野菜と果物

アブラナ(菜の花)

アブラナの仲間は、地中海沿岸からトルコ、イラン、アフガニスタン近辺を原産地とするアブラナ(和種ナタネ)と、ヨーロッパでアブラナとキャベツ類の交雑したナタネ(洋種ナタネ)に大別されますが、どちらも菜種油を採るための重要な作物として、古くから世界各地で栽培されています。
食用としての栽培もかなり古く、和種ナタネはカブや白菜と同じ種類です。
葉が淡緑色で、薄くやわらかいのが特徴で、日本でも古くから食用、採油用に栽培されています。
洋種ナタネは葉の色が濃く厚いのが特徴です。
明治の初めに導入されると、和種菜種に代わり採油用として栽培されるようになりました。
現在は輸入が増えて切花、野菜用のごくわずかの栽培になりました。
調理と食べ方
  • 塩を一つまみ入れた熱湯でゆで、水にさらしてから使います。
  • 歯ざわりが残るよう、ゆで過ぎないこと。水にさらしすぎても風味がなくなります。
  • 季節の香りを楽しむものなので、春の素材と組み合わせてシンプルに仕上げたほうが季節感が出ます。
健康効果
  • ほうれんそうやコマツナと同様に、ビタミンA、B1、B2、C、カルシウム、鉄分、カリウムを多く含んでいます。特にカルシウムは野菜の中でも多いほうで、ビタミンAとCはトップクラスです。
  • これらの栄養素の総合的な働きは、身体の抵抗力を高めて風邪等の感染症から身を守ります。
  • また、鉄分や葉緑素、葉酸は貧血を予防します。
選び方
  • 葉茎がやわらかく、みずみずしいもの
  • つぼみが揃っていて色がきれいなもの
  • 葉の色が濃いものが新鮮