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特長
■種類名:タラロマイセル フラバス水和剤
■有効成分:タラロマイセス フラバス SAY-Y-94-01株の胞子
■含有量:1x108 cfu/g
■性状:類白色水和性粉末
■有効期限:製造後2年
■安全性:
ラット急性毒性 経口 感染性:無、病原性:無、毒性:無
ラット急性毒性 経気道 感染性:無、病原性:無、毒性:無
ウサギ急性毒性 経皮 毒性:無、刺激性:無
ラット急性毒性 静脈内 感染性:無、病原性:無
うさぎ眼一次刺激性 弱い刺激性
モルモット皮膚感作性 陽性
コイに対する影響 NOEC=2.7x105cfu/ml
オオミジンコに対する影響 NOEC=2.7x103cfu/ml
鳥類に対する影響 感染性:無、病原性:無、毒性:無
植物の出芽に対する影響(単子葉植物2科4種、双子葉植物6科6種) 影響なし
幼植物に対する影響(単子葉植物2科4種、双子葉植物6科6種) 影響なし
昆虫に対する影響(カイコ、セイヨウミツバチ、ナミヒメハナカメムシ、ヤマトクサカゲロウ、ハエヤドリコガネバチ) 影響なし
土壌微生物に対する影響 影響なし
キノコ類に対する影響 影響なし
■有効期間:18ヶ月
■包装:100g袋、500g袋(乾燥剤入り)
cfuとは、生存している微生物の数を示しています。
  • 拮抗微生物を有効成分とする微生物防除剤で、使用回数に制限がなく、農薬成分としてカウントされません。
  • ばか苗病、いもち病、もみ枯細菌病、苗立枯細菌病、褐条病および苗立枯病(リゾープス菌、フザリウム菌、トリコデルマ菌)に高い予防効果を示します。
  • もみ表面に付着・増殖し、病原菌の増殖・侵入を防ぎます。生育した苗の基部のもみ殻表面には黄色いコロニーが確認できます。
  • イネをはじめ作物に対して寄生性、病原性がなく、苗の生育に悪い影響を与えません。
  • 育苗時に低温などに遭遇しても、効果の変動が生じにくく、苗の生育に対しても悪い影響を与えません。
  • 薬剤耐性菌に対しても有効です。
  • 温湯消毒法との組み合わせにより、安定した防除効果が期待できます。
  • 製剤は水に分散しやすい水和剤で、室温での保存が可能です。
  • 人畜に対する高い安全性はもとより、鳥類、昆虫、水生生物、植物、土壌微生物などに対して影響が認められておらず、環境にやさしい微生物防除剤です。また、本菌は土壌中では、自然界に存在するレベルまで速やかに減衰します。
  • きのこ類(しいたけ、エリンギなど)に対する影響は認められていません。
タフブロック®は栃木県農業試験場がいちご圃場から分離した糸状菌タラロマイセス フラバス菌を含む水稲種子消毒用の微生物防除剤です。育苗場面で発生する多くの病害に高い予防効果を示します。農薬成分にカウントされませんので、特別栽培農産物生産など、より安全で高品質な農業生産物を求める消費者のニーズに応えることができます。
適用及び使用方法
作物名 適用病害虫名 希釈倍数 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 タラロマイセス フラバスを含む農薬の総使用回数
褐条病、ばか苗病、いもち病、苗立枯細菌病、もみ枯細菌病 200倍 催芽時 - 24時間種子浸漬 -
ばか苗病、いもち病、苗立枯細菌病、もみ枯細菌病 200倍 催芽前 24〜48時間種子浸漬
種子重量の2〜4% 浸種前 湿粉衣
苗立枯病(フザリウム菌)、苗立枯病(リゾープス菌)、苗立枯病(トリコデルマ菌) 200倍 催芽時 24時間種子浸漬
200倍 催芽前 24〜48時間種子浸漬
種子重量の4% 浸種前 湿粉衣
ばか苗病、いもち病、苗立枯細菌病、もみ枯細菌病 20倍 浸種前〜催芽前 1時間種子浸漬
苗立枯病(フザリウム菌)、苗立枯病(リゾープス菌)、苗立枯病(トリコデルマ菌) 20倍 浸種前
稲(箱育苗) 苗立枯病(リゾープス菌) 200倍 は種時覆土前 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱当り希釈液200mlを土壌灌注する。
試験成績
  • 低温条件における防除効果およびイネの生育に対する影響の変動
    ばか苗病〔日本植物防疫協会研究所(協力 秋田県立大学)〕
    ■加温出芽(無加温ビニールハウス)
    供試薬剤 供試温度・量
    および処理方法
    発病苗率(%) 防除価 薬害
    タフブロック 200倍24時間
    催芽時浸漬
    3.2 95.9
    生物剤A 200倍24時間
    催芽時浸漬
    28.0 64.7
    化学剤B 200倍24時間
    浸種前浸漬
    (参考処理)
    0.2 99.7
    無処理 79.3
    ■無加温出芽(無加温ビニールハウス)
    供試薬剤 供試温度・量
    および処理方法
    発病苗率(%) 防除価 薬害
    タフブロック 200倍24時間
    催芽時浸漬
    5.1 91.8
    生物剤A 200倍24時間
    催芽時浸漬
    20.3 67.0
    化学剤B 200倍24時間
    浸種前浸漬
    (参考処理)
    0.3 99.6
    無処理 61.5
    • 発生状況:多〜甚発生(自然感染種子)
    • 品種:あきたこまち(平成18年度産種子)
    • 浸種:4月12日〜16日(浸種水温:15℃、浴比1:2)
    • 催芽:4月16日〜17日(30℃、浴比1:2)
    • 播種:4月17日
    • 加温出芽処理:4月17日〜19日(29℃)
    • 緑化(加温出芽):4月19日〜21日以降は無加温ビニールハウスで管理した。
    • 無加温出芽処理(緑化を含む):
      4月17日〜24日、無加温ビニールハウスでシルバーマルチ被覆により出芽処理を行い、その後はそのまま無加温ビニールハウスで管理した。
    • 調査日:5月15日(播種28日後)
    いもち病〔日本植物防疫協会研究所(協力 秋田県立大学)〕
    ■加温出芽(無加温ビニールハウス)
    供試薬剤 供試温度・量
    および処理方法
    発病苗率(%) 防除価 薬害
    タフブロック 200倍24時間
    催芽時浸漬
    0.0 100.0
    生物剤A 200倍24時間
    催芽時浸漬
    0.4 86.7
    化学剤B 200倍24時間
    浸種前浸漬
    (参考処理)
    0.1 96.7
    無処理 3.3
    ■無加温出芽(無加温ビニールハウス)
    供試薬剤 供試温度・量
    および処理方法
    発病苗率(%) 防除価 薬害
    タフブロック 200倍24時間
    催芽時浸漬
    0.1 97.5
    生物剤A 200倍24時間
    催芽時浸漬
    0.9 80.0
    化学剤B 200倍24時間
    浸種前浸漬
    (参考処理)
    0.1 97.5
    無処理 4.4
    • 発生状況:少発生(自然感染種子)
    • 品種:あきたこまち(平成18年度産種子)
    • 浸種:4月12日〜16日(浸種水温:15℃、浴比1:2)
    • 催芽:4月16日〜17日(30℃、浴比1:2)
    • 播種:4月17日
    • 加温出芽処理:4月17日〜19日(29℃)
    • 緑化(加温出芽):4月19日〜21日以降は無加温ビニールハウスで管理した。
    • 無加温出芽処理(緑化を含む):
      4月17日〜24日、無加温ビニールハウスでシルバーマルチ被覆により出芽処理を行い、その後はそのまま無加温ビニールハウスで管理した。
    • 調査日:5月14日(播種27日後)
  • 温湯消毒法との組み合わせによる防除効果
    ばか苗病〔福島県農業総合センター〕
    ■温湯浸漬処理と併用
    供試薬剤 供試温度・量
    および処理方法
    発病苗率(%) 防除価 薬害
    タフブロック 温湯浸漬(60℃10分)+
    200倍24時間催芽時浸漬
    0.0 100.0
    ■単独
    供試薬剤 供試温度・量
    および処理方法
    発病苗率(%) 防除価 薬害
    タフブロック 催芽時
    200倍24時間浸漬
    0.8 98.5
    化学剤B 浸種前
    200倍24時間浸漬
    0.4 99.3
    温湯浸漬処理 60℃10分 1.9 96.6
    無処理 54.6
    • 発生状況:中発生
    • 品種:あきたこまち(平成18年度産種子)
    • 浸種:4月9日〜16日(13℃、7日間)
    • 催芽:4月16日〜17日(28℃24時間、水中催芽)
    • 播種:4月17日
    • 出芽処理:4月17日〜20日(28℃24時間、加湿式出芽器)
    • 緑化(4月30日)以降はガラス温室(平均21℃)で管理した。
    • 調査日:5月8日(播種21日後)
    ばか苗病〔宮城県古川農業試験場〕
    ■温湯浸漬処理と併用
    供試薬剤 供試温度・量
    および処理方法
    発病苗率(%) 防除価 薬害
    タフブロック 温湯浸漬(60℃10分)+
    200倍24時間催芽時浸漬
    0.8 98.8
    ■単独
    供試薬剤 供試温度・量
    および処理方法
    発病苗率(%) 防除価 薬害
    タフブロック 催芽時
    200倍24時間浸漬
    3.1 95.5
    化学剤C 浸種前
    200倍24時間浸漬
    0.0 100.0
    温湯浸漬処理 60℃10分 19.2 71.7
    無処理 68.0
    • 発生状況:多発生
    • 品種:ひとめぼれ
      平成18年度産開花期接種籾(古川農試)を平成18年度産健全籾(古川農試)に10%混入
    • 浸種:5月15日〜21日(15℃)
    • 催芽:5月22日(30℃24時間)
    • 播種:5月23日
    • 緑化開始:5月26日
    • 調査日:6月12日(播種後20日目)
    いもち病〔日本植物防疫協会研究所(協力 秋田県立大学)〕
    ■温湯浸漬処理と併用
    供試薬剤 供試温度・量
    および処理方法
    発病苗率(%) 防除価 薬害
    タフブロック 温湯浸漬(60℃10分)+
    200倍24時間催芽時浸漬
    0.3 95.8
    ■単独
    供試薬剤 供試温度・量
    および処理方法
    発病苗率(%) 防除価 薬害
    タフブロック 催芽時
    200倍24時間浸漬
    0.6 92.4
    化学剤C 浸種前
    200倍24時間浸漬
    0.1 98.3
    温湯浸漬処理 60℃10分 3.7 52.5
    無処理 7.9
    • 発生状況:少発生
    • 品種:あきたこまち(平成18年度産種子)
    • 浸種:5月17日〜21日(浸種水温:15℃、浴比1:2)
    • 催芽:5月21日〜22日(30℃、浴比1:2)
    • 播種:5月22日
    • 出芽処理:5月22日〜24日(29℃)
    • 緑化開始:5月24日
    • 調査日:6月4日(播種13日後)
上手な使い方
農薬との併用
薬剤名 化学薬剤処理時期 薬剤名 化学薬剤処理時期
種子浸漬 培土混合処理
播種前後処理
移植前処理 種子浸漬 培土混合処理
播種前後処理
移植前処理
種子消毒剤 スポルタック 土壌消毒剤 ベノミル剤
スターナ TPN剤
スポルタックスターナ タチガレン
トリフミンスターナ タチガレンエース
ヘルシード 箱処理剤 ウィン剤
ヘルシードT デラウス剤
テクリードC 嵐剤
モミガードC オリゼメート剤
アンレス ブイゲット剤
ベンレートT フジワン剤 ○(緑化期)
カスミン ※殺虫剤・シンガレセンチュウ防除剤との併用は問題ありません。
ヨネポン
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 本剤の有効成分は生菌であるので、薬液調製後はできるだけ速やかに使用してください。また、開封後は密封して保管し、できるだけ早く使い切ってください。
  • 種籾と処理薬液の容量比は1:1以上とし、種籾は目の粗い網袋などを用い、薬液処理時によくゆすってください。
  • 本剤は他剤と混用すると十分に効果が発揮されない場合があるので注意してください。
  • 処理後の種籾乾燥の際は、直射日光や極端な高温を避けてください。
  • 割れたり、傷ついている種籾には使用しないでください。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所などの関係機関の指導を受けることが望ましいです。
安全使用・保管上の注意
  • 使用時には農薬用マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用してください。作業後は直ちに身体を洗い流し、うがいをするとともに衣服を交換してください。
  • 本剤は眼に対して弱い刺激性があるので眼に入らないように注意してください。眼に入った場合は直ちに水洗し、眼科医の手当てを受けてください。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
  • かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触を避けてください。
  • 本剤は皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないように注意してください。皮膚に付着した場合には直ちに石けんでよく洗い流してください。
  • 魚毒性
    本剤は、水産動物に影響をおよぼすが、通常の使用方法では問題ありません。
  • 保管
    直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管してください。
  • 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないように注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗いし、眼科医の手当てを受けてください。
  • 使用の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、不浸透性防除衣などを着用すると共に保護クリームを使用してください。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
  • かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触を避けてください。
  • 夏期高温時の使用を避けてください。
  • 本剤の有効成分は生菌であるので、薬液調製後はできるだけ速やかに使用してください。また、開封後は密封して保管し、できるだけ早く使い切ってください。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所などの関係機関の指導を受けてください。
製造・販売 出光興産(株)
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