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特長
■種類名:クロラントラニリプロール・チアメトキサム水和剤
■有効成分
:クロラントラニリプロール・・・8.7%
:チアメトキサム・・・17.5%
■性状:類白色水和性粘稠懸濁液体
■毒性:普通物
■人畜毒性、魚毒性
製剤毒性 : 普通物
急性経口 : ラット経口 LD50>5000mg/kg
急性経皮 : ラット経皮 LD50>5000mg/kg
眼刺激性 : 軽度の刺激性あり(ウサギ)
皮膚刺激性 : 刺激性なし(ウサギ)
皮膚感作性 : 感作性なし(モルモット)
魚類 : ニジマス LC50(96時間)>100mg/L
ミジンコ類 : オオミジンコ EC50(48時間) 96μg/L
藻類 : 緑藻 ErC50(72時間)>100mg/L
■有効年限:3年
■包装:(100ml×10本)×3箱、250ml×20本
「ジュリボフロアブル」は、スイスシンジェンタ社で開発されたチアメトキサムと米国デュポン社で開発されたクロラントラニリプロールを含むフロアブルタイプの殺虫剤です。
本剤をセル成型育苗トレイ、ペーパーポットに灌注処理することにより、野菜の重要害虫であるアブラムシ類、ナモグリバエ、コナガ、オオタバコガ、ハスモンヨトウ、ヨトウムシ、カブラヤガ、ダイコンシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)等に卓効を示します。
定植前の灌注処理1回で定植後約1ヶ月間、作物を害虫の加害から守ります。
  • 本剤の有効成分の特長を最大限に活かす方法がセルトレイ灌注処理です。灌注処理は農薬飛散による影響が少なく使用者にも安心です。
  • 幅広い殺虫スペクトラム
    チョウ目、ハモグリバエ類、アブラムシ類、アザミウマ類、コウチュウ目の害虫を同時に防除できるので防除の手間が省けます。
  • 長い残効性
    移植前日〜当日にセルトレイへ灌注処理することで、定植後約1ヶ月間作物を害虫の加害から守ります。苗のうちに処理するので初期の防除を確実に行え、定植後の防除作業の軽減が見込めます。
    ※優れた根からの吸収移行性
    両有効成分が新展開葉にも行き渡るので、安定した効果を発揮します。ダイコンシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)にも効果的です。
  • 殺孵化幼虫効果
    直接的な殺卵活性はありませんが、孵化幼虫が速やかに死亡するため、殺卵効果と同等の効果が期待できます。
  • 速やかな摂食活動の停止
    害虫が作物を摂食することにより薬剤が体内に取り込まれ、速やかに摂食・吸汁活動を停止します。
  • 作物に対する安全性
    キャベツ、はくさいおよびレタスに対して、定植前日から定植当日処理で高い安全性が確認されています。
適用病害虫及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 クロラントラニリプロールを含む農薬の総使用回数 チアメトキサムを含む農薬の総使用回数
キャベツ アブラムシ類 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり0.5L 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、散布は3回以内) 4回以内(但し、粒剤の処理、水溶剤及び水和剤の灌注は合計1回以内、水溶剤及び液剤の散布は合計3回以内)
コナガ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ネギアザミウマ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ハイマダラノメイガ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ヨトウムシ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ハスモンヨトウ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
アオムシ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
はくさい アブラムシ類 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり0.5L 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、散布は3回以内) 4回以内(但し、粒剤の処理、水溶剤及び水和剤の灌注は合計1回以内、散布は3回以内)
コナガ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ハイマダラノメイガ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ヨトウムシ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ハスモンヨトウ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ブロッコリー アブラムシ類 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり0.5L 4回以内(但し、灌注は1回以内、散布は3回以内) 4回以内(但し、粒剤の処理及び水和剤の灌注は合計1回以内、散布は3回以内)
コナガ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ネギアザミウマ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ハイマダラノメイガ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ハスモンヨトウ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
アオムシ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
レタス アブラムシ類 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり0.5L 4回以内(但し、灌注は1回以内、散布は3回以内) 3回以内(但し、粒剤の処理及び水和剤の灌注は合計1回以内、散布は2回以内)
ナモグリバエ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
オオタバコガ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
カブラヤガ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ヒメフタテンヨコバイ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ヨトウムシ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ハスモンヨトウ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
非結球レタス アブラムシ類 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり0.5L 4回以内(但し、灌注は1回以内、散布は3回以内) 1回
ナモグリバエ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
オオタバコガ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
カブラヤガ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ヒメフタテンヨコバイ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ヨトウムシ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
ハスモンヨトウ 200倍 灌注 育苗期後半〜定植当日 1回
作用メカニズム
クロラントラニリプロールの作用機構
クロラントラニリプロールは昆虫の骨格筋細胞に作用し、筋肉を収縮させ行動阻害を引き起こし餓死させます。
筋肉細胞の筋小胞体は細胞内のカルシウムイオン濃度を調整することにより筋肉の収縮・弛緩をコントロールしています。カルシウムイオンが筋小胞体から細胞内に放出されると筋肉は縮み、逆に筋小胞体にカルシウムイオンが取り込まれ、細胞質中のイオン濃度が下がると弛緩した状態になります。
クロラントラニリプロールは筋小胞体のリアノジンレセプターに結合することにより、筋小胞体から細胞内にカルシウムイオンを放出させ続けます。その結果、昆虫は筋収縮・体収縮を起こし、通常の行動ができなくなり、摂食活動を停止しやがて餓死します。
経口、経皮のどちらも効果がありますが、経口の方がより優れた効果を発揮します。
チアメトキサムの作用機構
チアメトキサムは昆虫の神経伝達を阻害し、麻痺・死亡させます。
アセチルコリン受容体(ナトリウムイオンチャンネル)は下図のように5つの糖タンパク質(図では棒状のもの)が集まって構成されています。そして、その中心にはナトリウムイオンの通り道が形成されています。アセチルコリン受容体の特定部位にアセチルコリンが結合すると、中央の通り道が開かれてナトリウムイオンが通過します。このナトリウムイオンの通過によって、神経細胞(シナプス前膜)から神経細胞(シナプス後膜)への刺激伝達が行われます。
チアメトキサムはシナプス後膜に存在するアセチルコリン受容体に結合し、イオンチャンネルの膜透過性を変化させて神経伝達を阻害し、麻痺・死亡させます。経口による取り込みと接触による経皮的な取り込みのいずれにおいても効果を示すことが確認されています。
上手な使い方
ジュリボフロアブルを定植前にセルトレイ灌注処理することで野菜類の重要害虫であるアブラムシ類、ナモグリバエ、コナガ、オオタバコガ、ハスモンヨトウ、ヨトウムシ、ネキリムシ、ダイコンシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)等の加害から約1ヶ月間作物を守ります。そこで、本剤を対象作物に対してより安全に、また、その効果を十分に発揮するために下記の注意事項を守り使用してください。なお、事前に水で試散布してセルトレイ1枚当たり500mlの散布感覚をつかむことをお勧めします。
  • 注意事項
    • 本剤の特長である長い残効性を活かすためにも本圃への定植前日あるいは定植当日の処理が効果的です。
    • セルトレイ1枚当たり500mlを均一に、全体に行き渡るように灌注してください。なお、一度に複数のセルトレイに処理する場合はセルトレイの緑どうしをくっつけて並べ、散布すると薬液のロスおよび土壌への飛散を軽減することができます。
    • 高温時や極端に培土が乾いている状況下での使用は避けてください。
    • 品種・培土・栽培環境等によっては薬害を生じる場合がありますので事前に小規模で確認することをお勧めします。
  • 防除体系
    ジュリボフロアブルは定植当日または前日に処理すると効果的です。夏秋レタスの場合、本剤を処理することで処理後約1ヶ月間アブラムシ類、ネキリムシ類、ヨトウムシ、ハスモンヨトウ、オオタバコガ、ナモグリバエ等の被害から守ります。その後、追加防除として作用機作の異なる薬剤の散布をお勧めします。
  • 散布方法
    ジュリボフロアブルはジョウロまたは動力噴霧器を用いて散布してください。ジョウロ、動力噴霧器の種類によって500mlの散布に要する時間が異なるため、あらかじめ水の散布で感覚をつかむことをお勧めします。


【苗シャワー処理】
計量・希釈
薬液をカップで計量し、水を入れたバケツに投入。均一に混ざるまで、攪拌します。
セルトレイ40枚程度なら「ジョウロによる処理」
希釈した薬液をジョウロで均一に苗シャワー処理。粒剤のようにこぼれ落ちることがなく、処理後に散水するような二度手間もないので、ムダが減らせます。
セルトレイ100枚以上なら「動力噴霧機による処理」
バケツの希釈液をタンクに投入して再度攪拌し、動噴で均一に苗シャワー処理。大量の苗に対しても均一に、スピーディに処理することができます。
左のノズルはジュリボフロアブルをすばやく均一に散布するために開発された背負い式動力噴霧機用のノズルです。「ジュリボ用1頭口、ヤマホ工業叶サ」
本圃に定植
薬液をカップで計量し、水を入れたバケツに投入。均一に混ざるまで、攪拌します。
定植後約1ヶ月間防虫効果が持続
薬液をカップで計量し、水を入れたバケツに投入。均一に混ざるまで、攪拌します。
ジュリボフロアブル使用量と希釈の目安
(200倍希釈・0.5g/トレイ1枚)
セルトレイ枚数 10枚 20枚 40枚 100枚 200枚
薬液量 25ml 50ml 100ml 250ml 500ml
散布水量 5L 10L 20L 50L 100L
作物に対する安全性
下記の作物・品種に対して、定植前日処理あるいは定植当日処理において薬害は認められていません。作物への安全性は高いと考えられます。
作物名 品種
キャベツ 金系201号、輝吉、YRしぶき、YR泰山、YR青春、時無しかんらん一号、初秋、彩里、新星、秋徳、おきな、YR青春2号、若峰、端麗
はくさい はるさかり、黄皇65、黄皇85、耐病60日、無双、王将、強黄、優黄、お黄にいり、サラダ、新理想白菜、黄ごころ、黄ごころ85、黄ごころ90、玉杯、詩姫、金将二号
レタス シスコ、マイヤー、 Vレタス、しずか、みずさわ、ラプトル、サクセス、メルボルンMT、シナノグリーン、極早生シスコ、ララポート、エムラップ231、スターレイ
作用特性
根からの吸収移行性
殺孵化幼虫効果
キャベツ/アオムシに対する効果
残効性および食害低減作用
キャベツ/コナガに対する効果
キャベツ/アオムシに対する効果
キャベツ/ヨトウムシに対する効果
キャベツ/アブラムシ類に対する効果(モモアカアブラムシ主体)
食害低減作用
キャベツ/ネギアザミウマに対する効果
レタス/ナモグリバエに対する効果
殺虫スペクトラム
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 使用前によく振ってから使用してください。
  • 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
  • ミツバチ及びマルハナバチ等に対して影響があるので、ミツバチ及びマルハナバチ等の巣箱及びその周辺にかからないようにしてください。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
安全使用・保管上の注意
  • 本剤は眼に対して弱い刺激性があるので眼に入らないように注意してください。眼に入った場合は直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • かぶれやすい体質の方は、取扱いに十分注意してください。
環境保護上の注意
  • 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼす恐れがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
  • 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
貯蔵上の注意
  • 直射日光をさけ、食品と区別して、なるべく低温な場所に密栓して保管してください。
製造:シンジェンタ ジャパン(株)
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