農薬情報>殺菌剤


特長
■種類名:ポリカーバメート水和剤
■有効成分:ポリカーバメート・・・75%、分散剤等・・・25%
■性状:類白色水和性粉末45μm以下
■毒性:普通物
経口LD50 (ラット): 2325 mg/kg(雄)/ 3282mg/kg(雌)
経口LD50 (マウス): 1761 mg/kg(雄)/ 3257 mg/kg(雌)廃棄上の注意
経皮LD50 (ウサギ): > 2000 mg/kg
吸入LC50 (ラット): 321 mg/m3(雄)/ 380 mg/m3(雌)
■刺激性
眼刺激性(ウサギ): 強い粘膜腐食性あり
皮膚刺激性(ウサギ): 軽度の刺激性あり
皮膚感作性: Maximization法陰性
変異原生: Ames試験(原体) 陰性
■魚毒性:B類相当
TLm・48hr(コイ) : 0.98ppm
TLm・3hr(ミジンコ) : 0.70ppm
■有効年限:3年
■包装:250gx60袋、500gx20袋、1kgx20袋(各ダンボール函)
30年以上に渡るロングセラー殺菌剤
ビスダイセンは日本で開発され、日本だけで販売されている製品です。その販売は東京オリンピックの翌年、昭和40年に始まりました。殺菌剤の市場では、新しく出た薬剤が耐性菌問題でだんだん効かなくなってくることが起こりますが、ビスダイセンは殺菌の作用点が複数あると考えられており、そのため耐性菌が出にくいのだと考えられています。
さまざまな野菜・果樹などに適用
ビスダイセンは多くの作物に適用があります。野菜(14作物)や果樹(9作物)を始め、「茶」、「たばこ」などの主要な作物を広くその登録でカバーしており、べと病や疫病を始め、各種病害の予防剤としていろいろな場面で使用できます。「もも」、「栗」、「レタス」、「セルリー」、「らっきょう」、「たばこ」のように、ビスダイセンは登録を持っていますが、ジマンダイセン水和剤には登録がない作物もあります。
細菌性病害にも効果
細菌性病害の同時防除【例】
もも せん孔細菌病」+黒星病、灰星病
メロン、きゅうり、レタス 斑点細菌病」+各種病害
はくさい、たまねぎ、ばれいしょ 軟腐病」+各種病害
一般に、植物は、同じ植物のカビの病気に冒されやすく、動物は同じ動物である細菌に冒されやすいといいますが、細菌を原因とする病気も決して少なくありません。また、防除が難しく有効な薬剤が少ないのが現状です。ビスダイセンも細菌病に有効な薬剤のひとつです。
  • そ菜・果樹など広範囲の園芸作物の病害に優れた予防効果に加え、速効性を有する殺菌剤です。
  • ウリ科のべと病、黒星病、炭そ病、ぶどうの晩腐病、褐斑病、なし・うめの黒星病など難病に卓効があります。
  • バクテリア性病害に対しても効果があり、同時防除ができます。
    やっかいな病害を同時に予防【例】
    薬剤ローテーションと、耐性菌対策の柱として!
    トマト 葉かび病、疫病、輪紋病
    きゅうり べと病、炭そ病、褐斑病、斑点細菌病
  • 懸垂性、展着性が極めて良好ですので、作物体及び病原体への付着がよく、残効性に優れています。
適用病害虫及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 ポリカーバメートを含む農薬の総使用回数
はくさい 黒斑病 600倍 散布 収穫30日前まで 1回 1回
軟腐病 600倍 収穫30日前まで 1回 1回
白斑病 600倍 収穫30日前まで 1回 1回
べと病 600倍 収穫30日前まで 1回 1回
かぼちゃ 炭疽病 800倍 収穫30日前まで 3回以内 3回以内
べと病 800倍 収穫30日前まで 3回以内 3回以内
きゅうり 褐斑病 600〜800倍 収穫前日まで 2回以内 2回以内
黒星病 600〜800倍 収穫前日まで 2回以内 2回以内
炭疽病 600〜800倍 収穫前日まで 2回以内 2回以内
斑点細菌病 600倍 収穫前日まで 2回以内 2回以内
べと病 600〜800倍 収穫前日まで 2回以内 2回以内
すいか 褐斑細菌病 400〜600倍 収穫7日前まで 5回以内 5回以内
炭疽病 400〜800倍 収穫7日前まで 5回以内 5回以内
べと病 400〜800倍 収穫7日前まで 5回以内 5回以内
メロン 炭疽病 400〜800倍 収穫3日前まで 5回以内 5回以内
つる枯病 400〜600倍 収穫3日前まで 5回以内 5回以内
斑点細菌病 400〜600倍 収穫3日前まで 5回以内 5回以内
べと病 400〜800倍 収穫3日前まで 5回以内 5回以内
トマト 疫病 800倍 収穫前日まで 2回以内 2回以内
葉かび病 800倍 収穫前日まで 2回以内 2回以内
輪紋病 800倍 収穫前日まで 2回以内 2回以内
未成熟そらまめ 赤色斑点病 400〜1000倍 収穫45日前まで 3回以内 3回以内
ほうれんそう べと病 500倍 本葉2葉期まで(但し、収穫45日前まで) 2回以内 2回以内
らっきょう(エシャロット栽培を除く) 白色疫病 150倍 開花後60日まで 3回以内 3回以内
レタス 斑点細菌病 400〜600倍 収穫14日前まで 3回以内 3回以内
腐敗病 400〜600倍 収穫14日前まで 3回以内 3回以内
べと病 400〜600倍 収穫14日前まで 3回以内 3回以内
セルリー 軟腐病 600倍 収穫30日前まで 1回 1回
斑点病 600倍 収穫30日前まで 1回 1回
かんきつ 黄斑病 500〜800倍 収穫60日前まで 3回以内 3回以内
かいよう病 500倍 収穫60日前まで 3回以内 3回以内
黒点病 500〜800倍 収穫60日前まで 3回以内 3回以内
そばかす病 500〜800倍 収穫60日前まで 3回以内 3回以内
おうとう 褐色せん孔病 800倍 収穫30日前まで 2回以内 2回以内
灰星病 800倍 収穫30日前まで 2回以内 2回以内
かき 炭疽病 250倍 休眠期 5回以内 5回以内
炭疽病 500〜600倍 収穫45日前まで 5回以内 5回以内
落葉病 500〜800倍 収穫45日前まで 5回以内 5回以内
くり 実炭疽病 800倍 裂果前 5回以内 5回以内
なし 赤星病 500〜1000倍 収穫45日前まで 5回以内 5回以内
黒星病 500〜800倍 収穫45日前まで 5回以内 5回以内
黒斑病 500〜800倍 収穫45日前まで 5回以内 5回以内
輪紋病 500〜800倍 収穫45日前まで 5回以内 5回以内
ニセナシサビダニ 800倍 収穫45日前まで 5回以内 5回以内
大粒種ぶどう 晩腐病 1000倍 収穫95日前まで 1回 1回
褐斑病 1000倍 収穫95日前まで 1回 1回
黒とう病 1000倍 収穫95日前まで 1回 1回
さび病 1000倍 収穫95日前まで 1回 1回
つる割病 1000倍 収穫95日前まで 1回 1回
小粒種ぶどう(露地栽培) 晩腐病 1000倍 収穫60日前まで 2回以内 2回以内
褐斑病 1000倍 収穫60日前まで 2回以内 2回以内
黒とう病 1000倍 収穫60日前まで 2回以内 2回以内
さび病 1000倍 収穫60日前まで 2回以内 2回以内
つる割病 1000倍 収穫60日前まで 2回以内 2回以内
りんご すす点病 600倍 収穫60日前まで 3回以内 3回以内
すす斑病 600倍 収穫60日前まで 3回以内 3回以内
斑点落葉病 600倍 収穫60日前まで 3回以内 3回以内
もも 黒星病 500〜600倍 収穫45日前まで 3回以内 3回以内
縮葉病 300倍 発芽前 3回以内 3回以内
せん孔細菌病 300倍 休眠期 3回以内 3回以内
せん孔細菌病 500倍 収穫45日前まで 3回以内 3回以内
灰星病 500〜800倍 収穫45日前まで 3回以内 3回以内
うめ 黒星病 800倍 収穫30日前まで 3回以内 3回以内
ばら 黒星病 400〜600倍 - 8回以内 8回以内
ばれいしょ 疫病 400倍 収穫14日前まで 2回以内 2回以内
夏疫病 600倍 収穫14日前まで 2回以内 2回以内
軟腐病 400倍 収穫14日前まで 2回以内 2回以内
たばこ 赤星病 500倍 - 2回以内 2回以内
作物名「たまねぎ、茶、まくわうり」を削除
試験成績
ほうれんそう/べと病
薬剤が直接殺菌するのとまったく異なる作用で、病気の感染を予防する作用がビスダイセンで確認され、ほうれんそうで登録されました。
幼苗期の薬剤散布により、ほうれんそうの体内に「全身的獲得抵抗性」が発現します。この効力は長く持続し、収穫期近くまで「べと病」の感染に対する抵抗力を発揮します。
全身的獲得抵抗性(SAR)とは・・・
植物が何かの刺激(病原菌の侵入、化学物質)を体の一部に受けることにより、その後、体全身にある一部の病気への抵抗性を生じさせる現象を全身的獲得抵抗性(SAR)と呼びます。
使用方法
所定の濃度に水でうすめ、よくかきまぜて散布してください。軽い微粉末のため少量の水で溶かしてから、所定の水に加えかきまぜて散布液の調製をします。展着剤を加用する場合は、まず水に展着剤を加えてから本剤を加え、よくかきまぜると早く散布液の調製ができます。
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 本剤使用の際は展着剤を加用してください。
  • 石灰硫黄合剤・ボルドー液との混用はさけてください。
    ボルドー液との連用は薬害の恐れがあるので、7日以上の散布間隔をおいてください。
  • りんごの斑点落葉病防除の場合、夏期散布は効果が劣るので、初期防除剤として使用してください。
  • 梅の品種「林州」には、薬害を生ずるので使用しないでください。
  • すももには薬害を生ずるので、かからないように注意して散布してください。
  • 使用量に合わせ薬液を調製し、使い切ってください。
安全使用・保管上の注意
  • 誤飲、誤食などのないよう注意してください。
  • 本剤は眼に対して強い刺激性があるので、眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • 散布液調整時及び散布の際は保護眼鏡、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。
製造・販売:ダウ・ケミカル日本(株)
グリーンジャパンホームへ