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上手な使い方

りんご/アブラムシ類

発生 巻葉 生態
ユキヤナギアブラムシ
Aphis spiraecola
常発 殆どなし ユキヤナギで卵越冬、数世代経過後、5月以降にリンゴに飛来する。体色は黄色〜緑色で角状管は黒色 多発するとすす病を誘発する。
リンゴコブアブラムシ
Ovatus malisuctus
近年
減少
縦方向、葉裏を内側に巻く 芽部で卵越冬、4月〜5月中ごろから秋まで単性生殖で世代を繰り返す。リンゴ上でのみ発生する。体色は暗緑〜黒紫色で角状管は黒色。
リンゴワタムシ
Eriosoma lanigerum
近年
増加
枝に寄生し瘤を形成 リンゴ、カイドウ、サンザシに寄生、若齢幼虫が樹皮の割れ目や被害部で越冬し5月上中旬に成虫になる 体色は暗赤褐色で線状ロウ物質で覆われる。天敵としてワタムシヤドリコバチが導入されている。
ムギクビレアブラムシ
Rhopalosiphum padi
偏在 不規則、葉裏を内側に巻く りんごをはじめとする果樹で卵越冬し、5月に成虫になる、第2世代以降はムギなどの中間寄主に移住する。体色は暗緑色で角状管は暗褐色。
※その他、リンゴミドリアブラムシ、サンザシハマキワタムシ、ナシハマキワタムシ、モモアカアブラムシ等が発生することがある。
特徴
  • 浸達性に優れ、巻葉性のアブラムシに対しても高い効果があります。
  • 残効性が長いため長期間アブラムシの発生を抑えることができます。
  • 天敵への影響が殆どないため、カイガラムシの土着天敵の保護に適しています。
  • 鱗翅目害虫に対する効果はないので必要に応じて薬剤を追加してください。
  • マメコバチに対して影響は殆どありません。
試験成績
【試験方法】
品種 ふじ(M26台、21年生)
試験区 1区2樹、反復なし
展着剤 S-ハッテン10000倍加用
散布 6月2日、25g/樹
調査 散布前日、3日、7日、14日後
調査方法 ラベルをつけた8新梢の寄生虫数を調査
(H12年山形県立園芸試験場)
【試験方法】
品種 ふじ(M9A 9年生)
試験区 1区1樹、5新梢
展着剤 非加用
散布 5月21日 100ml/新梢
調査 散布直前、4日、8日、14日、21日後
調査方法 マークした5新梢の寄生虫数を調査
(H13年岩手県農研究センター)