農薬情報>殺虫剤


特長
■有効成分:トルフェンピラド・・・15%
■性状:黄色澄明加乳化油状液体
■人畜への安全性(製剤毒性:劇物)
試験項目
急性経口毒性(ラットLD50 102mg/kg 83mg/kg
急性経皮毒性(ラットLD50 >2000mg/kg
急性吸入毒性(ラットLC50 0.54mg/g
■環境への安全性(水産動植物毒性:C類相当)
水産動植物種 原体
コイ LC50(96hr):0.0449mg/g
オオミジンコ EC50(48hr):0.008mg/g
■有用昆虫・天敵への影響:
本剤は浸透移行性がないので、有用昆虫や天敵に対して、散布後の新展開葉では殆ど影響がありません。ただし、直接かかると多くの種で影響がありますので、使用時には十分注意してください。また、本剤散布後に天敵類を使用する場合には、影響期間を確認の上、ご使用ください。
影響期間はミツバチ、マルハナバチで5日間、蚕で50日以上と考えられます。
有用昆虫、天敵 処理葉上での残毒期間(日) 出典
ミツバチ 5 1996年 三重大学
マルハナバチ 5 1998年 三重大学
カイコ >50 1998年 岩手農研センター
■有効年限:4年
■包装:100ml×60本、500ml×20本
  • 独自の作用性
    既存の殺虫剤と異なる新規の構造で、これまでにはない作用機作を有します。
    • 既存の殺虫剤に感受性が低下した病害虫に対しても有効です。
    • ローテーション防除体系に難なく組み込めます。
  • 殺虫スペクトルが広い
    幅広い害虫種に効果を示し、特にアザミウマ類、ナモグリバエ、サビダニ類、キスジノミハムシ等の難防除害虫に卓効を示します。また、種類によっては高い殺卵効果を有します。
    • 害虫同時防除に寄与します。
  • 優れた殺菌効果
    だいこん(白さび病、ワッカ症)、かぶ(白さび病)、ねぎ(さび病)、きゅうり(うどんこ病、べと病)、すいか(うどんこ病)、トマト(うどんこ病)、なす(うどんこ病)、きく(白さび病)等に登録があります。
    • 予防的に殺菌効果を発揮、病害との同時防除が可能です。
適用害虫及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 トルフェンピラドを含む農薬の総使用回数
かぶ 白さび病 1000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
コナガ 1000〜2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
カブラハバチ 1000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
キスジノミハムシ 1000〜2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ナモグリバエ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハイマダラノメイガ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
キャベツ アブラムシ類 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
コナガ 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハイマダラノメイガ 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アオムシ 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
だいこん 白さび病 1000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ワッカ症 1000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アブラムシ類 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
コナガ 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
カブラハバチ 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
キスジノミハムシ 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ナモグリバエ 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハイマダラノメイガ 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アオムシ 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
はくさい アブラムシ類 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
コナガ 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハイマダラノメイガ 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アオムシ 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ブロッコリー アブラムシ類 1000〜2000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
コナガ 1000〜2000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アオムシ 1000〜2000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
きゅうり うどんこ病 1000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
べと病 1000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アブラムシ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
コナジラミ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アザミウマ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ウリノメイガ 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
すいか うどんこ病 1000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アブラムシ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
コナジラミ類 1000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アザミウマ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
にがうり アザミウマ類 1000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
トマト うどんこ病 1000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アブラムシ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
コナジラミ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
トマトサビダニ 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ミカンキイロアザミウマ 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハモグリバエ類 1000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ミニトマト アブラムシ類 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
コナジラミ類 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
トマトサビダニ 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ミカンキイロアザミウマ 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ピーマン コナジラミ類 1000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アザミウマ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
チャノホコリダニ 1000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
なす アブラムシ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
コナジラミ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アザミウマ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
マメハモグリバエ 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
チャノホコリダニ 1000〜4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
チビクロバネキノコバエ 1000倍 株元散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
にら ネギアザミウマ 1000倍 散布 収穫14日前まで 1回 100〜300L/10a 1回
にんにく ネギアザミウマ 1000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ネギコガ 1000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ねぎ さび病 1000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ネギアザミウマ 1000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ネギコガ 1000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
シロイチモジヨトウ 1000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
レタス アブラムシ類 1000〜2000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ナモグリバエ 1000〜2000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
非結球レタス アブラムシ類 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ナモグリバエ 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
きく 白さび病 1000倍 散布 発病初期 4回以内 100〜300L/10a 4回以内
アブラムシ類 1000倍 散布 発生初期 4回以内 100〜300L/10a 4回以内
アザミウマ類 1000倍 散布 発生初期 4回以内 100〜300L/10a 4回以内
ハモグリバエ類 1000倍 散布 発生初期 4回以内 100〜300L/10a 4回以内
ばれいしょ アブラムシ類 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
チャトケ゛コナジラミ 1000倍 散布 摘採14日前まで 1回 200〜400L/10a 1回
チャノナガサビダニ 1000〜1500倍 散布 摘採14日前まで 1回 200〜400L/10a 1回
チャノキイロアザミウマ 1000〜1500倍 散布 摘採14日前まで 1回 200〜400L/10a 1回
マダラカサハラハムシ 1000倍 散布 摘採14日前まで 1回 200〜400L/10a 1回
チャノミドリヒメヨコバイ 1000〜1500倍 散布 摘採14日前まで 1回 200〜400L/10a 1回
チャノホソガ 1000〜1500倍 散布 摘採14日前まで 1回 200〜400L/10a 1回
チャノホコリダニ 1000〜1500倍 散布 摘採14日前まで 1回 200〜400L/10a 1回
ツマグロアオカスミカメ 1000倍 散布 摘採14日前まで 1回 200〜400L/10a 1回
作用メカニズム
作用メカニズム
作用機作はエネルギー代謝系の電子伝達系のうち複合体T(ミトコンドリア内膜で最も大きい酸素の集合体)を阻害することによる呼吸阻害と考えられています。殺虫剤として、また殺菌剤としても新規な作用点です。
害虫に対しては主として経皮的に作用します。
病害に対しては予防的に効果を発揮します。
殺虫スペクトラム
混用事例表
上手な使い方
コナガやアブラムシ類を中心とした害虫の発生初期に、体系防除の中にお使いください。
鱗翅目害虫
コナガ
コナガに対し、速やかに摂食阻害効果が発現し食害を防止。やがて作物上から脱落(スピンダウン)し、そのまま死に至ります(⇒グラフ参照:平成12年三菱化学(株))。低温時には殺虫効果の発現が遅くなる場合があります。しかし、その場合でも摂食阻害効果が速効的に作用し、食害を防止します。
アブラムシ類
ワタアブラムシ
食害抑制作用により、茎葉にとどまった状態で死に至ります。
浸透性がない薬剤ですので、十分な散布液量でかけムラのないように散布してください。
アザミウマ類
ミナミキイロアザミウマ
食害抑制作用により、高い防除効果を示します。
浸透性がない薬剤ですので、十分な散布液量でかけムラのないように散布してください。
マメハモグリバエ
マメハモグリバエ
殺卵作用により被害を防止しますので、発生初期散布または浸達性薬剤とのローテーションでお使いください。
コナジラミ類
シールバーリーフ
コナジラミ
コナジラミ類の各発育ステージに対して効果を示しますが、特に殺卵効果がありますので、若齢幼虫主体の発生初期または低密度時にお使いいただくと効果的です。
チャノホコリダニ
チャノホコリダニ
強い殺虫力を持っていますが、浸透性がない薬剤ですので、十分な散布液量でかけムラのないように散布してください。
ローテーション体系防除の使用例
コナガ、アオムシ、アブラムシの発生が中心の場合
コナガ、アオムシ、アブラムシ以外にヨトウ類やハイマダラノメイガ(登録申請中)が発生する場合
使用上の注意事項
使用上の注意
  • 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態及び散布方法に合わせて調節してください。
  • 本剤は植物体への浸透移行性がないので、かけ残しのないように葉の表裏に十分散布してください。
  • ダニ類は繁殖が早く、密度が高くなると防除が困難になるので、発生初期に散布ムラのないようにていねいに散布してください。
  • はくさい、なす、トマト、きゅうりの幼苗期に使用すると薬害を生じる恐れがあるので注意してください。
  • 周辺作物(だいこん、かぶの幼苗期およびこまつな、チンゲンサイなどの軟弱野菜)にかかると薬害を生じる恐れがあるので、かからないように十分注意して散布してください。
  • 桑に付着する恐れがある地域では使用しないでください。
  • ミツバチを放飼している地域では使用を避けてください。
  • マルハナバチに対して影響があるので注意してください。
  • 天敵昆虫に対して影響があるので注意してください。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
安全使用上の注意
  • 医薬用外劇物。取扱いには十分注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐かせないで、直ちに医師の手当を受けさせてください。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けてください。
  • 原液は眼に対して刺激性があるので、散布液調製時には保護眼鏡を着用して薬液が眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • 本剤は皮ふに対して刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  • 散布液調製時及び散布の際は防護マスク、不浸透性手袋、ゴム長靴、不浸透性防除衣などを着用してください。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをしてください。
魚毒
  • 本剤はごく低濃度でも水産動物に影響を及ぼすので特に注意してください。
  • 河川、湖沼、海域及び養殖池に本剤が飛散・流入する恐れがある場所では使用しないでください。
  • 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使い切ってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川などに流さないでください。また、空容器などは水産動物に影響を与えないよう適切に処理してください。
保管
  • 火気や直射日光を避け、食品と区別して、鍵のかかるなるべく低温で乾燥した場所に密栓して保管してください。
販売 大塚化学(株)
製造 日本農薬(株)
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