土づくり情報>微生物資材

特長および作用性
■形状:化成肥料と同程度の粒度(径3〜5mm程度)
  1. デカソイルは、
    住友化学(株)が開発した微生物入り特殊肥料です。本資材は、植物生育促進菌類(PGPF:Plant Growth Promoting Fungi)の一種である「フォーマ菌」を、食品工業汚泥堆肥に加え、好気発酵させた完熟堆肥です。
  2. フォーマ菌とは?
    作物に病原性のない糸状菌です。フォーマ菌の菌糸が作物の根圏を覆うことにより、作物の耐病性を向上させ、生育を促進し、作物の品質を高めます。また、土壌中の有機物を分解し、作物に必要な養分を徐々に長期間供給します。
  3. 耐病性の向上とは?
    フォーマ菌の菌糸は、作物の根面を覆うことにより、土壌病原菌(リゾクトニア菌、ピシウム菌、植物病原細菌など)の根への侵入を妨害します。また、フォーマ菌が作物の根を刺激するため、作物に病気に対する免疫ができ、病気にかかりにくい健康な植物体を作ります。
  4. 作物の根圏における繁殖力が旺盛な糸状菌(根圏菌;Rhizofungi)を含む堆肥です。(肥料取締法の特殊肥料に該当)
  5. 作物の生育に必要な肥料成分を徐々に長期間供給し、その生育を旺盛にします。
  6. 保水性・透水性・通気性を向上させます。
分析例
成分(%) pH
チッソ リン酸全量
(P2O5)
加里全量
(K2O)
全量 内アンモニア性
4 1 1 0 7.9
デカソイル処理によって耐病性が向上した病害
作物名 病害名
なす・トマト 青枯病 半身萎凋病
きゅうり 苗立枯病 白絹病 炭そ病 つる割病 斑点細菌病
メロン つる割病
ピーマン 疫病
いちご 炭そ病
だいこん 萎黄病
苗立枯病 馬鹿苗病
斑点病
たばこ 立枯病 舞病
日本芝 葉腐病 擬似葉腐病 葉枯病
ベントグラス 葉腐病 ピシウム病
フェスク 葉枯病
デカソイルに対する殺菌剤の影響
薬剤名 薬剤名 薬剤名 薬剤名
アミスター ストロビー バシタック ヨネポン
アリエッティー スミレックス パスポート リゾレックス
オーソサイド セレンターフ バリダシン ルビゲン
オキシンドー ダコソイル ビスダイセン 有機銅
カスミン ダコニール フルーツドウ ゲンター
キノンドー タチガレン ペンコゼブ スミブレンド
キャプタン テクリード ベンレート リドミル
グランサー トップジンM ポリオキシンAL ロブラール
グリーンビセット ネビジン マネージ トリフミン
サルバトーレ ネマトリン モレスタン フロンサイド
サンドファン バイデート モンカット ヘルシード
ジマンダイセン バイレトン モンセレン
○:同時使用・混用(土壌混和・土壌潅注)しても問題ない。
△:混用(土壌混和・土壌潅注)を避ける。茎葉散布では使用可能。
X:混用(土壌混和・土壌潅注)を避け、茎葉散布も処理後7日以上ひかえる。
クロルピクリン剤、臭化メチル剤などのガス剤を使用する場合は、ガス抜き終了後にデカソイルを処理。
使用方法
  1. 野菜、花などの育苗用土への混合(ポット苗、箱苗、ブロック苗、セル成形苗)
    培土1m³に「デカソイル」10kg(1g当り10g)を加えよく混合し、作物を播種または定植し、通常の育苗管理を行って下さい。
  2. 圃場への混合
    「デカソイル」を10a当り100〜200kg土壌表面に散布し、全層混和して下さい。土壌が乾燥している場合は、土壌混和後軽くかん水して下さい。処理後は7〜14日間(夏〜冬)土になじませてから、作物を播種または定植し、通常の栽培管理を行って下さい。
上手な使い方
野菜・花卉・水稲・果樹等の育苗用
  • 左上1箱デカソイル処理、
    他無処理
    使用製品:「デカソイル・粉」
  • 施用方法:
    用土1M³当り10kg(1g当り10g)を加え、よく混合する。
  • 用土が乾燥している場合は、処理後軽く潅水して下さい。
  • 混合後すぐに播種または定植できます。
  • 混合後7日(夏)〜14日(冬)に播種または定植すると、フォーマ菌がよく土になじみ、一層効果的です。
本圃用
  • 右デカソイル処理、左無処理
    使用製品:「デカソイル・粒」または「デカソイル・細粒」
  • 施用方法:
    10a当り150〜200kgを土壌表面に均一に散布し、全層混和する。
  • 用土が乾燥している場合は、処理後軽く潅水して下さい。
  • 混合後すぐに播種または定植できます。
  • 混合後7日(夏)〜14日(冬)に播種または定植すると、フォーマ菌がよく土になじみ、一層効果的です。
  • 土壌消毒剤を併用する場合、土壌消毒剤使用・ガス抜き後にデカソイルを処理して下さい。
芝用
  • 上デカソイル処理、下無処理
    使用製品:「デカソイル・細粒」または「デカソイル・粒」
  • 施用方法:
    1m³当り150〜200gを芝表面に均一に散布する。芝の造成、張り替え等の場合は1m³当り150〜200g均一に散布し、土壌と混和する。
  • 高温時及び乾燥時には、処理後軽く潅水して下さい。
  • 菌糸が根の表面を覆うまでの期間は、散布後1〜2週間です。この期間を考慮して、早めに施用して下さい。
試験成績
きゅうり−苗の生育促進効果
  • 試験場所:
    住友化学(株) 可西試験農場
  • 品種:相模半白
  • 規模:
    130mlプラスチックカップ、5反復制
  • 試験方法:
    1. 園芸培土にデカソイルを混合(10g/g)。
    2. 1をカップに充填後、種子を5粒播種。
    3. 播種21日後に葉数および草丈、地上部、地下部の乾物重を調査。
コウライシバ−ラージパッチに対する発病抑制効果
  • 試験場所:
    和歌山県Nゴルフクラブ フェアウェー
  • 品種:コウライシバ
  • 規模:1区100m²、2連制
  • 試験方法:
    1. 1996年4月15日に供試資材を芝生表面に施用。
    2. ラージパッチが発生したので、施用22、40日後健全部分の面積を調査。
    3. 健全面積率を算出。
デカソイル効果
生育促進効果(トマト)

左デカソイル処理区(10g/L)、右無処理区
苗立枯病抑制効果(トマト)

左デカソイル処理区(10g/L)、右無処理区
使用上の注意
  • 本資材は生きていますので、できるだけ早くお使いください。
  • チッソが4%ありますが、速効性成分がほとんどないので、施肥は慣行通り行って下さい。また、本資材の餌となる有機物(油粕など)を施用して下さい。
  • 肥料の施用量は適宣加減して下さい。
  • 殺菌剤と同時施用・近接散布する場合には、上記の表「デカソイルに対する殺菌剤の影響」を参考にして下さい。
  • 30℃以下の温度で直射日光の当らない場所に保管して下さい。
製造:住友化学(株)