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特長
種類名 シモキサニル・TPN水和剤
有効成分 TPN・・・60.0%
シモキサニル・・・24.0%
性状 類白色水和性粉末 45μm以下
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート日本農薬(株)へのリンク)
有効年限 4年
包装 200g×40、1kg×10
作用機構分類 FRAC 27(U)[シモキサニル]
FRAC M05(M)[TPN]
  1. 各種作物の疫病、ベト病に優れた予防効果と治療効果を有する。
    • TPNの効果により、疫病、ベト病に対して優れた予防効果と効果の持続性を有する。
      葉の裏面に保護膜を作り、病原菌の感染を予防する。また、うどんこ病など他の病害にも活性がある。
    • TPNの植物表面での保護効果に加え、シモキサニルの浸達性により植物体内へ速やかに吸収される。・・・耐雨性に優れる。
    • TPNの持つ遊走子の運動阻害活性とシモキサニルの持つ浸達性による、感染直後の治療効果により、散布時に感染していた菌に対してもその病斑形成・拡大阻害効果がある。この「キックバック効果(感染直後の治療効果)」により、安定した防除効果を発揮する。
  2. 疫病、ベト病の菌生活史の中のあらゆるステージに作用する。
    2種類の異なる作用を持つ殺菌剤の混合剤であるので、耐性菌発達のリスクが極めて少ない。
  3. 各種薬剤耐性菌に対する効果。
    TPN、シモキサニルともに、現在耐性菌の報告はない。
    また、複数の作用点を持つことで、耐性菌の発達リスクが低い。フェニルアマイド系薬剤耐性菌、ストロビルリン系耐性菌いずれもに、極めて高い活性を示す。

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(製造・販売元 日本農薬(株)へのリンク)

適用作物及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 シモキサニルを含む農薬の総使用回数 TPNを含む農薬の総使用回数
ばれいしょ 疫病 800〜1500倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 100〜300L/10a 4回以内 5回以内
疫病 250倍 散布 【ブームスプレイヤー】 収穫7日前まで 4回以内 25L/10a 4回以内 5回以内
夏疫病 800〜1000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 100〜300L/10a 4回以内 5回以内
灰色かび病 1000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 100〜300L/10a 4回以内 5回以内
たまねぎ 灰色かび病 1200倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 6回以内
白色疫病 1200倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 6回以内
べと病 1200倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 6回以内
あずき 茎疫病 800倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 3回以内(但し、種子処理は1回以内)
だいず 茎疫病 1000倍 散布 収穫21日前まで 2回以内 100〜300L/10a 3回以内 2回以内
きゅうり うどんこ病 1500倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 14回以内(但し、土壌灌注は2回以内、散布、常温煙霧、くん煙及びエアゾル剤の噴射は合計12回以内)
褐斑病 1500倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 14回以内(但し、土壌灌注は2回以内、散布、常温煙霧、くん煙及びエアゾル剤の噴射は合計12回以内)
炭疽病 1500倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 14回以内(但し、土壌灌注は2回以内、散布、常温煙霧、くん煙及びエアゾル剤の噴射は合計12回以内)
べと病 1500〜2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 14回以内(但し、土壌灌注は2回以内、散布、常温煙霧、くん煙及びエアゾル剤の噴射は合計12回以内)
メロン べと病 2000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 5回以内
トマト 疫病 1200〜2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 6回以内(但し、土壌灌注は2回以内、散布、常温煙霧、くん煙及びエアゾル剤の噴射は合計4回以内)
すすかび病 1200倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 6回以内(但し、土壌灌注は2回以内、散布、常温煙霧、くん煙及びエアゾル剤の噴射は合計4回以内)
葉かび病 1200倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 6回以内(但し、土壌灌注は2回以内、散布、常温煙霧、くん煙及びエアゾル剤の噴射は合計4回以内)
なす うどんこ病 1500倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 4回以内
すすかび病 1500倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 4回以内
はくさい べと病 2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 3回以内 3回以内(但し、は種又は定植前の土壌混和は1回以内、散布及び無人航空機散布は合計2回以内)
たばこ うどんこ病 1200倍 散布 収穫10日前まで 2回以内 100〜180L/10a 2回以内 2回以内
疫病 1200倍 散布 収穫10日前まで 2回以内 100〜180L/10a 2回以内 2回以内

ブリザード水和剤の製品ちらし (日本農薬(株)へのリンク)
キックバック効果(これまでの予防剤とブリザード水和剤の比較)

注意事項
使用上の注意事項
  • 石灰硫黄合剤、ニテンピラム水溶剤、水酸化第二銅剤及びボルドー液等アルカリ性農薬との混用は避ける。
  • ばれいしょに希釈倍数250倍で散布する場合は、少量散布に適合したノズルを装着した乗用型の速度連動式地上液剤散布装置を使用する。
  • はくさいに使用する場合、黄芯系などの葉肉の柔らかい品種には薬害を生じる場合があるので注意する。特に大福系品種には薬害を生じるので使用を避ける。
  • 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態及び散布方法に合わせて調節する。
  • 散布液調製後はできるだけ速やかに散布する。
  • 蚕に対し影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにする。
  • 薬液タンクの洗浄廃液は放置せず、速やかに安全な場所に処理する。
  • 使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用上の注意事項
  • 誤飲、誤食などのないように注意する。
  • 粉末は眼に対して強い刺激性があるので、散布液調製時には保護眼鏡を着用して薬剤が眼に入らないよう注意する。眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当てを受ける。
  • 粉末は皮膚に対して刺激性があるので、散布液調製時には不浸透性手袋を着用して薬剤が皮膚に付着しないよう注意する。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とす。
  • 散布の際は農薬用マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用する。作業後は直ちに身体を洗い流し、うがいをするとともに衣服を交換する。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯する。
  • かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触を避ける。
  • 夏期高温時の使用を避ける。
  • 水産動植物(魚類)に影響を及ぼす恐れがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用する。
  • 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきる。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さない。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理する。
製造・販売 日本農薬(株)