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特長
種類名 ジチアノン水和剤
有効成分 ジチアノン・・・42.0%
性状 褐色水和性粘稠懸濁液体
毒性 医薬用外劇物
安全性 製品安全データシートBASFジャパン(株)へのリンク)
有効年限 3年
包装 500m×20
作用機構分類 FRAC M09(M)[ジチアノン]
  • 幅広い抗菌活性
    果樹やいちごの主要病害に有効、また、一部細菌病にも有効。
  • みかんのそうか病やなしの黒星病などに優れた予防効果を示す。
  • 耐性菌が発生しにくく、他薬剤で効果が低下した菌にも安定した効果を示す。
  • フロアブルなので、葉や果実への付着量や耐雨性に優れる。
  • 原体粒径が小さく、作物の表面をくまなく覆うため保護効果に優れている。
  • 散布液調製時に粉立ちがなく、散布液の調製が簡易。

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(製造・販売元 BASFジャパン(株)へのリンク)

適用病害及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 ジチアノンを含む農薬の総使用回数
いちご 炭疽病 1000倍 散布 育苗期 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
かんきつ 黒点病 1000〜1500倍 散布 収穫30日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
黒点病 20倍 無人航空機による散布 収穫30日前まで 3回以内 10L/10a 3回以内
そうか病 1000倍 散布 収穫30日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
そうか病 20倍 無人航空機による散布 収穫30日前まで 3回以内 10L/10a 3回以内
炭疽病(さび果) 1000倍 散布 収穫30日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
なし 赤星病 1000倍 散布 収穫60日前まで 4回以内 200〜700L/10a 5回以内
疫病 1000倍 散布 収穫60日前まで 4回以内 200〜700L/10a 5回以内
褐色斑点病 1000倍 散布 収穫60日前まで 4回以内 200〜700L/10a 5回以内
黒星病 1000倍 散布 収穫60日前まで 4回以内 200〜700L/10a 5回以内
黒斑細菌病 1000倍 散布 収穫60日前まで 4回以内 200〜700L/10a 5回以内
黒斑病 1000倍 散布 収穫60日前まで 4回以内 200〜700L/10a 5回以内
心腐れ症(胴枯病菌) 1000倍 散布 収穫60日前まで 4回以内 200〜700L/10a 5回以内
炭疽病 1000倍 散布 収穫60日前まで 4回以内 200〜700L/10a 5回以内
輪紋病 1000倍 散布 収穫60日前まで 4回以内 200〜700L/10a 5回以内
りんご 褐斑病 1000〜2000倍 散布 収穫60日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
黒星病 1000〜2000倍 散布 収穫60日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
黒点病 1000〜2000倍 散布 収穫60日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
すす点病 1000〜2000倍 散布 収穫60日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
すす斑病 1000〜2000倍 散布 収穫60日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
炭疽病 1000〜2000倍 散布 収穫60日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
斑点落葉病 1000〜2000倍 散布 収穫60日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
モニリア病 1000〜2000倍 散布 収穫60日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
輪紋病 1000〜2000倍 散布 収穫60日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
おうとう 褐色せん孔病 1000倍 散布 収穫終了後〜落葉期まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
もも 黒星病 600〜1000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 200〜700L/10a 4回以内
縮葉病 1000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 200〜700L/10a 4回以内
せん孔細菌病 600〜1000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 200〜700L/10a 4回以内
灰星病 600倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 200〜700L/10a 4回以内
ホモプシス腐敗病 600倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 200〜700L/10a 4回以内
ネクタリン 黒星病 600〜1000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
縮葉病 1000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
せん孔細菌病 600〜1000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
灰星病 600倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
ホモプシス腐敗病 600倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
うめ 黒星病 1500〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
黒星病 40〜50倍 無人航空機による散布 収穫14日前まで 2回以内 10L/10a 2回以内
すす斑病 1500〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
すす斑病 40〜50倍 無人航空機による散布 収穫14日前まで 2回以内 10L/10a 2回以内
ぶどう 晩腐病 1000倍 散布 落弁期まで(但し、収穫75日前まで) 2回以内 200〜700L/10a 3回以内(但し、休眠期は1回以内、生育期は2回以内)
晩腐病 200倍 散布 休眠期 1回 200〜700L/10a 3回以内(但し、休眠期は1回以内、生育期は2回以内)
黒とう病 200倍 散布 休眠期 1回 200〜700L/10a 3回以内(但し、休眠期は1回以内、生育期は2回以内)
黒とう病 1000倍 散布 落弁期まで(但し、収穫75日前まで) 2回以内 200〜700L/10a 3回以内(但し、休眠期は1回以内、生育期は2回以内)
枝膨病 1000倍 散布 落弁期まで(但し、収穫75日前まで) 2回以内 200〜700L/10a 3回以内(但し、休眠期は1回以内、生育期は2回以内)
つる割病 200倍 散布 休眠期 1回 200〜700L/10a 3回以内(但し、休眠期は1回以内、生育期は2回以内)
べと病 1000倍 散布 落弁期まで(但し、収穫75日前まで) 2回以内 200〜700L/10a 3回以内(但し、休眠期は1回以内、生育期は2回以内)
いちじく そうか病 1000倍 散布 収穫75日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
かき うどんこ病 2000倍 散布 収穫90日前まで 5回以内 200〜700L/10a 5回以内
炭疽病 2000倍 散布 収穫90日前まで 5回以内 200〜700L/10a 5回以内
落葉病 2000倍 散布 収穫90日前まで 5回以内 200〜700L/10a 5回以内
せんりょう 炭疽病 1000倍 散布 発病初期 3回以内 200〜700L/10a 3回以内

混用事例
製品ちらし「総合版」「かんきつ版」「うめ版」「ぶどう休眠期版
リーフレット「なし黒星病対策版
デランフロアブルの技術資料
BASFジャパン(株)へのリンク)

使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 本剤は分離を防止するため、静置時は粘度が高く、振れば容易に粘度が下がるように処方されているので、必ず振ってから使用してください。
  • 石灰硫黄合剤、ボルドー液との混用はさけてください。
  • かんきつに使用する場合は次の事に注意してください。
    1. 開花期以降のマシン油乳剤との混用散布は薬害を生じるおそれがあるのでさけてください。開花期以降に本剤を使用する場合は、マシン油乳剤との散布間隔を30日程度あけてください。
    2. 夏期以降の散布は果皮に薬害を生じるおそれがあるのでさけてください。
    3. 炭疽病(さび果)に使用する場合は、感染期に約1ヵ月の間隔で発病前に予防的に散布してください。
    4. 収穫後長期間貯蔵する中晩柑に使用する場合は、貯蔵中、果皮に斑点が発生することがあるので散布をさけてください。
  • りんごのモニリア病に使用する場合、多発条件下では所定希釈倍数内の高濃度で使用してください。
  • ハウス栽培のなしに対しては、薬害を生じるおそれがあるので使用しないでください。
  • 本剤を無人航空機で散布する場合は、次の事項に注意してください。
    1. 布機種の散布基準に従って実施すること。
    2. 散布機種に適合した散布装置を使用すること。
    3. 散布中、薬液が漏れないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行うこと。
    4. 散布薬液の飛散による他の分野への影響に注意して、散布地域の選定に注意し、散布区域内の諸物件に十分留意すること。
    5. 散布終了後は以下の注意事項を守ること。・ 使用後の空容器は放置せず、安全な場所に廃棄すること。
  • 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。
  • 散布終了後、機体の装置は十分洗浄してください。また、薬液タンクの洗浄廃液は河川等に流さないでください。
  • 機能性展着剤(アプローチBIなど)の加用は薬害を生じるおそれがあるのでさけてください。
  • ぶどうの黒とう病に使用する場合は、発芽前〜新梢伸長期に予防的に散布するのが効果的です。ただし、新梢伸長期の散布は葉に薬害を生じるおそれがあるので注意してください。
  • いちごに使用する場合は、新葉に薬害を生じるおそれがあるので注意してください。
  • 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用上の注意
  • 医薬用外劇物。取扱いには十分注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせてください。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けてください。
  • 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • 本剤は皮ふに対して刺激性があるので皮ふに付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  • 散布の際は防護マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用してください。作業後は直ちに身体を洗い流し、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換してください。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
  • かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触をさけてください。
  • 夏期高温時の使用をさけてください。
  • 施設内で使用する場合、窓等を開放し十分に換気してから施設内に立ち入ってください。
  • 街路、公園等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
  • 水産動植物(魚類)に強い影響を及ぼすおそれがあるので、河川、湖沼および海域等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。養殖池周辺での使用はさけてください。水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。散布器具および容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 無人航空機による散布で使用する場合は、飛散しないよう特に注意してください。
  • 直射日光をさけ、鍵のかかるなるべく低温な場所に密栓して保管してください。盗難・紛失の際は、警察に届け出てください。
販売:BASFジャパン(株)