農薬情報>殺菌剤


特長
■有効成分:イミノクタジンアルベシル酸塩(PRTR法第1種-24号)・・・・・40.0%
■性状:類白色水和性粉末 45μm以下
■毒性:普通物

原体 製品
急性経口毒性 ラット ♂LD50 1400mg/kg
    ♀LD50 1400mg/kg
マウス♂LD50 4300mg/kg
    ♀LD50 3200mg/kg
ラット ♂LD50 2100mg/kg
    ♀LD50 2600mg/kg
マウス♂LD50>5000mg/kg
    ♀LD50>5000mg/kg
急性経皮毒性 ラット ♂LD50>2000mg/kg
    ♀LD50>2000mg/kg
ラット ♂LD50>2000mg/kg
    ♀LD50>2000mg/kg
■魚毒性:C類相当

原体 製品
コイ TLm(48時間) 14.4ppm 14ppm
ミジンコ TLm(3時間) >111ppm 80ppm
■蚕毒:本製剤1000倍で安全日数は12〜30日
■ミツバチ:圃場試験→本製剤1000倍での影響なし
急性経口毒性 LD50>100µg/匹
急性経皮毒性 LD50>100µg/匹
■マルハナバチ:圃場試験→本製剤1000倍での影響なし
■有効年限:5年
■包装:(100g ×25袋)× 4箱、500g ×20袋
  • 幅広い抗菌スペクトラムを有し、多くの病害に対して優れた予防効果があります。
  • 作物に対する安全性が高く、登録作物の多い使いやすい薬剤です。
  • 細胞膜に作用し、膜機能や脂質生合成を阻害します。また、他剤と作用点が異なるため各種の薬剤耐性菌に対しても高い効果があります。
適用病害の範囲及び使用方法
作物名 適用場所 適用病害虫名 希釈倍数 使用液量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 イミノクタジンを含む農薬の総使用回数
りんご 黒星病 2000倍 200〜700L/10a 収穫前日まで 6回以内(但し、開花期以降散布は3回以内) 散布 8回以内(液剤及び水和剤は合計6回以内(開花期以降は3回以内)、塗布剤は2回以内)
斑点落葉病 1000〜2000倍
輪紋病 1000倍
褐斑病
すす点病
すす斑病
黒点病
なし 黒斑病 1000〜1500倍 収穫14日前まで 5回以内 5回以内(塗布剤は2回以内、液剤は1回以内)
黒星病
輪紋病
うどんこ病
もも 黒星病 2000倍 収穫前日まで 3回以内 3回以内(休眠期は1回以内)
灰星病 1000〜2000倍
ホモプシス腐敗病
うどんこ病
果実赤点病
すすかび病
おうとう 灰星病 1000倍 収穫7日前まで 3回以内
みかん 灰色かび病 1000〜2000倍 収穫前日まで
そうか病 1000倍
かんきつ(みかんを除く) 灰色かび病 2000倍 2回以内 2回以内
かき 炭疽病 1000〜1500倍 収穫14日前まで 3回以内 3回以内
落葉病
うどんこ病
灰色かび病
すす点病
黒星病
キウイフルーツ 果実軟腐病 1000倍 収穫前日まで 5回以内 5回以内
灰色かび病
貯蔵病害(灰色かび病)
小粒核果類(うめ、すももを除く) 黒星病 2000倍 収穫30日前まで 3回以内 3回以内
灰星病
灰色かび病
環紋葉枯病
すす斑病
うめ 黒星病
灰星病
灰色かび病
環紋葉枯病
すす斑病
枝枯病
びわ 灰斑病 1000倍 収穫7日前まで
灰色かび病
すもも 灰星病 1000〜2000倍 収穫3日前まで
マンゴー 炭疽病 1000倍 収穫75日前まで 2回以内 2回以内
あけび(果実) うどんこ病 3000倍 収穫14日前まで
すいか 1000倍 150〜300L/10a 収穫前日まで 4回以内 4回以内
つる枯病
菌核病
炭疽病
メロン うどんこ病 5回以内 5回以内
つる枯病
かぼちゃ うどんこ病 1000〜2000倍 収穫7日前まで 4回以内 4回以内
きゅうり 褐斑病 2000倍 収穫前日まで 5回以内 5回以内
うどんこ病 2000〜4000倍
灰色かび病
炭疽病
灰色かび病 50倍 5L/10a 常温煙霧
うり類(漬物用) うどんこ病 2000〜4000倍 150〜300L/10a 収穫3日前まで 散布
つる枯病
炭疽病
なす すすかび病 3000倍 収穫前日まで 3回以内 3回以内
灰色かび病
うどんこ病
アスパラガス 茎枯病 1000倍 収穫7日前まで 5回以内 5回以内
斑点病
褐斑病
ねぎ 葉枯病 2000倍 100〜300L/10a 収穫30日前まで 3回以内 3回以内
さび病
黒斑病
たまねぎ 灰色かび病 1000倍 150〜300L/10a 収穫前日まで 5回以内 5回以内
灰色腐敗病
小菌核病
にんにく 葉枯病 1000〜1500倍 収穫3日前まで 3回以内 3回以内
にんじん 菌核病 1000倍 収穫14日前まで 5回以内 5回以内(種子粉衣は1回以内、無人ヘリ散布は2回以内)
黒葉枯病 500〜1000倍
- 乾燥種子重量の0.5% は種前 1回 種子粉衣
トマト 葉かび病 3000〜6000倍 150〜300L/10a 収穫前日まで 3回以内 散布 3回以内
灰色かび病
ミニトマト 葉かび病 6000倍 2回以内 2回以内
灰色かび病
レタス 1000〜2000倍 収穫30日前まで 3回以内 3回以内
菌核病
キャベツ 1000倍 収穫28日前まで
いちご 炭疽病 200〜300L/10a 育苗期(定植前) 5回以内 7回以内(育苗期は5回以内、本圃では2回以内)
うどんこ病
4000倍 150〜300L/10a 収穫前日まで(生育期) 2回以内
豆類(種実、ただし、だいずを除く) 1000倍 収穫7日前まで 3回以内 3回以内
炭疽病
褐斑病
だいず 紫斑病 4回以内 4回以内(種子粉衣は1回以内)
- 乾燥種子重量の0.5% は種前 1回 種子粉衣
ばれいしょ 夏疫病 500倍 150〜300L/10a 収穫7日前まで 5回以内 散布 5回以内
やまのいも 葉渋病 1000〜2000倍 5回以内(種いも浸漬は1回以内、無人ヘリ散布は3回以内)
てんさい 斑点病 1000倍 収穫14日前まで 4回以内 4回以内
小麦 赤かび病 1000〜2000倍 60〜180L/10a 収穫21日前まで 3回以内(出穂期以降は1回以内) 4回以内(種子への処理は1回以内、散布及び無人ヘリ散布は合計3回以内、出穂期以降は1回以内)
炭疽病 1000倍 200〜400L/10a 摘採14日前まで 2回以内 2回以内
輪斑病
新梢枯死症(輪斑病菌による)
たばこ 赤星病 1000〜2000倍 100〜180L/10a 収穫10日前まで
うどんこ病
灰色かび病
樹木類 炭疽病 1000倍 200〜700L/10a 発病初期 3回以内 3回以内

混用事例

  • どの殺菌剤グループ(系統)に入りますか?
  • ベフランと同系統で、一般に「グアニジン系」と呼ばれています。
  • どのような作用性ですか?
  • 2つの作用性を有しています。細胞膜に作用し膜機能の物理的破壊を起こします。脂質の生合成も阻害します。
  • 散布後に降雨がありましたが、再散布の必要はありますか?
  • 降雨までに散布液が乾いていれば、再散布の必要はありません。再散布する場合は登録の使用回数の範囲内で行ってください。
  • りんごで使用する際の注意点はありますか?
  • 芽出し2週間すぎから落花後25日ごろまではさび果を生じる恐れがあるので注意が必要です。
  • ミツバチに対する影響はありますか?
  • 通常の使用方法では問題ありません。
  • 水産動植物に対する影響はありますか?
  • 通常の使用方法では問題ありません。
  • 生物農薬に対する影響はありますか?
  • コレマンアブラバチの成虫、オンシツツヤコバチの蛹、ククメリスカブリダニの卵、幼虫、マルハナバチの巣に影響がありません。また、バチルスズブチルスの芽胞、エルビニアカロトボーラ菌に対して影響がありません(日本バイオロジカルコントロール協議会より)。
試験成績
ベルクートの作用性・その他
  1. 病原菌の生活環とベルグ-ト作用
  2. 他剤耐性菌に対する効果
  3. 耐雨性試験
  4. 作物に対する影響
    • 影響のある作物

      作物品 品種 希釈倍数(倍) 薬害病状
      キャベツ 金糸201号 500 結球最裏面のしみ斑状があるが実用上問題なし
      はくさい 春大将 2000 縮葉、株の小型化
      メロン プリンス
      ホームラン
      500
      2000
      果実に水浸状斑点、褐色斑点
      果実に水浸状斑点
      ばら ランドン 1000 縮葉

    • 影響のない作物
  5. 抗菌活性スペクトラム
使用上の注意
効果・薬害などの注意
  1. 本剤はイミノクタジンを含む農薬であるので、他のイミノクタジンを含む農薬の使用回数と合わせ、作物ごとの総使用回数の範囲内で使用してください。
  2. りんごに使用する場合、芽出し2週間すぎから落花後25 日ごろまではさび果を生じる恐れがあるので、この時期の散布はさけてください。
  3. なしに使用する場合、西洋なし品種ル レクチェではさび果を生じるので使用しないでください。
  4. ももに使用する場合、缶桃14 号などの缶詰用品種では葉に薬斑を生じるので使用しないでください。
  5. おうとうに使用する場合、着色始期から中期の散布では薬害(着色障害)が生じるおそれがあるので使用しないでください。
  6. かきに使用する場合、西村早生では葉に薬斑を生じるので使用しないでください。
  7. メロンに使用する場合、交配2〜3日前から交配2週間後までの幼果の時期には、薬害を生じるおそれがあるので、この時期の散布はさけてください。また、若葉への散布や高温時の散布では、薬害を生じることがあるので注意してください。
  8. キャベツに使用する場合、浸透性を高める効果のある一部の展着剤を混用すると、薬害を生じる場合があるので、展着剤混用にあたっては、事前にその適否を確認してください。
  9. ばらに対して薬害を生じるので、かからないように注意して散布してください。
  10. 蚕に対して毒性があるので、桑にかからないように注意して散布してください。
  11. 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態および散布方法に合わせ調節してください。
  12. 使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
  13. 適用作物群に属する作物またはその新品種にはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
安全使用・保管上の注意
  1. 誤飲・誤食などのないよう注意してください。
  2. 眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  3. 皮ふに対して弱い刺激性があるので皮ふに付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  4. 薬液調製時および使用の際は保護メガネ、農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換してください。
  5. 作業時に着用していた衣服などは他のものとは分けて洗濯してください。
  6. かぶれやすい体質の人は、取扱いに十分注意してください。
  7. 常温煙霧中はハウス内に入らないでください。また、常温煙霧終了後はハウスを開放し、十分に換気した後に入室してください。
  8. 街路、公園などで使用する場合は、散布中および散布後(少なくとも散布当日)に、小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜などに被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
  9. 水産動植物( 藻類) に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
  10. 保管
    密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、小児の手の届かない冷涼・乾燥した場所に保管してください。
製造・販売:日本曹達(株)