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特長
種類名 クロルフルアズロン水和剤
有効成分 クロルフルアズロン・・・10.0%
性状 類白色水和性粘稠懸濁液体
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート石原バイオサイエンス(株)へのリンク)
有効年限 4年
包装 250mlx40本、335mlx20本、500mlx20本
作用機構分類 IRAC 15[クロルフルアズロン]
  1. キチン生合成阻害剤です。
    昆虫の表皮に含まれるキチンの生合成を阻害する作用をもつ殺虫剤です。
  2. 脱皮阻害作用があります。
    キチン生合成が阻害されるため新しい表皮ができなくなり、脱皮が不能となり死に至ります。
  3. 低濃度で残効性にすぐれています。
    薬剤を散布した茎葉では、比較的長期間効果が持続します。
  4. 遅効性です。
    幼虫の脱皮を阻害する薬剤ですので、効果発現は遅効的です。
  5. 植物体への浸透移行性はありません。
    植物体内への浸透または移行性は、ほとんどありません。
  6. りんご、おうとうの混植園でも使用できます。
  7. ハマキムシ類の防除剤としてりんごの開花期前後に使用できます。
    マメコバチなどの訪花昆虫に影響がほとんどないため、りんごの開花期前後に使用できます。
  8. ハマキムシ類、ケムシ類の同時防除ができます。
  9. 訪花昆虫、天敵等の有用昆虫に対する影響はほとんどありません。
    ミツバチ、マメコバチ、捕食性ダニ等の有用生物および天敵に影響がほとんどありません。
    かきでは、難防除害虫フジコナカイガラムシに対し、土着天敵(寄生蜂)を活用したIPM 体系に組込むなど、害虫の総合防除に適した薬剤です。

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(製造・販売元 石原バイオサイエンス(株)へのリンク)

適用害虫と使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 クロルフルアズロンを含む農薬の総使用回数
なし ハマキムシ類 3000倍 散布 収穫21日前まで 4回以内 200〜700L/10a 4回以内
りんご ヨモギエダシャク 4000〜8000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 200〜700L/10a 4回以内
ハマキムシ類 3000〜4000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 200〜700L/10a 4回以内
ケムシ類 3000〜4000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 200〜700L/10a 4回以内
おうとう ハマキムシ類 4000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
もも ハマキムシ類 4000倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
ぶどう ハスモンヨトウ 4000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
かき カキクダアザミウマ 4000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
ハマキムシ類 4000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
カキノヘタムシガ 4000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
樹木類 ケムシ類 4000〜6000倍 散布 発生初期 4回以内 200〜700L/10a 4回以内

アタブロンSCのちらし (石原バイオサイエンス(株)へのリンク)

使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  1. 散布液調製時には、使用直前に容器をよく振とうしてください。
  2. 本剤は植物体上での移行性がないため、茎葉部表裏に対し均一に散布してください。
  3. 本剤は幼虫の脱皮を阻害してやがて死亡させる性質をもつ薬剤で、通常、死亡するまでに7〜10日以上を要するので、幼虫期になるべく早く散布してください。
  4. 適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。
  5. 使用にあたっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
安全使用・保管上の注意
  1. 街路、公園等で使用する場合は、散布中および散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係ない者が散布区域に立ち入らないように縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
  2. 蚕に長期間毒性があるので、散布された薬液が飛散し、桑に付着するおそれがある場所では使用しないでください。
  3. 魚毒性等
    水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意してください。
    使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。
    散布器具および容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。
    また、空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
  4. 保管
    密栓し、直射日光をさけ、食品と区別して冷涼な所に保管してください。
販売:石原バイオサイエンス(株)