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特長
種類名 フィプロニル・チフルザミド・トリシクラゾール粒剤
有効成分 トリシクラゾール・・・4.0%
フィプロニル・・・1.0%
チフルザミド・・・3.0%
性状 淡褐色細粒
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート日産化学(株)へのリンク)
有効年限 4年
包装 1kg×12袋 ダンボール箱
作用機構分類 IRAC 2B[フィプロニル]
FRAC 7(C2)[チフルザミド]
FRAC 16.1(I1)[トリシクラゾール]
  • トリシクラゾールは、メラニン生合成阻害剤で、イネ体内へ浸透移行により散布後短時間で吸収され、いもち病菌の侵入を防ぐと同時に二次感染を防ぎます。
  • フィプロニルは、害虫の神経伝達系を阻害し、ウンカ類、コブノメイガ、ニカメイチュウ、イネミズゾウムシなどに殺虫効果を発揮します。
  • チフルザミドは、紋枯病の全ステージ(菌核発芽・進展・形成)を阻害します。90日以上の長期残効を示します。
  • 育苗箱の処理で、水稲の葉いもち病、紋枯病、さらに主要な初〜中期害虫を同時に防除できます。
  • 育苗箱処理なので、省力的に防除することが出来ます。

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(製造・販売元 日産化学(株)へのリンク)

適用及び使用方法
作物名 適用病害虫 使用量 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 フィプロニルを含む農薬の総使用回数 チフルザミドを含む農薬の総使用回数 トリシクラゾールを含む農薬の総使用回数
稲(箱育苗) いもち病 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 移植3日前〜当日 1回 1回 3回以内(但し、移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) 4回以内(但し、育苗箱への処理は1回以内、本田では3回以内)
いもち病 高密度には種する場合は1kg/10a(育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50〜100g) 育苗箱の上から均一に散布する。 移植3日前〜当日 1回 1回 3回以内(但し、移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) 4回以内(但し、育苗箱への処理は1回以内、本田では3回以内)
紋枯病 高密度には種する場合は1kg/10a(育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50〜100g) 育苗箱の上から均一に散布する。 移植3日前〜当日 1回 1回 3回以内(但し、移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) 4回以内(但し、育苗箱への処理は1回以内、本田では3回以内)
紋枯病 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 移植3日前〜当日 1回 1回 3回以内(但し、移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) 4回以内(但し、育苗箱への処理は1回以内、本田では3回以内)
ウンカ類 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 移植3日前〜当日 1回 1回 3回以内(但し、移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) 4回以内(但し、育苗箱への処理は1回以内、本田では3回以内)
ウンカ類 高密度には種する場合は1kg/10a(育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50〜100g) 育苗箱の上から均一に散布する。 移植3日前〜当日 1回 1回 3回以内(但し、移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) 4回以内(但し、育苗箱への処理は1回以内、本田では3回以内)
イネミズゾウムシ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 移植3日前〜当日 1回 1回 3回以内(但し、移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) 4回以内(但し、育苗箱への処理は1回以内、本田では3回以内)
イネミズゾウムシ 高密度には種する場合は1kg/10a(育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50〜100g) 育苗箱の上から均一に散布する。 移植3日前〜当日 1回 1回 3回以内(但し、移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) 4回以内(但し、育苗箱への処理は1回以内、本田では3回以内)
イネドロオイムシ 高密度には種する場合は1kg/10a(育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50〜100g) 育苗箱の上から均一に散布する。 移植3日前〜当日 1回 1回 3回以内(但し、移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) 4回以内(但し、育苗箱への処理は1回以内、本田では3回以内)
イネドロオイムシ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 移植3日前〜当日 1回 1回 3回以内(但し、移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) 4回以内(但し、育苗箱への処理は1回以内、本田では3回以内)
コブノメイガ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 移植3日前〜当日 1回 1回 3回以内(但し、移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) 4回以内(但し、育苗箱への処理は1回以内、本田では3回以内)
コブノメイガ 高密度には種する場合は1kg/10a(育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50〜100g) 育苗箱の上から均一に散布する。 移植3日前〜当日 1回 1回 3回以内(但し、移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) 4回以内(但し、育苗箱への処理は1回以内、本田では3回以内)
ニカメイチュウ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 移植3日前〜当日 1回 1回 3回以内(但し、移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) 4回以内(但し、育苗箱への処理は1回以内、本田では3回以内)
ニカメイチュウ 高密度には種する場合は1kg/10a(育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50〜100g) 育苗箱の上から均一に散布する。 移植3日前〜当日 1回 1回 3回以内(但し、移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) 4回以内(但し、育苗箱への処理は1回以内、本田では3回以内)
上手な使い方
  • 箱当たり50gを均一に育苗箱の上から均一に散布し、葉に付着した薬剤を払い落とし、軽く散水したのち田植機にかけて移植してください。
  • 本剤を使用した圃場の田面水は、絶対に水産動物の養殖には使用せず、養魚田、養殖池などには田面水が流れ込まないようにしてください。特に「エビ類」の養殖の場合には十分注意してください。
  • ツマグロヨコバイに対しては効果が劣るので、萎縮病・黄萎病の罹病率が高い地区では十分注意してください。
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 育苗箱の上から均一に散布し、葉に付着した薬剤を払い落とし、軽く散水して田植機にかけて移植してください。
  • 育苗箱(30×60×3p、使用土壌約5L)1箱当りに乾籾として200から300g程度を高密度には種する場合は、10a当りの育苗箱数に応じて、本剤の使用量が1kg/10aまでとなるよう、育苗箱1箱当りの薬量を50から100gまでの範囲で調整してください。
  • 本剤処理により、時に葉の黄化、葉先枯れなど薬害を生じることもあるので、所定の使用量、使用方法を厳守してください。
  • 軟弱徒長苗、むれ苗、移植適期を過ぎた苗などには薬害を生じる恐れがあるので注意してください。
  • 稲苗の葉が濡れていると薬害を生じやすいので散布直前の灌水はしないでください。
  • 移植後低温が続き、苗の活着遅延が予想される場合、あるいは移植後極端な高温(30℃以上)が続くと予想される場合は、使用を避けてください。
  • 本田の整地が不均整な場合は薬害が生じやすいので、代掻きは丁寧に行ない、移植後田面が露出しないように注意してください。
  • 深植では薬害を生じやすいので、深植にならないように注意してください。
  • 育苗箱の土壌が乾燥していて、苗を田植機に乗せる際、薬剤落下の恐れがある場合は、散布後灌水してください。
  • 本田が砂質土壌の水田や、漏水田、未熟堆肥多用田の場合は使用を避けてください。
  • 使用量に合わせ秤量し、使い切ってください。また、空容器は圃場などに放置せず適切に処理してください。
  • 本剤の使用に当っては使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所など関係機関の指導を受けてください。
安全使用・保管上の注意
  • フィプロニルによる中毒に対しては、動物実験でフェノバルビタール製剤の投与が有効であると報告されています。
  • 本剤は眼に対して刺激性があるので、眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • かぶれやすい体質の人は取り扱いに十分注意してください。
  • 水産動植物(魚類・甲殻類)に影響を及ぼすので、本剤を使用した苗は養魚田に移植しないでください。
  • 移植後は、河川、養殖池などに流入しないよう水管理に注意してください。
  • 散布器具及び容器の洗浄水は、河川などに流さないでください。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 直射日光を避け、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管してください。
販売:日産化学(株)