農薬情報>殺虫剤>非散布型


特長
■種類名:ピリプロキシフェン剤
■有効成分:ピリプロキシフェン1.0g/m²
■毒性:普通物
従来の農薬製剤とは全く異なる発想から生まれた「非散布型製剤(黄色テープ)ラノーテープ」は、テープ状の製剤を施設内の作物の付近に、定植直後から設置することにより、コナジラミ類(オンシツコナジラミ、タバココナジラミ)の増殖を長期間抑制します。
ラノーテープは、コナジラミ類の成虫が黄色に誘引される性質を利用して有効成分ピリプロキシフェンをコナジラミ類の成虫に選択的に作用させます。
黄色に誘引されてテープに接触したコナジラミ類の雌成虫はピリプロキシフェンを体内に取り込みます。
ピリプロキシフェンは成虫に対する殺虫活性はありませんので、雌成虫はテープ上から再び戻りますが、テープに接触した後に産んだ卵はピリプロキシフェンの作用によりふ化が阻害されます。
その結果として、作物上のコナジラミ類の増殖が抑制されます。
  • 幼若ホルモン様活性で、昆虫の変態・生殖・胚発育を阻害。
  • 遅効的だが、残効性に優れる。
  • 軟防除害虫コナジラミ類に有効。
  • 天敵類への影響が少なく、IPMに適合。
  • 送粉媒介昆虫への影響が少なく、同時使用が可能。
  • テープを張るだけで長期間、増殖を抑える非散布型農薬のため、長期にわたり省力的なコナジラミ防除が可能。
  • 特殊製法のテープで、耐久性・耐光性に優れている。
  • テープの黄色はコナジラミ成虫を強く誘引するよう調整した色調。
適用害虫
作物名
(施設栽培)
適用害虫名 使用量
(m²/10a)
使用時期 本剤の
使用回数
使用方法 *総使用回数
野菜類(施設栽培) コナジラミ類 10〜50m²/10a 栽培期間中 1回 作物体の付近に設置する きゅうり、トマト、なす及びメロンは4回以内(設置は1回以内)、ピーマン及びししとうは2回以内(設置は1回以内)、上記以外の野菜類は1回
豆類(種実)(施設栽培) コナジラミ類 10〜50m²/10a 1回
ポインセチア(施設栽培) コナジラミ類 25〜100m²/10a 4回以内
花き類・観葉植物(施設栽培) コナジラミ類 50m²/10a
* 収穫物への残留回避のため本剤およびその有効成分を含む農薬の総使用回数の制限。
試験成績
トマト/シルバーリーフコナジラミ

住友化学、1995年
供用虫の発生:
中発生(処理直後に成虫を放飼)
設置方法:
地上高150cmの位置に畝に沿って
横断幕状に設置
テープ処理量:
約22.5m²/10a
テープ設置日:
1995年4月20日、1区72株、反復なし
処理区と無処理区の間は供試虫の
移動を防ぐために寒冷紗で仕切った。
有用昆虫への影響
対象昆虫影響備考 影響 備考
ミツバチ -
マルハナバチ -
オンシツツヤコバチ(Encarsia formosa オンシツコナジラミの天敵
イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea マメハモグリバエの天敵
ハモグリコマユバチ(Dacunusa sibirica マメハモグリバエの天敵
チリカブリダに(Phytoseiulus persimilis ダニの天敵
ナミヒメハナカメムシ(Orius sauteri アザミウマの天敵
カイコ -
◎:影響無し、X:強い影響がある
使用方法
  • 作物の定植直後又はコナジラミ類の発生初期から設置してください。
  • 1畝あたり1本のテープを設置します。
  • 畝上に横断幕のように張り渡して設置してください。
  • 設置する高さは、作物の直上部が最適です。
    • トマトのように生長の早い作物に使用する場合は、生長に応じてテープの設置高を上げると高い効果が得られます。
    • テープが作物の中に埋もれてしまうと効果が十分に発揮されません(テープは常に目立つ位置にある必要があります)。テープの設置高を変えることができない場合は、最初から誘引線の高さに設置して下さい。
  • ラノーテープの使用可能地域は、販売店に相談して下さい。
使用上の注意事項
  • 石灰硫黄合剤、ボルドー液等アルカリ性農薬をテープへ直接散布しないでください。
  • 蚕に長期間強い毒性があるので、
    • 付近に桑園、養蚕施設がある場所では使用しないでください。
    • 養蚕または桑生産を行っている農家は使用しないでください。
  • 使用済みテープの焼却禁止、全量回数。
    本剤を燃やすと有効成分が広範囲に飛散する恐れがありますので、使用済みであっても絶対に燃やさないで下さい。使用後は必ず、設置に使用した手袋及び空き袋、巻き芯なども含めて全量を製品添付の回収袋に集め、販売店にご返却ください。
  • 施設外、指定地域外での使用禁止。