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上手な使い方

ばれいしょ/アブラムシ類

被害 生態
モモアカアブラムシ
Myzus persicae
新葉に寄生して巻縮させる。 寒地ではモモで卵越冬するが、暖地では主に中間寄主植物で成虫、幼虫で越冬する。体色は、黄色、黄緑色、赤褐色と変化が多い。ウイルスの媒介者としても重要。
ワタアブラムシ
Aphis gossypii
新葉では葉が多少萎縮する。成葉では巻かない。 葉裏や巻柄に群生、吸汁加害し、時に花や果実にも寄生する。寄主植物は多数。植物ウイルスの媒介者としても重要。体色は暗緑色から緑色で、黄色の個体もある。触角は体長よりも短い。
ジャガイモヒゲナガアブラムシ
Aulacorthum solani
小さなコロニーを葉裏に形成する、寄生部位は退色黄変する。 野菜、野草で越冬し、春、秋に多発する。多くの植物でウイルスの媒介者として重要。体色は黄緑色ないし淡緑色で、光沢がある。広食性でジャガイモの他にトマト、ダイズ等に寄生する。
チューリップヒゲナガアブラムシ
Macrosiphum euphorbiae
吸汁加害、ウイルス病 きわめて広食性。高冷地では卵で越冬する。暖地ではヨモギなど野草にも寄生して胎生雌虫で幼虫態で越冬する。ウイルス病の媒介者としても重要。体色は黄緑色〜緑色で光沢はない。
特徴
  • 浸透移行性に優れ、全てのアブラムシ類に高い効果があるので、防除効果に優れます。
  • 残効性が長いため長期間アブラムシの発生を抑えることができます。
  • 4000倍の低濃度まで使用できます。
  • 見かけ上遅効的ですが、吸汁阻害作用は速効的で、ウイルス伝播の阻止効果は、慣行剤と同等と考えられます。
試験成績
【試験方法】
品種 メークイン(5月14日植付)
試験区 1区22.5m²(100株)、3連制
展着剤 アイナー20加用
散布 7月31日、140g/10a
調査 散布直前、2日、7日、14日後
調査方法 各区10株の上、中、下から1複葉(計30複葉)有翅、無翅虫数を調査
(H13年 北海道立中央農業試験場)

【試験方法】
品種 男爵薯(5月7日植付)
試験区 1区15m²(57株)、3連制
展着剤 グラミンS、5000倍加用
散布 7月7日、150g/10a
調査 散布直前、3日、7日後
調査方法 各区10株に寄生する無翅虫数を調査
(H12年 北海道植物防疫協会)