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特長
種類名 オキソリニック酸・プロクロラズ水和剤
有効成分 オキソリニック酸・・・20.0%
プロクロラズ・・・5.0%
性状 淡褐色水和性粘稠懸濁液体
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート日産化学(株)へのリンク)
有効年限 3年
包装 100mL、500mL
作用機構分類 FRAC 31(A4)[オキソリニック酸]
FRAC 3(G1)[プロクロラズ]
  1. 糸状菌及び細菌による病害(ばか苗病、いもち病、ごま葉枯病、及びもみ枯細菌病(苗腐敗症)、褐条病、苗立枯細菌病)の同時防除が可能で、混用の手間がかかりません。
  2. 本製剤のSE(Suspo-Emulsion)は粘性の低い液状タイプなので、取り扱いが簡単です。
  3. 本製剤は主溶剤も水を用いているため安全性の高い製剤です。
  4. 本製剤は微粒化された固体原体(オキソリニック酸)と乳化された液体原体(プロクロラズ)が同時に存在する安定性に優れた製剤です。
  5. プロクロラズ(スポルタック)は優れた抗菌力でばか苗病、いもち病、ごま葉枯病に防除効果を発揮します。また、他剤耐性菌のばか苗病菌に対しても安定した優れた効果を発揮します。
  6. オキソリニック酸(スターナ)は、難防除害虫であるもみ枯細菌病(苗腐敗症)に卓効を示すとともに、褐条病、苗立枯細菌病に対してもすぐれた効果を発揮します。

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(製造・販売元 日産化学(株)へのリンク)

適用病害と使用方法
作物名 適用病害虫名 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 オキソリニック酸を含む農薬の総使用回数 プロクロラズを含む農薬の総使用回数
いもち病 20倍 10分間浸漬 浸種前 1回 1回 1回
いもち病 200倍 24時間浸漬 浸種前 1回 1回 1回
いもち病 7.5倍(使用量は乾燥種籾1kgあたり希釈液30mL) 吹き付け処理(種子消毒機使用)又は塗沫処理 浸種前 1回 1回 1回
褐条病 20倍 10分間浸漬 浸種前 1回 1回 1回
褐条病 200倍 24時間浸漬 浸種前 1回 1回 1回
褐条病 7.5倍(使用量は乾燥種籾1kgあたり希釈液30mL) 吹き付け処理(種子消毒機使用)又は塗沫処理 浸種前 1回 1回 1回
ごま葉枯病 20倍 10分間浸漬 浸種前 1回 1回 1回
ごま葉枯病 200倍 24時間浸漬 浸種前 1回 1回 1回
ごま葉枯病 7.5倍(使用量は乾燥種籾1kgあたり希釈液30mL) 吹き付け処理(種子消毒機使用)又は塗沫処理 浸種前 1回 1回 1回
苗立枯細菌病 20倍 10分間浸漬 浸種前 1回 1回 1回
苗立枯細菌病 200倍 24時間浸漬 浸種前 1回 1回 1回
苗立枯細菌病 7.5倍(使用量は乾燥種籾1kgあたり希釈液30mL) 吹き付け処理(種子消毒機使用)又は塗沫処理 浸種前 1回 1回 1回
ばか苗病 20倍 10分間浸漬 浸種前 1回 1回 1回
ばか苗病 200倍 24時間浸漬 浸種前 1回 1回 1回
ばか苗病 7.5倍(使用量は乾燥種籾1kgあたり希釈液30mL) 吹き付け処理(種子消毒機使用)又は塗沫処理 浸種前 1回 1回 1回
もみ枯細菌病 20倍 10分間浸漬 浸種前 1回 1回 1回
もみ枯細菌病 200倍 24時間浸漬 浸種前 1回 1回 1回
もみ枯細菌病 7.5倍(使用量は乾燥種籾1kgあたり希釈液30mL) 吹き付け処理(種子消毒機使用)又は塗沫処理 浸種前 1回 1回 1回

スポルタックスターナSEの製品ちらし (住友化学(株)へのリンク)

ばか苗病
もみ枯細菌病(苗腐敗病)
ごま葉枯病
いもち病
褐条病
苗立枯細菌病
浸漬処理の作業手順
使用上の注意
効果・薬害などの注意
  • 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきる。
  • 種子消毒は浸種前に行い、消毒後は風乾し、水洗いせずに浸種する。
  • 浸漬処理の場合、籾と処理薬液の容量比は1:1以上とし、種籾はサラン網など粗目の袋を用い、薬液処理時によくゆする。
  • 吹付け処理の場合は種子消毒機を使用し、均一に付着させて乾燥する。また、塗沫処理の場合は適当な容器内で種籾を撹拌しながら、薬液を滴下するなどして、種籾に均一に付着させる。
  • 本剤の処理を行った種籾を浸種する場合は、次の注意事項を守る。
    • 籾と水の容量比は1:2とし、停滞水中で浸種する。
    • 水の交換は原則として行わない。但し、水温が高い場合など酸素不足になるおそれがある場合は静かに換水する。
    • 河川、湖沼、ため池などでは浸種しない。
  • 本剤の処理により、軽度の初期生育遅延を認めることがあるが、その後回復するので通常の管理を維持する。
  • 下記のような土を育苗土として用いる場合には、根上りを助長するおそれがあるので播種時に十分潅水し、覆土を十分にして積み重ねによる出芽を行う。
    • 粒子が細かく、しかも水分含量の低い土。
    • 根上りに関する注意事項が明記されているような人工培土。
      尚、万一根上りが起きた場合には、直ちに潅水して覆土を落ち着かせ、再覆土を行う。
  • 本剤で処理した種子は食料や動物飼料として用いない。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用・保管上の注意
  • 誤飲などのないよう注意する。
    誤って飲み込んだ場合には吐かせないで、直ちに医師の手当を受けさせる。
    本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受ける。
  • 本剤は眼に対して弱い刺激性があるので眼に入らないよう注意する。
    眼に入った場合には直ちに水洗する。
  • 本剤は皮ふに対して弱い刺激性があるので、皮ふに付着しないよう注意する。
    付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とす。
  • 使用の際は、農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用する。また薬剤に直接触れたりしないよう注意し、作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをする。
  • 直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管する。
製造・販売: 日産化学(株)
住友化学(株)