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特長
■種類名:ジクワット液剤
■有効成分:ジクワットジブロミド・・・30.0%
■性状:暗褐色水溶性液体
■毒性:劇物
■有効年限:4年
■包装:500mlx30瓶、3gx6缶
  • 非ホルモン型の接触型除草剤です。
  • 草種に関係なく強い殺草力を示しますが、イネ科より広葉雑草に特に作用性が強めです。
  • 植物体への吸収が早く、速効的であるため、散布後の降雨による効果の低下が少ないです。
  • 土に触れると速やかに不活性化されるので、作物の根から吸収されて薬害を生じる心配がなく、処理後すぐに作物の種子をまいたり、植付をすることができます。
  • 液剤なので扱いが簡単です。
殺草のメカニズム
レグロックスは茎葉部から植物体に吸収され、葉緑体による光合成反応の過程に関与して殺草力を示します。植物の緑色部分に光が当たると、光化学反応によって電子が一個励起されます。
植物体内に吸収されたレグロックスの成分であるジクワットは、この電子により還元されてフリーラジカルとなります。このフリーラジカルは空気中の分子状酸素によって酸化されて元のジクワットに戻ります。その際、O2やH2O2などの過酸化物(活性酸素)を生じ、この活性酸素が植物細胞に損傷を与え、殺草力を現わします。
枯凋期処理の除草効果
昭36年北海道立天北農業試験場
  • 散布時期:枯凋期9/20
  • 調査日:散布5日後
  • 薬量:10a当りレグロックス300ml処理
  • 対象雑草:
    ハコベ、ヨシ、レッドトップ、タデ類など
ばれいしょの茎枯凋効果
  • 品種:ワセシロ
  • 植付期:6/4
  • 散布日:9/18(黄変期処理)
  • 薬量:
    レグロックス10a当り300ml処理、
    A剤10a当り15kg処理
  • 完全枯凋日
    レグロックス:9/23(試験開始5日後)
    A剤:9/25(試験開始7日後)
    無処理:10/2(試験開始14日後)
ばれいしょ畑における上手な使い方
  1. 特長
    ばれいしょの収穫を機械で行う場合、ばれいしょの茎葉部や雑草が掘り出し時にからまって機械作業の効率を低下させます。本剤をばれいしょの茎葉部の枯凋期に散布すると、枯凋を早めるとともに、周辺雑草も同時に除草できます。したがって、本剤の散布によりその後の収穫作業の効率を高めるだけでなく、余裕をもって収穫が行えるようになります。
  2. 使い方
    10a当り本剤300mlを100gの水に希釈し、ばれいしょの枯凋期にばれいしょ茎葉部および雑草に均一に散布します。
  3. 使用上の注意
    • 晴天時の日中に散布します。
    • 土壌が極端に乾燥している時は使用を避けます。
    • 生育旺盛な時期の使用は避けます。
    • 展着剤は加用しないで下さい。
ばれいしょの維管束褐変
なぜ土壌が極端に乾燥している時は使用を避けるのか?
局部的でない褐変は葉巻病やバーティシリュームに起因するとされていますが、塊茎基部中心の褐変は土壌水分との関係が認められています。
レグロックスを使用する際に、ばれいしょの地上部からの蒸散が多く、根からの水分供給も十分な場合は維管束褐変はほとんど生じません。
一方、小葉にしおれが観察されるような極端な土壌の乾燥時には褐変が助長される傾向にあります。土壌水分の影響に比べ、処理時刻・空中湿度・品種間差などは影響が少ないことが認められています。
なお、レグロックスにより助長された維管束褐変発生塊茎を種いもに使用しても、萌芽力の低下・塊茎の奇形・生育の遅延などの悪影響は認められません。
ばれいしょの塊茎に対する安全性
品種 平成7年 平成8年
上いも収量(kg/10a) 維管束褐変 萌芽率(%)
発生率(%) 発生程度
男爵薯
(十勝農業試験場)
レグロックス300ml 3731 32 0.320 100
A剤 3793 20 0.200 100
無処理 3951 22 0.240 99
メークイン
(植調北海道)
レグロックス300ml 3111 2.0 0.040
A剤 3006 6.0 0.060
無処理 3168 4.0 0.040
ワセシロ
(根釧農業試験場)
レグロックス300ml 3689 12.2 0.120 94
A剤 4044 12.2 0.120 98
無処理 4181 14.5 0.156 98
適用雑草と使用方法
作物名 雑草 使用量 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 適用場所 使用目的 散布液量 ジクワットを含む農薬の総使用回数
麦類 一年生雑草 400ml/10a 雑草茎葉散布 雑草生育期(は種5〜10日前) 1回 - 70〜100L/10a 4回以内
果樹類 果樹園下草一年生雑草 300〜500ml/10a 雑草茎葉散布 雑草生育期(但し、収穫30日前まで) 5回以内 - 5回以内
ばれいしょ 設定なし 200〜300ml/10a 散布 黄変期〜枯凋期(但し、収穫14日前まで) 1回 茎葉枯凋 2回以内(但し、茎葉枯凋は1回以内)
設定なし 300ml/10a 開花後30日〜黄変期(茎葉繁茂期)(但し、収穫14日前まで)
一年生雑草 200〜300ml/10a 雑草茎葉散布 雑草生育期(黄変期〜枯凋期)(但し、収穫7日前まで) 2回以内 -
樹木等 一年生雑草 300〜500ml/10a 植栽地を除く樹木等の周辺地に雑草茎葉散布 雑草生育期 3回以内 公園、庭園、堤とう、駐車場、宅地、のり面等 3回以内
一年生雑草 300〜500ml/10a 雑草茎葉散布 雑草生育期(春期発芽前又は夏切後) 3回以内 - 3回以内
作物に対する安全性
本剤は土壌に落ちると土壌中の粘土鉱物などと強固に結合して速やかに不活性化します。また、緑色部分には作用しますが、樹木の木質部に付着しても薬害はありません。万一、作物の茎葉部や樹木の葉に付着した場合も、枯れるのは薬液が直接かかった部分だけで、薬液がかかってない葉には影響はありません。たたし散布する時は作物にかからないよう十分に注意して下さい。
使用上の注意
効果・薬害などの注意
  • 接触型除草剤のため、薬液が雑草の茎葉全体に均一にかかるように散布してください。
  • 10アール当りの散布液量は70〜100リットルです。
  • 散布液に非イオン系展着剤(クサリノーまたはアルソープ30)を必ず加用してください。
  • 広葉雑草に比べて大きくなったイネ科雑草に対してはやや効果が劣るので、所定の薬量の範囲内で多めに散布してください。
  • 散布の際は、なるべく低圧で風向などに注意し、薬液が果樹、桑などの作物や周辺の有用食物に飛散してかからないように十分注意して散布してください。
  • 散布液を調製した容器および散布器具は使用後、十分洗ってください。
  • ばれいしょに使用する場合、次のことに注意してください。
    • ばれいしょに使用する場合は展着剤を加用しないでください。
    • 開花後30日以降または茎葉の黄変期から枯凋期に噴霧器で雑草及びばれいしょの茎葉によくかかるように散布してください。
    • 土壌が極端に乾燥している時は、使用を避けてください。
安全使用・保管上の注意
  • 医薬用外劇物のため、取扱いには十分注意してください。
  • 万一、誤って飲みこんだ場合、多量の水などを飲ませるなどして胃の中のものを一刻も早く吐き出させ、安静にして直ちに医師の手当を受けさせてください。
  • 本剤使用中に体に異常を感じた場合は安静にして直ちに医師の手当を受けさせてください。
  • 散布液調製の際は、原液が皮ふについたり、眼に入らないよう不浸透性手袋や防護マスク・防護メガネなどを着用してください。
  • 原液が皮ふについた場合、直ちに石けんで洗い流してください。飛沫が眼に入った場合は直ちに水でよく洗い病院で手当を受けてください。
  • 散布の際は防護メガネ、防護マスク・不浸透性手袋などをして、噴霧を吸い込んだり、浴びたりしないよう注意してください。
  • 作業後は顔・手足など皮ふの露出部を石けんでよく洗い、うがいをしてください。
  • 防除器具は使用後水で十分洗ってください。
  • 散布時は、子供や第三者を作業現場に近づけないようにし、人・家畜などに被害を及ぼさないように注意してください。
  • 使用残りの薬剤は必ず安全な場所に保管してください。他の容器に絶対移しかえないでください。
  • 飲食物、食器類と区別し、直射日光をさけ、密栓して、子供の手の届かない冷涼な場所にカギをかけて厳重に保管してください。
  • 散布液薬の飛散によって自動車やカラートタンの塗装などへ影響を与えないよう、十分注意して散布してください。
  • 公園、堤とうなどで使用する場合、激しい降雨の予想される時は、使用を避け、散布薬液の飛散あるいは本剤の流出によって有用食物に薬害が生じることのないよう十分注意してください。また、本剤が水源地、養殖池等に飛散・流入しないよう十分に注意してください。
  • 散布器具、容器の洗浄水、使用残りの薬液は河川などに流さず、容器等は環境に影響を与えないよう適切に処理してください。
製造: シンジェンタ ジャパン(株)
販売: 日本農薬(株)
住友化学(株)