農薬情報>殺虫剤>性フェロモン剤


特長
■種類名:ダイアモルア剤
■有効成分
:(Z)-11-ヘキサデセナール・・・36.0%
:(Z)-11-ヘキサデセニル=アセタート・・・41.0%
■性状
:リールタイプの透明ディスペンサー(100m巻)
:褐色の20cmチューブタイプ(200本/袋入り)
■毒性:普通物
経口毒性 LD50>5000mg/kg(マウス)
LD50>5000mg/kg(ラット)
魚毒性 TLm48>50ppm(コイ)
TLm3>50ppm(ミジンコ)
抵抗性問題が深刻化しているコナガ防除の新兵器として登場したコナガコンは平成11年5月にはオオタバコガにも適用拡大され使用範囲が大きく広がりました。
愛知、千葉、茨城、長野、群馬の露地キャベツ、ハクサイ、レタスで大規模に使用され優れた発生抑制効果が好評を得ています。また、ハウス栽培においても小松菜、チンゲンサイ、ストックなどに各地で使用されるようになり、作業の面倒なハウスでの殺虫剤散布の回数が大幅に削減できたと喜ばれています。
  1. 殺虫剤の散布回数を減らします。
    コナガコンはコナガの密度増加を防ぐ、新しい作用の薬剤です。コナガの密度が増えないので、これまで繰り返し行ってきたコナガ防除の回数を半分以下に減らすことが出来ます。
  2. 長期間効果が持続します。
    コナガコンは有効成分を徐々に放出し、長期間効果的に働きます。作付け後に一度処理すれば、収穫まで有効です。
  3. 自然環境に悪影響を与えません。
    コナガコンの有効成分は、非常に安全性が高い化合物です。コナガ以外の昆虫、動物には全く作用しませんので、天敵などの自然の生態系を生かした害虫防除ができます。
使い方
露地栽培の場合には、リールタイプの物は10a当り100m処理します。
処理作業は簡単で、作物の畝に沿って畑の端から端まで約10m間隔で支柱を立て、作物の生育の邪魔にならないよう、40〜60cmの高さにコナガコンを張り渡します。これを10m間隔で行うことにより目的の量が処理できます。
また、20cmチューブタイプの場合は適当な支柱の先端に5本のチューブを結束し、40〜60cmの高さにして圃場全体に40箇所配置すると良いです。
コナガ、オオタバコガの発生前〜発生初期に5ヘクトル以上の面積で一斉に処理することが重要です。
ハウス栽培での使用にあたっては、処理量・処理位置に加え、ハウスの換気条件に十分注意する必要があります。
コナガコンの上手な使い方
コナガコンのハウスでの使用方法
コナガコンの作用性
コナガコンの作用は、コナガの交尾、生殖行動に影響を与え、コナガの幼虫の数が増えるのを抑える密度抑制作用です。コナガコンを使用した場合と、使用しない場合のコナガの数の笛方を図示すると下図のようになります。コナガコンを使用した場合、コナガの発生は、常に少発生の状態になっていることがわかります。
コナガコンと殺虫剤の体系処理
コナガコンには殺虫作用はありません。従って、コナガコン使用中にコナガの数が増えてきた場合には、殺虫剤との体系処理が必要になります。
この場合でも、コナガコンの作用で、コナガの数の増加が抑えられていますので、殺虫剤の使用は、コナガコンを使用しない場合に比べて半分以下に抑えることができます。(下図)
登録内容
適用地帯 使用目的 適用害虫名 使用時期 10a当り使用量 使用方法
コナガ
及び
オオタバコガ
加害作物
栽培地帯
交尾阻害 コナガ
オオタバコガ
加害作物栽培の
全期間
露地 100〜110m
(100mリール)
株上に添い、作物上に支柱等を用いて固定する
200本
(20mチューブ)
適当な長さの支柱等に取り付け、圃場に配置する
コナガ ハウス 100〜400m
(100mリール)
ハウス内の天井に近い位置に固定する
フェロモン剤を利用したコナガ防除の留意点
  1. 大面積の処理がより効果的です。
    露地で使用する場合、使用面積が広くなればなるほど効果が安定するので、3ha以上の面積で使用するのが理想的です。
    (1ha程度の面積でも使えますが、事前にご相談下さい。)
  2. コナガの密度が低い発生初期(播種または定植直後)から使用して下さい。
    コナガコンは殺虫剤ではありません。コナガの発生初期から使用して、コナガの密度増加を未然に防いで下さい。
    キャベツなどでは苗床にカンレイシャ被覆をするなどして定植時の密度を低くしておくことも大切。
  3. 殺虫剤との体系防除で使用して下さい。
    コナガコンは殺虫作用はありません。又、コナガ以外の害虫に効果はありません。
    使用中コナガの密度が一定以上になった場合、コナガ以外の害虫の発生が認められた場合は、適当な殺虫剤で防除して下さい。
  4. ハウスでの処理量は、200m/10aです。
    ハウスで使用する場合には、200m/10aを標準量とし、ハウスの換気条件、コナガの発生密度に従い、適宣増減して下さい。
  5. ハウスでの使用には、換気条件を注意して下さい。
    空気中のフェロモン濃度を保つため、ハウスの換気を行う場合は、裾換気を避け、肩換気または天窓換気にして下さい。
    夜間に換気部分を閉じると、高いフェロモン濃度を得ることが出来ます。
  6. 風当たりの強いところや、傾斜のある場所では注意。風上側や傾斜の上部のフェロモン量を増やすなどもよい。小面積で行う場合は防風対策も考えられる。
  7. 使用するまで5℃以下の冷蔵庫などで保管し、開封後は速やかに使用して下さい。
  8. 初めて使用する場合、病害虫防除所等の指導機関の指導を受けて下さい。
  9. 全体として大きな問題は、環境条件によっては効果が上がらないことがあり、また大面積の方がよいということで、地域の合意が必要になるということ、殺虫剤に比較して効果が緩慢なこと。発生初期にフェロモン剤を設置するので、その後の発生状況によってはフェロモン設置のメリットが出ないこともあります。
製造:サンケイ化学(株)