農薬情報>除草剤>水稲用


特長
■種類名:ペノキススラム水和剤
■有効成分:ペノキススラム・・・3.6%
■性状:淡褐色水和性粘稠懸濁液体
■毒性:普通物
■有効年限:5年
■包装:100ml×10本×2 ダンボール箱
  • 広範囲な水田雑草を1成分で防除します。
    ノビエをはじめ、主要な広葉雑草やカヤツリグサ科雑草まで、同時防除することができます。
  • 雑草の広い生育ステージに対応できます。
    ノビエでは5葉期まで、また、生育が進んだ広葉雑草を防除でき散布適期幅が広いため、様々な防除体系に組み入れることが可能です。
    土壌表面への落下成分は土壌処理効果を現し、その後約2週間に渡り雑草発生を抑制する効果が期待できます。
  • さまざま使用条件でも、水稲(6葉期以降)への安全性が認められています。
    品種、土壌条件や地域、気象条件の違いを問わず、6葉期以降の水稲への安全性が確認されています。試験事例中には、極微〜微の薬害病状(生育遅延)が報告された例もありましたが、すみやかに回復し、その後の生育・収量等への影響は見られませんでした。
  • 「1成分」+「低薬量」で環境負荷もより軽減
    ワイドアタックSCは1成分の除草剤ですが、さらにその有効成分(ペノキススラム)の投下量は10アール当り3.75g(製品100ml中)にすぎません。これは、従来の多くの水稲除草剤に比べて数十分の一から数百分の一の薬量です。混合剤でないため、これ以外の有効成分は含まれていません。
適用病害虫及び使用方法
作物名 雑草 使用量 使用方法 使用時期 適用土壌 本剤の使用回数 散布液量 適用地帯 ペノキススラムを含む農薬の総使用回数
移植水稲 水田一年生雑草 100ml/10a 落水散布 移植後20日〜ノビエ5葉期まで(イネ5葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 砂壌土〜埴土 2回以内 100L/10a 九州の普通期及び早期栽培地帯 2回以内
移植後25日〜ノビエ5葉期まで(イネ6葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 全域(九州を除く)の普通期及び早期栽培地帯
ウリカワ 移植後25日〜ノビエ5葉期まで(イネ6葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 全域(九州を除く)の普通期及び早期栽培地帯
移植後20日〜ノビエ5葉期まで(イネ5葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 九州の普通期及び早期栽培地帯
オモダカ(北海道、九州を除く) 移植後25日〜ノビエ5葉期まで(イネ6葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 全域(九州を除く)の普通期及び早期栽培地帯
クログワイ(北海道を除く) 移植後25日〜ノビエ5葉期まで(イネ6葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 全域(九州を除く)の普通期及び早期栽培地帯
移植後20日〜ノビエ5葉期まで(イネ5葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 九州の普通期及び早期栽培地帯
コウキヤガラ(関東・東山・東海、近畿・中国・四国、九州) 移植後25日〜ノビエ5葉期まで(イネ6葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 全域(九州を除く)の普通期及び早期栽培地帯
移植後20日〜ノビエ5葉期まで(イネ5葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 九州の普通期及び早期栽培地帯
シズイ(東北) 移植後25日〜ノビエ5葉期まで(イネ6葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 全域(九州を除く)の普通期及び早期栽培地帯
セリ 移植後20日〜ノビエ5葉期まで(イネ5葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 九州の普通期及び早期栽培地帯
移植後25日〜ノビエ5葉期まで(イネ6葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 全域(九州を除く)の普通期及び早期栽培地帯
ヒルムシロ(近畿・中国・四国を除く) 移植後25日〜ノビエ5葉期まで(イネ6葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 全域(九州を除く)の普通期及び早期栽培地帯
移植後20日〜ノビエ5葉期まで(イネ5葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 九州の普通期及び早期栽培地帯
ヘラオモダカ(北海道、東北) 移植後25日〜ノビエ5葉期まで(イネ6葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 全域(九州を除く)の普通期及び早期栽培地帯
ホタルイ 移植後25日〜ノビエ5葉期まで(イネ6葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 全域(九州を除く)の普通期及び早期栽培地帯
移植後20日〜ノビエ5葉期まで(イネ5葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 九州の普通期及び早期栽培地帯
マツバイ 移植後25日〜ノビエ5葉期まで(イネ6葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 全域(九州を除く)の普通期及び早期栽培地帯
移植後20日〜ノビエ5葉期まで(イネ5葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 九州の普通期及び早期栽培地帯
ミズガヤツリ(北海道を除く) 移植後20日〜ノビエ5葉期まで(イネ5葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 九州の普通期及び早期栽培地帯
移植後25日〜ノビエ5葉期まで(イネ6葉期以降)(但し、収穫30日前まで) 全域(九州を除く)の普通期及び早期栽培地帯
直播水稲 水田一年生雑草 イネ3葉期以降、ノビエ5葉期まで(但し、収穫30日前まで) 全域
ウリカワ
セリ
ヒルムシロ
ヘラオモダカ
ホタルイ
マツバイ
ミズガヤツリ
ワイドアタックSCの雑草を枯らす作用
ワイドアタックSCの成分ペノキススラムは、スルホンアミド系に分類されます。その作用機作は、植物体内で合成される分技鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)の生合成をつかさどるアセト乳酸合成酵素の阻害です。たんぱく質を構成するアミノ酸は20種類あり、そのうちの3種類がこの分技鎖アミノ酸です。雑草は、生育に必要なこれらのアミノ酸の生成ができなくなり、生育に異常をきたし枯死します。稲に安全に使用できるのは、ペノキススラムが稲体で雑草より迅速に分解されることによるとされています。

ワイドアタックSCのスルホニルウレア(SU)抵抗性雑草への効果
ペノキススラムはスルホニルウレア剤(SU剤)と同じ作用点を阻害しますが、阻害点または阻害様式がSU剤と異なっていると推測されています。そのため、ワイドアタックSCはこれまでの社内試験でSU抵抗性雑草にも優れた効果を示しています。しかし、一部のSU抵抗性バイオタイプがワイドアタックSCに対して低感受性を示すこともわかってきました。このような特殊なSU抵抗性雑草が問題となる地域では、抵抗性対策剤との体系防除(前処理)をお奨めいたします。
殺草スペクトラム
ノビエ(イネ科) タウコギ(キク科) アオミドロ(ホシミドロ科)
ホタルイ(カヤツリグサ科) アメリカセンダングサ(キク科) イボクサ(ツユクサ科)
コナギ(ミズアオイ科) オモダカ(オモダカ科) ヒメミソハギ(ミソハギ科)
キカシグサ(ミソハギ科) ウリカワ(オモダカ科) アゼガヤ(イネ科)
アゼナ(ゴマノハグサ科) ミズガヤツリ(カヤツリグサ科) チョウジタデ(アカバナ科)
マツバイ(カヤツリグサ科) クログワイ(カヤツリグサ科) キシュウスズメノヒエ(イネ科)
クサネム(マメ科) ヒルムシロ(ヒルムシロ科) アシカキ(イネ科)
効果大◎
効果中○
効果小△
防除体系
試験成績
クログワイの塊茎生産に及ぼす影響
【2006年 三井化学アグロ(株)農業科学研究所/滋賀県野洲市】
試験規模 コンクリートポット(0.3m²)、1区2連制
薬量 ワイドアタックSC 100ml/10a
代かき 2006年5月29日
移植 2006年6月12日、コンクリートポットあたり9個塊茎を移植
薬剤処理 2006年6月22日
調査月日 2006年12月6日〜14日
各種水稲雑草に対する除草効果
【2002〜2007年の(財)日本植物調節剤研究協会適用性二次試験実施61ヶ所のデータの集計解釈結果】
試験方法(概略):
ノビエ5葉期にワイドアタックSCを100ml/10a(100L/10a希釈水量)で落水後茎葉処理の単処理を行い(体系処理ではない)、30から40日後に雑草の残存量を測定した。

処理時のノビエ以外の雑草の葉令
ホタルイ:2〜6葉期
コナギ:2〜5葉期
その他広葉雑草:発生始〜5葉期
ミズガヤツリ:2〜6葉期
ウリカワ:2〜6葉期
残効性(コナギに対する効果)
【2002年ダウ・ケミカル日本梶^新潟県長岡市】
試験方法(概略/圃場試験):
田植え25日後にワイドアタックSCを100ml/10a(100L/10a希釈水量)、市販A剤を所定量、落水後茎葉処理した。処理後9、17、36日に達観調査を行った。処理時のコナギの生育ステージは4葉期。

試験結果
市販A剤では処理後もコナギのあと発生が多く見られたが、ワイドアタックSC処理区では36日後でもわずかであった。
イネへの安全性
【2003〜2007年の(財)日本植物調節剤研究協会適用性二次試験実施のデータ集計解釈結果】
試験方法(概略):
初期剤を処理した後、田植え後25および40日にワイドアタックSCを100ml/10a(100L/10a希釈水量)で落水茎葉処理した(初期剤との体系処理)。処理2〜3週間後に薬害を調査した。+25日のイネの葉齢は6から7葉期。
無:薬害なし、極微:極わずかな害徴、微:害徴が認められるが回復する。

試験結果
ワイドアタックSCによる薬害はほとんどなく、わずかに認められた場合も回復し、イネの生育に影響しなかった。
特殊雑草への効果
【2006年 三井化学アグロ(株) 農業科学研究所/滋賀県野洲市】
アメリカセンダイグサ(4葉期処理)
クサネム(5葉期処理)
タウコギ(5葉期処理)
タカサブロウ(3.5葉期処理)
 左:ワイドアタックSC、 中:対照A剤、 右:無処理 
使用上のポイント
天候との関係
ワイドアタックSCの効果・薬害は散布日の時間帯や通常の気温条件にはほとんど影響されないことがわかっています。降雨が効果に及ぼす影響については、散布当日に降雨がなければ十分な防除効果を期待することができます。これは、有効成分が植物の茎葉から速やかに吸収移行されるためです。
ワイドアタックSCの耐雨性(ノビエ5葉期)
【試験方法】(概略/温室内試験)
【2004年 ダウ・ケミカル日本 小郡開発センター/福岡県小郡市】
5葉期のノビエにワイドアタックSCを実用薬量(製品100ml/10a)と半量で茎葉処理し、人工降雨機にて処理後各々1、2、4時間後に90mm/時間の雨量で15分間降雨処理を行った。
散布液調製時の注意
展着剤の添加および混用はせず、本剤以外には何も加えずに使用してください。
※調製液は当日中にできるだけ速やかに使用するようにしてください。
十分な効果が期待できない雑草
ワイドアタックSCの雑草防除試験結果から、次のような雑草に関しては効果が低いことが認められています。
イボクサ、アゼガヤ、チョウジタデ、ヒメミソハギ
イボクサ
アゼガヤ
水管理に注意するポイント
スポット処理(小面積散布)の方法
登録内容に準じて、雑草のスポット処理をすることも可能です。ただし、処理面積当たりの薬量と散布水量は製品ラベルに記載の容量通りに調製し、過少になったり過剰にならないよう、均一に散布してください。
適正散布、均一散布の実施
  • 登録上の正しい使用量で、薬液が残らないように散布当日に使い切ってください。
  • 過剰散布や重複散布をしないようにできるだけ均一に処理してください。
飛散防止対策
散布の際は薬剤が飛散しないよう十分な配慮を行ってください。下記のような対策が有効です。
  • 風の弱い時に風向きに気をつけて散布する。
  • 散布の方向や位置に気をつけて散布する。
  • 細かすぎる散布粒子のノズルは使わない。
  • 境界区域では散布を控える。
  • 飛散の恐れのある周辺の作物には、まわりにシートなどをして一時的に遮断する。
残液や洗浄水の処理
希釈用タンクと散布機具は、洗浄水の流出先などを十分配慮の上、周辺作物や環境に影響を及ぼさない場所を選び洗浄を行ってください。
散布機具の洗浄方法
ワイドアタックSCの散布に使用した散布機具は、散布機内やホース内の残液をよく排出させた上で、十分に洗浄を行ってください。なお、除草剤用の散布機は、殺虫剤や殺菌剤と分け、除草剤専用とすることが好ましい方法です。
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 本剤は懸濁性液体なので、使用の際は容器をよく振って均一な状態にしてから所定量を取り出してください。なお希釈は正確に行ってください。
  • 散布液は使用当日に調製してください。
  • イネの出穂時の散布は薬害の恐れがあるので、使用を控えてください。
  • 前処理との体系で使用し、雑草の発生状況をよく確認し、時期を失しないように適期に散布してください。
  • 薬害の恐れがあるので展着剤は添加しないでください。
  • 散布する前に出来るだけ落水してください。落水が出来ない場合は薬液が雑草に充分かかるようなごく浅水状態にして水の出入りを止め、撒きむらの無いように均一に散布してください。
  • 落水が不十分だと効果が劣るので注意してください。
  • 散布は噴霧状に行い、薬液が雑草全体によくかかるようにしてください。
  • 散布後少なくとも2日間(浅水処理は3日間)はそのままの状態を保ち、入水、落水、かけ流しはしないでください。また散布後7日間は降雨の有無に関わらず落水、かけ流しはしないでください。
  • 処理後1日以内に降雨があると効果が不十分になる恐れがあるので、晴天の持続する時を選んで使用してください。
  • 本剤は生育期に入った雑草に効果がありますが、雑草、特に多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので必ず適期に散布してください。
    • ホタルイは花茎抽出始まで
    • ウリカワ、ミズガヤツリ、ヘラオモダカは4〜6葉期まで
    • ヒルムシロ、セリは生育期まで
    • クログワイは草丈20〜30cmまで
    • オモダカは草丈30cmまで
    • シズイは草丈10cmまで
    • コウキヤガラは草丈20cmまで
    • 一年生雑草のクサネムは草丈20cmまで
  • オモダカ、クログワイ、シズイ、コウキヤガラ防除は、それぞれの雑草に有効な前処理剤との組み合わせで使用してください。またクログワイ(東北、関東・東山・東海、九州)、オモダカ(東北、関東・東山・東海)に有効な前処理剤との組み合わせで連年施用することにより、更に効果が向上します。
  • 薬害の恐れがあるので重複散布を避けてください。
  • 軟弱稲では薬害の恐れがあるので使用は避けてください。
  • 薬害を生じる恐れがあるので、周辺作物にかからないよう十分注意してください。
  • 本剤はその殺草特性から、いぐさ、れんこん、せり、くわい等の生育を阻害する恐れがあるので、これら作物の生育期に隣接田で使用する場合は充分注意してください。
  • 散布器、ホース、ノズル、タンク等の器具は、使用後速やかに十分に水洗し、洗浄液は水田内で処理してください。また使用した器具などは、水稲以外には使用しないでください。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
安全使用・保管上の注意
  • 本剤は眼に対して弱い刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗してください。
  • 散布の際は手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをしてください。
  • 魚毒性
    使用残りの薬液が生じないよう調製を行い、使い切ってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 保管
    直射日光を避け、食品と区別して、なるべく低温で乾燥した場所に密栓して保管してください。
製造販売: ダウ・ケミカル日本(株)
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