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特長
■有効成分:バチルス・ズブチリス芽胞1x10¹¹CFU/g含有(1g当たり1000億個の生きた胞子を含有)
■性状:類白色水和性粉末 100μm以下
■毒性:普通物
■有効年限:3年
■包装:100gx50、500gx10
  • 農林水産省のガイドラインの有機農産物生産に使用できる。
  • 微生物を有効成分とする国内初の灰色かび病防除用微生物剤。
  • 発病前に散布することにより、植物体上に先に定着し、病原菌の活動を抑制することによって予防効果を発揮。
  • 作用機作は定着場、葉面上の栄養分の競合作用による。
  • 化学薬剤に対して感受性の低下した病原菌(耐性菌)に対しても有効。化学剤と体系を組むことによって耐性菌密度を低下させることが可能。
  • 化学剤と同様の保存性を示し、使用方法も化学剤とほぼ同様の取扱いが可能で、使い易い。
  • マルハナバチ、ミツバチに影響がない。
葉面に定着した
バチルスズブチリス菌
灰色かび病(トマト) 灰色かび病(なす)
「写真提供:大阪府立農林技術センター」
適用病害と使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数・使用量 使用方法 使用時期 散布液量
いもち病 1000倍 散布 穂ばらみ期〜刈取前 200〜300L/10a
野菜類 うどんこ病 1000倍 散布 発病前〜発病初期 150〜300L/10a
15g/10a/日 ダクト内投入 発病前〜発病初期
灰色かび病 1000倍 散布 発病前〜発病初期 150〜300L/10a
300g/10a 常温煙霧 発病前〜発病初期 6〜10L/10a
10〜15g/10a/日 ダクト内投入 発病前〜発病初期
かんきつ 灰色かび病 1000倍 散布 開花期〜幼果期 200〜700L/10a
15g/10a/日 ダクト内投入 発病前〜発病初期
なし 黒星病 1000倍 散布 発病前〜発病初期 200〜700L/10a
ぶどう 灰色かび病 1000倍 散布 発病前〜発病初期 200〜700L/10a
15g/10a/日 ダクト内投入 発病前〜発病初期
マンゴー 灰色かび病 1000倍 散布 開花期〜幼果期 200〜700L/10a
10g/10a/日 ダクト内投入 発病前〜発病初期
花き類・観葉植物 灰色かび病 10〜15g/10a/日 ダクト内投入 発病前〜発病初期

混用事例

バチルス菌が働くしくみ(ボトキラー、ボトピカ)
作物の病気を抑制する能力に優れた納豆菌の仲間を、微生物防除剤「ボトキラー」「ボトピカ」として製品化しました。
バチルス菌が作物の葉や花に棲み着き、棲みかを占有したり栄養源を独占することで病原菌の繁殖を抑制して灰色かび病などの病気から作物を守ります。

効果的な使い方
  • 発病前から、定期的に使用します。
  • 化学農薬との体系に組み込んで散布します。
  • 10℃以上で使用します。
  • 継続して実施し、灰色かび病の出にくいハウス環境を維持しましょう。
    1. 暖房機が稼動を始めたら「ダクト内投入」を始めましょう。
    2. 暖房機が稼動しなくなっても、手動による送風で投入を継続しましょう。 この時、タイマーを用いた除湿運転と組み合わせると簡便で効果的です。
  • ダクト内投入を組み入れた総合防除を実施しましょう。
    1. 「ダクト内投入」を実施していても、灰色かび病の発病が見られたら化学殺菌剤を散布し、「ダクト内投入」を体系防除の中に組入れながら継続しましょう。
    2. 耕種的防除を上手に組入れましょう。
      • 例)暖房機による除湿運転
      •   葉かきによる風通しの良い栽培管理
      •   花がら、古葉の除去など
ダクト内投入
  • 少量のボトキラー水和剤を粉のまま、暖房機の送風用ダクトの風を利用してハウス内全体に飛散・循環させます。
  • 毎日継続する事でバチルス菌がムラなく、隅々まで定着します。
  • ダクト内投入の特長
    1. 防除のタイミングを逃さず、安定した発病予防効果を発揮。
    2. 新たな散布機具を必要とせず、作業が簡単。
    3. 水を使わないため、ハウス内の湿度が上昇しない。
    4. 灰色かび病が出にくいハウスへと改善していきます。
  • 開始にあたり・・・
    1. ボトキラー水和剤は予防薬です。発病前から早めに開始しましょう。
    2. あらかじめ化学殺菌剤を散布して、灰色かび病菌密度を下げておくと効果的です。
    3. ハウス内の温度ムラは効果のムラにつながります。
    4. ダクト配置を見直しましょう。
  • 実施手順
    1. ハウスでの作業終了後、暖房機が停止している事を確認します。
    2. 投入するボトキラー水和剤をあらかじめ秤量しておきます。※1
    3. ボトキラー水和剤を投入した後、暖房機のスイッチを入れます。※2
    4. 翌朝入室する時は天窓を開けるなど、ハウス内を十分換気してから入室します。
    5. 投入は毎日、継続して実施することが必要です。
    6. 数ヶ月間(暖房期間中)継続して実施します。
      • ※1投入量:10〜15g/10a(1日あたり)
      • ※2毎日最低2時間以上は送風されるようにします。
      • ※注意:暖房機が稼動している間は、ハウス内に立ち入らないようにします。
試験成績
  1. 発病前の散布が原則です。:灰色かび病に対して、化学剤と同等の防除効果を発揮します。
    1. 試験データA(なす灰色かび病)
      • 試験場:大阪府立農林技術センター
      • 品種:千両2号(施設栽培)
      • 散布:95.3/20・29、4/7・27
      • 調査:95.5/8、各区中央10株の、果実について発病を調査。
      • 発生:少発生(発病果率4.2%)
    2. 試験データB(トマト灰色かび病)
      • 試験場:鹿児島県農業試験場
      • 品種:サンロード(施設栽培)
      • 散布:98.2/20、3/2・9・16
      • 調査:98.3/16、各区8株の、全果実について発病を調査。
      • 発生:中発生(発病率6.2%)
  2. 化学剤と組み合わせた体系防除が効果的です。
    (薬剤耐性菌を減らす作用があるので、より効果的な灰色かび病防除が実現できる。)
    • 試験場:大阪府立農林技術センター
    • 品種:千両2号(施設栽培)
    • 散布:98.3〜5月
    • 調査:毎回散布日に、各試験区の発病果実を採取し、耐性菌検定した。
    試験区 散布月日
    3/11 3/21 3/31 4/10 4/20 4/30 5/10 5/20 5/30
    ボトキラー水和剤 A B C
    慣行体系区 D B C A B E A B C
  3. 多量の水に、少しづつ混ぜながら溶かしてください。
    (生きた微生物を有効成分としているため、一度に溶かそうとした場合、水に溶けにくい。)
  4. 散布ムラのないようにします。
  5. 10℃以上が確保される施設内で使用してください。
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 有効成分は生菌であるので、散布液調製後はできるだけ速やかに散布すること。また、開封後は密封して保管し、できるだけ早く使い切ってください。
  • 保護作用が強く予防効果が主体なので、散布処理を行う場合には発病前〜発病初期に7〜10日間隔で散布してください。なお、生育の早い作物に使用する場合には散布頻度を高めるなどの工夫をしてください。
  • 低温条件下(10℃以下)では効果が劣るので使用を避けてください。
  • 他剤と混用すると十分に効果が発揮されない場合があるので注意してください。
  • 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態および散布方法に合わせ調節してください。
  • 使用により葉および果実などに汚れが生ずる恐れがあるので、収穫期の使用には気をつけてください。
  • 常温煙霧用として使用する場合は下記の注意を守ってください。
    1. 専用の常温煙霧機により所定の方法で煙霧する。
    2. 作業は密閉できる環境で行い、作業終了後6時間以上密閉する。
  • ダクト内へ投入する場合は下記の点に留意してください。
    1. 1ヶ月当たり300〜450g/10aになるよう、暖房機などのダクト取り付け口付近からダクト内に投入する。
    2. 暖房機などが数時間以上運転される条件下で使用する。
  • 稲のいもち病を対象とする場合、穂ばらみ期に散布した後、7〜10日間隔で計2回以上散布することが望ましいです。
  • 使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用するとともに、病害虫防除所などの関係機関に効果事例の有無を確認してください。なお、その指導を受けることが望ましいです。
安全使用・保管上の注意
  • 使用の際は農薬用マスク、手袋、保護メガネ、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用してください。作業後は直ちに身体を洗い流し、うがいをするとともに衣服を交換してください。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
  • かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触を避けてください。
  • 夏期高温時の使用を避けてください。
  • 常温煙霧中およびダクトによる散布中はハウス内へ入らないでください。また、常温煙霧およびダクトによる散布終了後はハウスを開放し、十分換気した後に入室してください。
  • ダクトによる散布の際は、送風停止中に本剤をダクト内に投入してください。
  • ダクトによる散布後にハウス内で作業する際は、送風機を作動させないでください。
  • 魚毒性
    水産動物に影響をおよぼすが、通常の使用方法では問題ありません。
  • 保管
    密封し、直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥したところに保管してください。
製造・販売 アリスタライフサイエンス(株)
出光興産(株)
販売 日本農薬(株)