農薬情報>殺虫剤


特長
■種類名:DMTP乳剤
■有効成分:DMTP(メチダチオン)・・・40.0%
■性状:淡黄色澄明液体
■毒性:劇物
■有効年限:3年
■包装:500ml×20瓶、5L×4瓶、18L×1缶
  • スプラサイド乳剤は有機りん系成分DMTPを含む殺虫剤で、吸汁性害虫、食葉性害虫を主体とする幅広い殺虫特性と、温度の影響を受けにくい効果の安定性を兼ね備えた優れた製品です。特に、ロウムシ類を含むカイガラムシ類に高い安定した効果を示します。
  • 幅広いカイガラムシ防除効果
    ロウムシ類、コナカイガラムシ類、カタカイガラムシ類などカイガラムシの種類を問わず安定した効果を示します。
  • 幅広い防除適期巾
    ある程度生育の進んだカイガラムシにも効果が高く、防除適期にゆとりがあります(防除適期巾はカイガラムシの種類により差があります)。
  • 幅広い殺虫活性
    カイガラムシ類と同時防除が必要なゴマダラカミキリ、チャノホソガ、アブラムシ、アザミウマなど各種害虫の効率的な防除が可能です。
  • 幅広い適用作物と作物への安全性
    幅広い作物および各種花木に登録を有しており、薬害の危険性の比較的少ない有機りん剤です。
適用及び使用方法
作物名 適用病害虫名 希釈倍数 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 総使用回数*
みかん サンホーゼカイガラムシ幼虫、ヤノネカイガラムシ(幼虫〜未成熟成虫) 1500〜2000倍 収穫14日前まで 4回以内 散布 4回以内
ルビーロウムシ幼虫、チャノキイロアザミウマ、ミカンコナジラミ、アカマルカイガラムシ幼虫、ツノロウムシ幼虫、カイガラムシ類、ユキヤナギアブラムシ 1000〜1500倍
ミカンキジラミ 1500倍
ゴマダラカミキリ成虫 1000〜2000倍
フラーバラゾウムシ 1000〜1500倍
かんきつ(みかんを除く) サンホーゼカイガラムシ幼虫、ヤノネカイガラムシ(幼虫〜未成熟成虫) 1500〜2000倍 収穫90日前まで
ルビーロウムシ幼虫、チャノキイロアザミウマ、ミカンコナジラミ、アカマルカイガラムシ幼虫、ツノロウムシ幼虫、カイガラムシ類、ユキヤナギアブラムシ、ミカンキジラミ 1500倍
ゴマダラカミキリ成虫 1500〜2000倍
フラーバラゾウムシ 1500倍
小粒核果類 カイガラムシ類 1500倍 収穫14日前まで 2回以内 2回以内
マンゴー チャノキイロアザミウマ 1500倍 収穫45日前
まで
くり カツラマルカイガラムシ 1000〜2000倍 収穫前日まで
にら ネダニ 2000倍 収穫30日前まで 1回 1u当り3L株元灌注 1回
らっきょう 2000倍 植付前 30分間種球浸漬
パイナップル パイナップルコナカイガラムシ 1000〜1500倍 収穫21日前まで 3回以内 散布 3回以内
チャノホソガ、コミカンアブラムシ、クワシロカイガラムシ、ツノロウムシ 1000〜1500倍 摘採14日前まで 1回 1回
チャノキイロアザミウマ、チャノミドリヒメヨコバイ、コカクモンハマキ 1000倍
プリムラ キンケクチブトゾウムシ成虫 1000倍 - 6回以内 6回以内
シクラメン キンケクチブトゾウムシ成虫、オンシツコナジラミ 1000倍
花き類観葉植物 オンシツコナジラミ 1000倍
樹木類 カイガラムシ類幼虫 1000〜1500倍 5回以内 5回以内
いぬまき キオビエダシャク 1500〜2000倍
庭木 フラーバラゾウムシ 1000倍
イチイ キンケクチブトゾウムシ成虫 1000倍
げっきつ ミカンキジラミ 1500倍 6回以内 6回以内
すいせん ネダニ類 1000倍
キュウコンコナカイガラムシ 1000倍 30分間球根浸漬
* 収穫物への残留回避のため本剤およびその有効成分を含む農薬の総使用回数の制限。
上手な使い方
かんきつ、みかんの場合
  • カイガラムシ類、ロウムシ類に安定した防除効果を示します。したがってカイガラムシ類との同時防除効果に優れます。
  • カイガラムシに対する防除適期巾が広く、生育が進んだカイガラムシにも高い効果を示します。
  • カミキリムシ成虫やミカンコナジラミ幼虫などの同時防除が可能です。
カイガラムシの種類と防除適期(静岡県における発生消長)
ヤノネカイガラムシ(孵化幼虫数):各世代の2齢幼虫最盛期
アカマルカイガラムシ(幼虫数):各世代の2齢幼虫最盛期
ルビーロウムシ(1齢幼虫発生数):2〜3齢幼虫最多寄生期の7月下旬頃
ツノロウムシ(1齢幼虫発生数):2〜3齢幼虫最多寄生期
イセリアカイガラムシ(1齢幼虫発生数):天敵(ベタリヤテントウムシ)の保護、孵化幼虫最盛期
  • 防除時期(1) 6月中旬〜下旬:
    ヤノネカイガラ第一世代幼虫を中心とした防除時期。ゴマダラカミキリ成虫の併殺や、アカマルカイガラムシなどのカイガラムシ類の同時防除が可能です。ミカンコナジラミの密度抑制効果も期待できます。ヤノネカイガラムシには未成熟成虫まで効果があります。
  • 防除時期(2) 8月中旬:
    ヤノネカイガラムシの第二世代幼虫を中心とした防除時期。ヤノネカイガラムシの発生が多い場合に散布します。
茶の場合
  • クワシロカイガラムシに安定した優れた効果を示します。また、ツノロウムシなどの防除が可能です。
  •  クワシロカイガラムシの防除時期に使用することにより、チャノホソガ、チャノキイロアザミウマ、チャノミドリヒメヨコバイなどの密度抑制効果が期待できます。

1番茶摘採後(5月中〜下旬)、3番茶摘採後(7月中〜下旬)、秋芽生育期(9月中旬〜下旬)に幼虫のふ化を確認して、十分量(10アール当たり1,000L程度)散布する。
  • 防除時期(1) 5月中旬〜下旬:
    クワシロカイガラムシ第一世代幼虫期の防除。孵化時期が比較的揃っているため、最も安定した効果が得られます。カイガラを形成する前の1令幼虫時期(幼虫の孵化最盛期)を狙って散布してください。より安定した効果は、散布むらに左右されます。薬液が枝・幹まで十分かかるようにていねいに散布してください。散布液量は1000L/10a以上が適切です。
  • 防除時期(2) 7月下旬〜8月上旬:
    クワシロカイガラムシ第二世代幼虫期の防除。孵化時期にばらつきが出てくると、摘採時期と散布時期の調整に注意が必要です。地域によってはチャノホソガの同時防除が期待できます。また台刈り園でのクワシロカイガラムシの徹底防除を目的とする場合には重要な時期です。
  • 防除時期(3) 9月〜10月:
    クワシロカイガラムシ第三世代幼虫期の防除。1回散布でも、次年度への越冬密度を下げることができます。地域の最終摘採の時期に合わせて防除時期を調整してください。
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 石灰硫黄合剤、ボルドー液などアルカリ性薬剤との混合はさけてください。
  • コカクモンハマキに対しては、多発時には効果が劣ることがあるので注意してください。
  • オンシツコナジラミに対しては、成虫及び若令幼虫以外には効果が期待できないので、発生状況に応じて約7日間隔で2〜3回繰返し散布するのが効果的です。
  • 花卉・花木類は、品種・栽培条件などによっては薬害を生ずる恐れがあるので、あらかじめ安全を確めてから使用してください。
    とくに開花時に散布すると、花弁や苞などに薬害を生ずる恐れがあるので使用はさけてください。
  • 施設内で使用する場合には、野外で散布する場合の注意事項を厳守すると共に、窓を開放するなど換気に十分注意し、散布液が施設内にこもらないようにしてください。
  • ミツバチを放飼している地域では使用を避けてください。
  • フラーバラゾウムシ及びミカンキジラミに使用する場合は、植物防疫(事務)所、病害虫防除所等関係機関の指導のもとに実施してください。
  • 冬期の温度によっては、結晶を生ずることがあるので、使用時に結晶がみられる場合は、よく振って結晶を溶解してから使用してください。また、危険ですので加熱しないでください。
  • 本剤を使用するに当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、普及指導センター、病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
安全使用・保管上の注意
  • 医薬用外劇物。取扱いには十分注意してください。
    誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせてください。
    本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けてください。
  • 本剤の解毒剤としては、動物実験で硫酸アトロピン製剤及びPAM製剤が有効であると報告されています。
  • 原液は眼に対して強い刺激性があるので、散布液調製時には保護眼鏡を着用して薬剤が眼に入らないよう注意してください。
    眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • 本剤は皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意してください。
    付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  • 散布等の作業の際は防護マスク、不浸透性手袋、不浸透性防除衣などを着用してください。
    作業後は手足、顔などを石けんでよく洗いうがいをしてください。
  • 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。使用済みの空ビン、散布薬液の調製容器、散布機具などは水でよく洗浄してください。また、洗浄した廃液は河川等に流さないでください。
  • 使用後の空ビン等は環境に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 本剤は水産動物に影響を及ぼしますが、通常の使用方法では問題ありません。
  • 危険物第4類第2石油類に属するので火気には十分注意してください。
  • 火気をさけ、直射日光が当らない鍵のかかる低温な場所に密栓して保管してください。
製造・販売: シンジェンタ ジャパン(株)
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