野菜と果物

ししとう

ピーマンと同じとうがらしの仲間で、とうがらしの甘味種です。先端がライオンの頭に似ているので「獅子とうがらし」の名がつきました。ふつう食べているのは熟さないうちに収穫されたものです。成熟すると赤くかたくなります。
調理と食べ方
辛味が少ないため、そのまま焼いても、揚げても美味しく食べられます。
煮物や炒め物に加え、たくさん食べて夏ばてや疲労回復につとめましょう。
じゃこと一緒に甘辛く煮付けたり、表面に油を塗り、直火であぶり味噌、しょうゆ
などをつけたものは酒の肴に適しています。
そのまま加熱すると、中の空気が膨張して破裂することがありますので、過熱
する前に数箇所の穴を開けるとよいでしょう。
加熱時間が長いとビタミンCが損失します。油を塗り短時間加熱がよいでしょう。
糖味噌につけたり、さっと湯がいておけば保存できます。
そのままで保存するときは、10℃くらいの冷暗所で保存しますが、夏場は早めに
使い切るのがよいでしょう。
健康効果
ピーマンよりもビタミンCを多く含んでいるので、免疫機能を高め、疲労回復の
働きもあります。
カロチンも多く含まれ、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあり、消化器系や呼吸
器系の抵抗力を高めるのに役立ちます。
セロリと一緒にしぼった汁は高血圧に有効です。
レタスと一緒に煎じて飲むと整腸効果があります。
よいししとうの選び方
緑が濃く、小さ目のもの。
皮に張りがあり、やわらかいもの。
つやがあって、匂いが強いもの。
切り口が新鮮で、へたが黒ずんでしないもの。