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特長
種類名 ボーベリア・バシアーナ乳剤
有効成分 ボーベリア バシアーナ GHA株 分生子 1.6×1010 個/ml
性状 淡褐色懸濁可乳化油状液体
安全性 製品安全データシートアリスタライフサイエンス(株)へのリンク)
有効年限 1年
包装 500mlx10、ポリエチレン瓶入り
  • 微生物殺虫剤であり、マルハナバチ、ミツバチ、天敵などへの影響が少なく、環境に優しい剤です。
  • 対象害虫に対し、従来の化学農薬と同等の高い防除効果を発揮します。
  • 鉱物油を含んだ乳剤であり、湿度条件に影響されにくい為、施設だけではなく露地でも使用することができます。
  • コナジラミ類・アザミウマ類・アブラムシ類・コナガなど昆虫病原性糸状菌(ボーベリア バシアーナ)を利用した防除のため、薬剤抵抗性の発達した害虫に対しても優れた効果を発揮します。
  • ボタニガード散布後、好条件下では感染した死亡虫の体表面に白いかびが生えるので、効果が目で確認できます。
  • JAS法に適合し、農薬散布回数にカウントされませんので、有機栽培・特別栽培農産物でも使用可能です。

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(製造・販売元 アリスタライフサイエンス(株)へのリンク)

適用害虫及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 散布液量
野菜類 うどんこ病 1000倍 散布 発病前〜発病初期 100〜300L/10a
アブラムシ類 1000倍 散布 発生初期 100〜300L/10a
コナガ 1000倍 散布 発生初期 100〜300L/10a
コナジラミ類 1000倍 散布 発生初期 100〜300L/10a
アザミウマ類 1000倍 散布 発生初期 100〜300L/10a
ハダニ類 1000倍 散布 発生初期 100〜300L/10a
トマト コナジラミ類 1000〜2000倍 散布 発生初期 100〜300L/10a
ミニトマト コナジラミ類 1000〜2000倍 散布 発生初期 100〜300L/10a
キャベツ アオムシ 500倍 散布 発生初期 100〜300L/10a
レタス オオタバコガ 500倍 散布 発生初期 100〜300L/10a
しそ シソサビダニ 1000倍 散布 発生初期 100〜300L/10a
マデイラコナカイガラムシ 1000倍 散布 発生初期 100〜300L/10a
チャノホコリダニ 1000倍 散布 発生初期 100〜300L/10a
マンゴー チャノキイロアザミウマ 1000倍 散布 発生初期 200〜700L/10a
レイシ ハンエンカタカイガラムシ類 1000倍 散布 発生初期 200〜700L/10a
ヒラタカタカイガラムシ類 1000倍 散布 発生初期 200〜700L/10a
クワシロカイガラムシ 500倍 散布 発生初期 1000L/10a

ボタニガードESの上手な使い方 (アリスタライフサイエンス(株)へのリンク)
ボタニガードESの製品ちらし (アリスタライフサイエンス(株)へのリンク)
いちごのアザミウマ防除ちらし (アリスタライフサイエンス(株)へのリンク)

上手な使い方
  1. 紫外線の影響を避けるため、散布は夕方あるいは曇天、雨天時に行いましょう。
  2. 低温期の使用を避け、18〜28℃の温度期に使用しましょう。
  3. 十分な効果を得るため、散布は7日間隔で2回以上行いましょう。
  4. 効果が得られるまで1週間〜10日程度必要となりますので、害虫の発生初期にご使用ください。
  5. 糸状菌は湿度を好みます。散布後15〜24時間は80%以上の湿度を保つようにしてください。
  6. 散布は葉裏や花、成長点などの害虫の生息場所に十分にかかるように注意しましょう。
  7. 効果の目安
    好適な条件で感染した虫は、虫体より白いかび状の菌糸が発芽します。散布10日から14日後の感染虫を観察してください。
    梅雨時期、秋雨期などの長雨が続く時期により効果的です。乾燥期は、夕方に散布して、施設サイドを締め切ってください(湿度の確保)。
    天敵昆虫あるいは微生物剤との組み合わせにより高い防除効果が得られます。
ボタニガードESと天敵農薬の組み合わせ
なす・トマト9月定植の場合

試験成績
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきること。
  • 本剤は入手後冷暗所に保存し、開封後は早めに使いきること。
  • 本剤は貯蔵中に分離することがあるので、使用に際しては容器をよく振ること。
  • 本剤の有効成分は生菌であるので、散布液調製後はそのまま放置せず、出来るだけ速やかに散布すること。
  • 他の薬剤との混用は十分に効果が発揮されない場合があるので注意すること。
  • 高濃度で使用すると、トマト、なす及びキャベツの葉に褐色斑点を生じる薬害が発生することがあるので、希釈倍数を厳守すること。
  • 本剤の5回以上の連続散布は、薬害が発生することがあるので避けること。
  • 本剤の効果を十分に発揮させるためには、害虫の発生初期に散布を開始し、散布液は特に葉裏にかかるようにし、7日程度の間隔で、合計3〜4回散布すること。また、ある程度の湿度を必要とすることから、夕方等湿度を確保できる条件下で散布すること。
  • 病害に対しては予防効果が主体なので、発病前〜発病初期に7日程度の間隔で散布すること。
  • 本剤に対して高い殺菌活性を持つ薬剤があるので、本剤の使用期間中に他剤を処理する場合には十分に注意すること。
  • 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにすること。
  • ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意すること。
    1. ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにすること。
    2. 受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用を避けること。
    3. 関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めること。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期及び使用方法を誤らないように注意し、適用作物群に属する作物又はその新品種に初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
  • 野菜類(特にトマト、なす、ピーマン、いちご、さやいんげん、キャベツなど)に使用する場合は、品種、環境条件により萼(がく)や葉に褐変を生じることがあるので、事前に薬害の有無を十分確認した上で、1000倍に希釈して使用してください。
  • トマトに使用する場合は、散布液が溜まるような状態で使用すると果実に薬害が発生することがあるので1000〜2000倍に希釈して使用してください。
  • マンゴーに使用する場合は、幼果期から収穫終了までの期間の利用はさけてください。
安全使用・保管上の注意
  • 誤飲などのないように注意すること。 誤って飲み込んだ場合は吐き出させないで、直ちに医師の手当を受けさせること。
    本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けること。
  • 原液は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意すること。
    眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。
  • 本剤は皮膚に対して刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意すること。
    付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
  • 散布の際は農薬用マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用すること。作業後は直ちに身体を洗い流し、うがいをするとともに衣服を交換すること。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯すること。
  • 夏期高温時の使用を避けること。
  • かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触を避けること。
  • 危険物第4類第3石油類に属するので火気には十分注意すること。
  • 漏出時は、保護具を着用し、布・砂等に吸収させ回収すること。
  • 移送取扱いは、ていねいに行うこと。
  • 火気や直射日光を避け、食品と区別して、冷暗所に密閉して保管すること。
販売 アリスタライフサイエンス(株)