベレリン剤の使用方法及び使用上の注意事項を厳守するとともに、次のことに留意してください。
    1. サビ果の発生しやすい条件の時(樹勢の弱い木、開花期間が長びく場合、開花前に雨が多い場合等)には本剤の添加量は少なめにすること。
    2. サビ果の発生が多くなる恐れがあるので、第2回処理には本剤を添加しないこと。
    3. 処理後の降雨により再度ジベレリン剤を処理する場合には、本剤を添加しないこと。
    4. ジベレリンの処理後に降雨がなかった場合や第1回処理が遅れた場合には、本剤の添加により果穂の伸長が抑制されることがあるので、使用適期を失しないように十分注意すること。
  • スルフェン酸系、ジチアノン系、キノキサリン系殺菌剤には薬害を生じる恐れがあるので本剤を添加しないでください。
  • 散布器具や容器はよく洗浄し、洗浄廃液は直接河川や用水路に流さず、環境に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 散布の際は、農薬用マスク、手袋等を着用し散布液を吸い込んだり、浴びたりしないように注意し、作業後は顔、手足などの皮ふの露出部を石けんでよく洗い、うがいをしてください。
  • 誤飲防止のため、他の容器に移し替えたり、中間希釈液を作製しないでください。
  • 危険物第4類第2石油類に属するので、火気のある所での本剤の調合及び使用はしないでください。
  • 本剤は通常の使用において、自動車の塗装等に影響は与えませんが、希釈前の原液は塗装表面の剥離などの影響を及ぼすことがあるので、薬剤調合等の際には十分注意してください。
  • 空ビンは圃場などに放置せず、環境に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 本剤の使用に当たっては、必ずラベルをよくお読みください。また使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けていただくよう、お願い申し上げます。
販売: デュポン ファーム ソリューション(株)
製造: 花王(株)