農薬情報>殺菌剤


特長
種類名 カスガマイシン・銅水和剤
有効成分 塩基性塩化銅・・・75.6%(銅として45.0%)
カスガマイシン塩酸塩・・・5.7%(カスガマイシンとして5.0%)
性状 淡緑色水和性粉末 63μm以下
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート(株)MMAGへのリンク)
有効年限 5年
包装 100gx100袋、500gx20袋、1.25kgx10袋
作用機構分類 FRAC 24(D3)[カスガマイシン]
FRAC M01(M)[塩基性塩化銅]
  1. 予防効果のある銅と治療効果のあるカスガマイシンの混合により、糸状菌および細菌による多くの病害に対して高い効果を示します。
  2. 効果の持続性、耐雨性に優れ、効果が安定しています。
  3. 懸垂性がよく、付着性の高い製剤です。
  4. 人畜毒性、魚毒性が低く、安心して使用できます。

カッパーシン水和剤の製品ページへ
(製造・販売元 (株)MMAGへのリンク)

きゅうり
斑点細菌病
トマト
葉かび病
ピーマン
斑点細菌病
たまねぎ
軟腐病
てんさい
褐斑病

輪紋病

赤焼病
かんきつ
かいよう病
キャベツ
黒腐病
メロン
斑点細菌病
キウイフルーツ
かいよう病
キウイフルーツ
花腐細菌病
適用病害と使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 カスガマイシンを含む農薬の総使用回数
ばれいしょ 疫病 800倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、種いも浸漬は1回以内、植付後は3回以内)
軟腐病 500〜800倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、種いも浸漬は1回以内、植付後は3回以内)
ごぼう 黒斑細菌病 1000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
だいこん 黒斑細菌病 1000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
軟腐病 1000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
ワッカ症 1000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
てんさい 褐斑病 800〜1000倍 散布 収穫7日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
褐斑病 200倍 散布 【ブームスプレイヤー】 収穫7日前まで 5回以内 25L/10a 5回以内
斑点細菌病 800倍 散布 収穫7日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
斑点病 800倍 散布 収穫7日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
にんじん 黒葉枯病 1000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
軟腐病 1000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
斑点細菌病 1000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
たまねぎ 軟腐病 1000倍 散布 収穫14日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
にんにく 春腐病 1000倍 散布 収穫7日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
ねぎ 軟腐病 1000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
あずき 褐斑細菌病 1000倍 散布 収穫30日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内(但し、種子粉衣は1回以内)
茎腐細菌病 1000倍 散布 収穫30日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内(但し、種子粉衣は1回以内)
いんげんまめ かさ枯病 1000倍 散布 収穫30日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内(但し、種子粉衣は1回以内)
きゅうり うどんこ病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
斑点細菌病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
べと病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
すいか うどんこ病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
褐斑細菌病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
果実汚斑細菌病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
メロン うどんこ病 1000倍 散布 収穫3日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
斑点細菌病 1000倍 散布 収穫3日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
果実汚斑細菌病 1000倍 散布 収穫3日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
トマト 疫病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
かいよう病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
軟腐病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
葉かび病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
斑点細菌病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
輪紋病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
ミニトマト 疫病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
かいよう病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
軟腐病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
葉かび病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
斑点細菌病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
輪紋病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
ピーマン うどんこ病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
斑点細菌病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
斑点病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
とうがらし類 うどんこ病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
斑点細菌病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
斑点病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
ブロッコリー 黒腐病 1000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 100〜300L/10a 4回以内
なばな 黒腐病 1000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
キャベツ 黒腐病 1000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 100〜300L/10a 4回以内
黒斑細菌病 1000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 100〜300L/10a 4回以内
軟腐病 1000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 100〜300L/10a 4回以内
メキャベツ 黒腐病 1000倍 散布 収穫21日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
セルリー 軟腐病 1000倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
レタス 斑点細菌病 1000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 100〜300L/10a 4回以内
腐敗病 1000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 100〜300L/10a 4回以内
非結球レタス 斑点細菌病 1000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 100〜300L/10a 4回以内
腐敗病 1000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 100〜300L/10a 4回以内
オクラ 葉枯細菌病 1000倍 散布 収穫開始7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
かんきつ(みかんを除く) かいよう病 1000倍 散布 収穫45日前まで 5回以内 200〜700L/10a 5回以内
みかん かいよう病 1000倍 散布 収穫7日前まで 5回以内 200〜700L/10a 5回以内
なし 黒星病 1000倍 散布 収穫後(10月〜11月) 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
びわ がんしゅ病 1000倍 散布 幼果期まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
灰斑病 1000倍 散布 幼果期まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
もも 縮葉病 500倍 散布 開花前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
せん孔細菌病 500倍 散布 開花前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内
キウイフルーツ かいよう病 1000倍 散布 発芽後叢生期(新梢長約10cm)まで 4回以内 200〜700L/10a 4回以内(但し、樹幹注入は1回以内)
かいよう病 500倍 散布 休眠期 4回以内 200〜700L/10a 4回以内(但し、樹幹注入は1回以内)
花腐細菌病 500倍 散布 休眠期 4回以内 200〜700L/10a 4回以内(但し、樹幹注入は1回以内)
花腐細菌病 1000倍 散布 発芽後叢生期(新梢長約10cm)まで 4回以内 200〜700L/10a 4回以内(但し、樹幹注入は1回以内)
ばら うどんこ病 1000倍 散布 発病初期 6回以内 100〜300L/10a 6回以内
ほおずき 軟腐病 1000倍 散布 発病初期 6回以内 100〜300L/10a 6回以内
斑点細菌病 1000倍 散布 発病初期 6回以内 100〜300L/10a 6回以内
ゆり 軟腐病 1000倍 散布 発病初期 6回以内 100〜300L/10a 6回以内
赤焼病 500〜1000倍 散布 摘採14日前まで 2回以内 200〜400L/10a 2回以内
褐色円星病 1000倍 散布 摘採14日前まで 2回以内 200〜400L/10a 2回以内
新梢枯死症(輪斑病菌による) 1000倍 散布 摘採14日前まで 2回以内 200〜400L/10a 2回以内
炭疽病 1000倍 散布 摘採14日前まで 2回以内 200〜400L/10a 2回以内
輪斑病 500〜1000倍 散布 摘採14日前まで 2回以内 200〜400L/10a 2回以内
たばこ 疫病 1000倍 散布 収穫10日前まで 2回以内 100〜180L/10a 2回以内
使用上の注意
効果・薬害などの注意
  1. 使用量に合わせ薬液を調製し、使い切ってください。
  2. 散布液調製後はそのまま放置せず、できるだけ速やかに散布してください。
  3. 石灰硫黄合剤などアルカリ性薬剤、チオファネートメチル剤との混用はさけてください。
  4. 本剤は無機の銅を含むため、うり類、レタス、非結球レタス、だいこんに対して薬害を生ずるおそれがあるので、下記の事項に十分注意してください。
    @ 幼苗期又は生育の初期は特に発生しやすいので、中期以降の散布にすること。
    A 高温時の散布は症状が激しくなることがあるのでさけること。
    B 連続散布すると葉の周辺が黄化したりすることがあるので過度の連用をさけること。
    C 炭酸カルシウム剤の所定量の添加は、薬害軽減に有効であるが、収穫間際では収穫物に汚れを生ずるので留意すること。
  5. てんさいに使用する場合、薬害を生ずるおそれがあるので所定の希釈倍数を厳守してください。特に高温時には薬害を生じやすいので朝夕の涼しい時に所定範囲の低濃度で使用してください。
  6. ばらに使用する場合は、葉に散布液の汚れが残ることがあるので注意してください。
  7. かんきつに使用する場合は薬害(スタメラノーズ)の発生を防止するために、炭酸カルシウム水和剤を加用してください。特に果実の着生期の使用では厳守してください。
  8. ピーマンのうどんこ病防除に使用する場合、発病後の散布は効果が劣るので、初発生をみたら直ちに散布してください。
  9. 核果類(ももを除く)、れんこん、白菜等には薬害を生ずるおそれがあるのでかからないように注意して散布してください。
  10. キャベツに使用する場合は、品種、作型により薬害を生ずるおそれがあるので、炭酸カルシウム水和剤を加用してください。
  11. いんげんまめ及びあずきに使用する場合、高温時の散布は薬害を生ずるおそれがあるのでさけてください。
  12. 本剤を発芽後のキウイフルーツに使用する場合、葉に軽い薬害を生ずることがあるが、実用上の問題はありません。但し、使用時期が遅くなると葉や果梗に実害を生ずるので使用時期を厳守してください。
  13. びわに使用する場合、果実に薬害を生ずるおそれがあるので、幼果期(果実の横径約1cm)以降の散布はさけてください。
  14. ももに使用する場合は、開花前までに使用してください。開花期以降は銅による薬害が生じることがあるので散布しないでください。
  15. ブロッコリーに使用する場合、生育抑制や葉縁の黄白化等の薬害を生じるおそれがあるので、所定の希釈倍数を厳守してください。
  16. にんにくに使用する場合、葉に薬害を生ずることがあるので、高温時(6月以降)の多数回散布は避けてください。
  17. てんさいに対して希釈倍数200 倍(使用液量25L/10a)で散布する場合は、少量散布に適合したノズルを装着した乗用型の速度連動式地上液剤散布装置を使用してください。
  18. 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
安全使用・保管上の注意
  • 誤飲、誤食などのないよう注意すること。中毒を感じた場合、あるいは誤って飲み込んだ場合は吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせてください。
  • 本剤は眼に対して強い刺激性があるので、散布液調製時には保護眼鏡を着用して薬剤が眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • 露出時は、保護具を着用し掃き取り回収してください。
  • 河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください(魚類、甲殻類、藻類)。
    散布後は水管理に注意してください。
    散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空袋は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼・乾燥した所に保管してください。
製造:(株)MMAG