| 端的にいうと、環境調和の課題というよりも、化学肥料や農薬が環境負荷を大きく欠けているという認識がまず前提になっていると考えられます。化学肥料は今日まで確かに多投型で進められてきました。しかし、農薬がどれだけ環境負荷をかけてきたのかとなりますと、たいへん情緒的な認識になっています。個別にきちんと精査したわけではなく、なんとなく雰囲気でそう思い込んでいます。化学農薬が果たしてどのくらい環境負荷をかけているのでしょうか?昔の農薬が環境負荷をかけ、人畜毒性の面からも問題があったことは事実といって良いでしょう。いまだに土壌蓄積され悪影響を及ぼしている面も一部にあります。しかし、それは過去の問題であって、現在使われている農薬の問題ではありませんし、正しく認識しなければならないことは、現在使用されている農薬はそうした弊害を極めて起こしにくくしているという事実です。昔の農薬イメージで最新の農薬を判断してもらっては困ります。有効成分投下量にしても、今では単位面積あたりで数グラムで効くようになっており、投下量は昔と比較にならないほど減少してきています。活性範囲についても、昔の殺虫剤ですと天敵を含めどんなものにも効いてしまいました。ところが今日では、特定されたものにしか効かなくなっており、人間はもとより、その他のものには影響を及ぼさないようになっています。断言するつもりはありませんが、農薬が日本の国土や環境に無視できないほど大きな悪影響を与えているという事実は、これまでのところ見出されていないようです。 |