農薬情報>殺虫剤>性フェロモン剤

特長
種類名 ビートアーミルア剤
有効成分 (Z,E)-9,12-テトラデカジエニル=アセタート・・・53.7%
(Z)-9-テトラデセン-1-オール・・・26.7%
性状 淡黄色澄明可乳化油状液体(ポリエチレン細管に封入)
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート信越化学工業(株)へのリンク)
有効年限 1.5年
包装 20 cm×100本 100m×1巻
  1. 本剤はハスモンヨトウの成虫に作用し、交信撹乱効果により成虫の交尾行動を連続的に阻害し次世代の幼虫密度を抑制する性フェロモン剤です。
  2. 薬剤抵抗性を獲得したシロイチモジヨトウにも有効です。
    シロイチモジヨトウ幼虫 ネギのシロイチモジヨトウ被害
  3. 天敵を含む自然環境への悪影響や残留の心配が少ない
  4. 交信撹乱剤とは?
    合成性フェロモンを畑に漂った状態にすることにより雌と雄の交尾を連続的に阻害し、産卵数、幼虫数を低密度に抑え、被害を減少させることを目的とした、まったく新しいタイプの剤です。

    シロイチモジヨトウは年間5世代前後発生します。対象となる作物の栽培時期、栽培期間に応じ処理回数、処理期間をかえて下さい。

適用内容
作物名 適用病害虫 使用量 使用方法 使用時期 適用場所 使用目的 適用地帯
設定なし シロイチモジヨトウ ハウスの場合:100〜140m(20pチューブの場合は500〜700本)/10a 作物上に支柱等を用いて固定する。 シロイチモジヨトウの発生初期〜終期 シロイチモジヨトウの加害作物栽培地帯 交尾阻害 設定なし
露地の場合:100〜500本(20pチューブ)/10a

ヨトウコン−Sのちらし (信越化学工業(株)へのリンク)

使用方法
  • 露地
    1. 使用量
      圃場面積 使用量(/10a)
      5ha以上 100〜150本
      1〜5ha 150〜200本
      • 上記の数量は基準量ですので、風向き、地形等の条件を考慮し、適用範囲内で追加処理を行います。
      • 大面積で使用する場合:
        対象作物の穂場面積が5haを上回る大規模処理の場合は、10aあたり100〜150本とし圃場全体に処理します。
      • 小面積で使用する場合:
        1〜5haの圃場に対し処理する場合は、10aあたり150〜200本とし圃場全体に処理します。また、周辺部に追加処理を行います。
    2. 使用方法
      • ネギ、ホウレンソウなど、ディスペンサーを取り付ける場所がない場合は、支柱を立てそこにディスペンサーを取り付けて下さい。
      • キヌサヤエンドウ、ナガイモなど支柱や棚、ネットなどがある畑では、そこにディスペンサーを取り付けて下さい。
      • 取付け位置:作物の生育の支障とならないように取り付けて下さい。
  • 施設
    1. 使用量
      • 小型ハウスの場合(標準使用量700本または140m/10a)
        ハウス内の周辺部分に多めに、中央部分は少なめにし、設置間隔は均等に設置して下さい。
      • 大型ハウスの場合(100m/10a)
        ハウスの間口約10mにつき1本の割合で100mディスペンサーをハウスの端から端まで張り渡して下さい。また、適当な長さに100ディスペンサーを切断し、小型ハウスと同様に設置することも可能です。
    2. 使用方法
      • ハウス内のパイプや鉄線などを利用して、そこにディスペンサーを取り付けて下さい。
      • 露地の場合と同様に支柱を立てて設置することも可能です。
使用上の注意
  • ヨトウコン−Sはシロイチモジヨトウのみ有効です。使用する前に害虫の種類を確認してください。
  • シロイチモジヨトウが低密度の時期から広範囲な地域で使用してください。また、対象作物の収穫期まで連続的に使用してください。
  • ヨトウコン−Sには殺虫作用はありません。使用開始前や使用中にシロイチモジヨトウの密度が高くなった場合は適当な薬剤で防除してください。
  • ヨトウコン−Sを開封したまま放置すると、有効成分が揮散してしまうので、使用するまで密封したまま低温な場所(5℃以下)に保管してください。
  • 100mディスペンサーを切って使用する場合は、20cm間隔でシールされている部分を切ってください。20cmディスペンサーは切らずにそのまま使用してください。
  • 初めて使用する場合は、使用量・使用時期・使用方法について病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
製造: 信越化学工業(株)
販売: サンケイ化学(株)