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特長
■有効成分:ポリオキシエチレンヘキシタン脂肪酸エステル・・・50.0%
■性状:淡黄色澄明液体
■毒性:普通物
■有効年限:5年
■包装:500mlx20、5Lx4

アプローチBIはこれまでの展着剤と異なり、より積極的な作用をもったスプレー・アジュバント※(機能性展着剤)です。農薬の散布液に加用することによって、その薬効を高め、いっそう確実にするためのものです。


スプレー・アジュバント
アジュバント(adjuvant)とは農薬の効果を増強する物質(機能性展着剤)のことです。
単なる濡れ性を高める一般的な展着剤(spreader)とは大きく性能が異なります。
農薬科学用語辞典には「広義には補助剤を意味する語であるが、一般には有効成分が本来持っている作用を改良する目的で用いられる物質をいう。有効成分の浸透移行性促進、溶出抑制、植物に対する薬害軽減、濡れ性の改良、薬剤飛散の抑制、混用性の改善などを目的に用いられる。」と記載されています。
アプローチBI、スカッシュ、サーファクタントWK、サーファクタント30、はアジュバントに分類されます。
  • 農薬が作用をおよぼす部分に薬液をすばやく、的確に到達させ、薬効を高めます。
    農薬の粒子を細かくしてクチクラクラックの割れ目及び気孔から農薬を浸透させます。ワックスを溶かさないので展着剤そのものの薬害がありません。

    【アプローチBIの浸透のメカニズム】

  • 樹体へもすばやく浸透。殺虫効果を高めます
    MEP乳剤100倍単用 アプローチBI200倍加用
    殺虫剤(MEP乳剤)にアプローチBIを加用し、伐採した松への浸透性を調べたものです。散布後、翌日でMEP乳剤がかなり浸透していることがわかります。
    【方法】
    クロマツ(直径13cm、長さ30cm)を用いて薬剤散布後翌日に松樹をヨコに切った。青色色素を0.1%添加し、1m²当り600ml散布した。
  • 浸透の良さが土壌病害虫の防除効果を高めます。
    アプローチBIの加用によって、農薬の土壌浸透性も高まる例が見られています。図はベノミル剤での例ですが、無加用と比較し、3倍以上の浸透性が見られます。これにより、土壌病害虫の防除において、アプローチBIは単に農薬の浸透を助長するだけでなく、積極的に薬効に働きかけることが期待できます。
    【方法】
    土壌カラム(直径10cm、深さ1cm)に土壌をつめ、積み重ねる。ベノミル水和剤・500倍にアプローチBI・200倍を加用し、水15g/aで散布後250mlの蒸留水を流した。ウリ類炭そ病菌にたいする阻止円を抗菌力試験で検定した。
  • 作物にやさしい展着剤です。
    一般展着剤は、おおむね5000〜10000倍の使用量です。これに対し、アプローチBIは200〜1000倍という高濃度ですから作物への薬害の心配はごもっともです。しかし、大豆の幼葉に対するアプローチBI単用の試験例に見られるように、薬害が認められませんでした。
    アプローチBI S展着剤(エーテル型)
    5%は、20倍。こんな高濃度でも薬害は見られません。
    一般展着剤の場合、1000倍(0.1%)ですでに葉やけを生じています。
    【方法】
    品種:奥原早生
    栽培条件:温室栽培、播種53/5/10、定植53/5/13
    薬剤処理日:53/5/28
    処理時の葉数:2〜3葉期
    散布量:30cc/1区3株(花王和歌山研究所)
  • ミミズに対して安全性を確かめました。
    ミミズは、農業にとってとても大切な土中の小動物です。このため、数種類の展着剤を供試し、ミミズに対する影響が試験されました。その結果、アプローチBIによる死亡は認められませんでした。

    【方法】
    品種:セグロミミズ
    薬剤処理日:54/7/11
    試験場所:香川県農業試験場府中分場
アプローチBIの効果

ご利用の農薬にアプローチBIを添加すると・・・

  • 効果を高めます。
    農薬が作用を及ぼす部分に薬液をすばやく、的確に到着させます。
    このため農薬の効果がいっそう高まります。
    【ネギのさび病防除試験】
    (鳥取県野菜試験場西伯分場)
  • 薬液による汚れを軽減します。
    すぐれた「可溶化能」により薬液を均一にムラなく付着、浸透させ、汚れを軽減します。
さび病/ねぎ
黒星病/もも
黒星病/なし
アプローチBI浸透性の秘密は「可溶化能」

一般展着剤の主な目的は農薬の散布液の表面張力を下げて、付着性を高めることにあります。これに対しアプローチBIは、すぐれた「可溶化能」が薬効を高め安定させます。

@白濁した状態
A半透明の状態
数分後
B透明(より水に溶けた状態)

優れた「可溶化能」の秘密はアプローチBIの高濃度使用にあります。1000倍を境にして急激に「可溶化能」は高まります。
★CMC(臨界ミセル濃度)とは・・・
界面活性剤がある濃度に達すると、さまざまな性質が急激に変化します。これは活性剤が「ミセル」と呼ばれる分子の会合体を作るためです。この濃度を、CMC(臨界ミセル濃度)といいます。
アプローチBIの浸透性の秘密は、優れた「可溶化能」にあります。そのため薬液をロウ状物質で覆われた作物の表面に付着させ、ロウ質の割れ目を通して作物の体内に浸透させ、表皮細胞層までスムーズに運ぶことができるのです。
適用範囲と使用方法
適用農薬名 適用作物名(場所) 散布液10g当り使用量 使用方法
NAC水和剤(摘果剤) りんご 10〜50ml 添加
メピコートクロリド
ジベレリン
ぶどう
殺虫剤、殺菌剤 稲・麦類、果樹類、野菜・花卉類、茶、芝等 10ml
野菜類、いも類、豆類 5ml/10L
シクワット、パラコート、DCMU、ターバシル、ブロマシル等の非選択性除草剤 非選択性除草剤の登録内容の作物 10〜20ml
  • アプローチBI とはどんな展着剤ですか?
  • 植物表面をぬらす力に加え、植物中に薬剤をしみこます力を備えた機能性展着剤(アジュバント)です。薬剤をしみこます事により(1)薬剤の効果向上(難防除病害虫には特にお薦めします)、(2)残効性の長期化(散布回数の軽減)などの効果があります。
  • どのように使えばよいのですか?
  • 殺虫剤・殺菌剤に使用する場合散布液に1,000倍で加用して使います。
    混用順序は水→アプローチBI→乳剤→液剤→水和剤。
  • 1,000倍で使って本当に大丈夫ですか?
  • 薬剤が葉から流れ落ちたり、薬害を起こす心配もありません。また殺菌剤、殺虫剤、除草剤、植調剤いずれにも使用可能です。植物に安全性の高い展着剤です。
  • どのような仕組みで効果を上げるのですか?
  • 薬剤の粒子をより細かくし、植物葉面のクチクラワックス層や害虫の気門にしみこませることができます。 その結果病原菌あるいは害虫に対する薬剤の到達及び浸透も増強され効果が上がります。
  • 農薬の残留量を高めるおそれはありませんか?
  • 農薬の使用基準を守って使用すれば問題ありません。複数の作物でアプローチBI加用試験を行ないましたが、農薬の残留を高める結果は出ていません。
  • 散布後に雨が降った場合効果は?
  • 耐雨性にも大きい効果があります。アプローチBIの浸透力はきわめて短時間のうちに発揮され、その後の雨にはほとんど影響ありません。ジベレリンで6時間後の降雨の影響を受けないことが確認されています。
  • 他に何か注意することはありますか?
  • 適用農薬の使用条件を厳守して使用してください。 薬害のでやすい、または薬害事例のあった薬剤とは混用しないでください。 スルフェン酸系ジチアノン系、キノキサリン系、トリアジン系、ストロビルリン系殺菌剤には薬害を生じる恐れがあるので使用しないで下さい。 その他ラベルに記載されている注意事項をよく読んでお使いください。
使用上の注意
  • 本剤を添加する適用農薬の使用方法を遵守するとともに、次のことに留意してください。
    1. 適用農薬の使用上の注意事項に、薬害の生じやすい作物、気象条件などが記載されている場合には、本剤の使用を避けてください。
    2. 作物の幼苗期、高温時など、一般に薬害の生じやすい条件では、本剤の使用を避けてください。スルフェン酸系、ジチアノン系、キノキサリン系、
  • ストロビルリン系、アニリド系薬剤には薬害を生じる恐れがあるので本剤を添加しないでください。
  • 本剤は通常の使用において、自動車の塗装等に影響は与えませんが、希釈前の原液は塗装表面の剥離などの影響を及ぼすことがあるので、薬剤調合等の際には十分注意してください。
  • 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう眼に入らないよう注意してください。
    眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。使用後は洗眼してください。
  • 本剤の散布の際には、農薬用マスク、手袋等を着用し、散布液を吸い込んだり浴びたりしないように注意し、作業後は顔、手足などの皮膚の露出部を石けんでよく洗い、うがいをしてください。
  • 散布器具や容器はよく洗浄し、洗浄廃液は直接河川や用水路に流さず、環境に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 空ビンは圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理してください。洗浄水はタンクに入れてください。
  • 危険物4類第2石油類に属するので、火気のある所での本剤の調合及び使用はしないでください。
  • 密栓し、火気・直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼、乾燥した所に保管してください。
  • 本剤の使用に当たっては、必ずラベルをよくお読みください。また使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けていただくよう、お願い申し上げます。
販売: 丸和バイオケミカル(株)
製造: 花王(株)