農薬情報>殺虫剤>IGR剤


特長
種類名 危険物第四類第三石油類
成分 フルフェノクスロン・・・10.0%
人畜毒性 普通物、急性毒性(乳剤)
急性経口毒性(LD50 ラット:♂ 3400mg/kg、♀ 3100mg/kg
マウス:♂ 6500mg/kg、♀ 5200mg/kg
急性経皮毒性(LD50 ラット:♂、♀>2,000mg/kg
急性吸入毒性 ラット:♂、♀>5,010mg/m³
眼刺激性 乳剤原液 ウサギ:強い刺激
希釈液(1000倍) ウサギ:なし
皮膚刺激性 乳剤原液 ウサギ:強い刺激
希釈液(1000倍) ウサギ:なし
皮膚感作性 モルモット:なし
散布液は皮膚への刺激性は認められませんが、乳剤原液は眼や皮膚に刺激性があるので、散布液調製時には注意してください。
魚毒性 B類相当(乳剤)
コイ:TLm(48時間) 6.2ppm
マダイ:TLm(48時間) 3.2ppm
セスジミジンコ:TLm(3時間) 19ppm
クルマエビ:TLm(48時間) 0.9ppm
ヤマトシジミ:TLm(48時間) 25ppm
本剤は魚や貝類への毒性は低いが、ミジンコに対しては脱皮時に強く作用します。このため養魚池などの周辺での使用には十分注意してください。
鳥類毒性 低い、急性毒性(原体)
経口投与(LD50 ウズラ:>2000mg/kg
有用昆虫・天敵
ミツバチ:散布翌日導入可能
マメコバチ:成虫への影響低い
マルハナバチ:散布2日後導入可能
蚕:安全基準日数は60日以上
天敵:通常の使用方法で影響少ない
有効年限 3年
包装 250ml瓶
カスケード乳剤はキチン質合成阻害の昆虫生育阻害剤(Insect Growth Regulator:IGR)です。
本剤は幼虫の脱皮阻害作用と雌成虫処理による産下卵ふ化抑制という特異的な殺虫作用を有します。
IGR剤のため殺虫効果発現には時間を要しますが、持続性に優れた剤で、また幅広い殺虫スペクトラムを備えています。
本剤は天敵類や訪花昆虫類への影響は少なく、総合的害虫管理(integrated Pest Management:IPM)にも貢献できる剤です。
  1. 殺虫スペウトラムが広い
    鱗翅目、半翅目、双翅目、スリップス、ハダニと幅広い害虫に有効です。
  2. 幼虫に対し顕著な効果
    本剤はキチン質合成阻害剤であり、幼虫の脱皮時に高い活性を示します。
  3. 残効性に富む
    遅効性ですが、残効性に富み、密度抑制効果に優れた剤です。
  4. 天敵に影響が少ない
    カブリダニや寄生蜂などの天敵に影響が少ないため、害虫の総合防除管理(IPM)に利用できます。
  5. 薬害発生の心配が少ない
    通常の使用方法では薬害発生のおそれが少ない薬剤です。
適用作物及び使用方法
作物名 適用病害虫名 希釈倍数 使用液量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 総使用回数*
りんご ナミハダニ、リンゴハダニ 2000倍 200〜700L/10a 収穫14日前まで 2回以内 散布 2回以内
キンモンホソガ、ギンモンハモグリガ 2000〜4000倍
ハマキムシ類 2000〜6000倍
なし ハダニ類、ハマキムシ類 2000倍
もも ハダニ類 2000倍
ハマキムシ類 4000倍
モモハモグリガ 2000〜4000倍
ネクタリン ハダニ類 2000倍 収穫21日前まで
ハマキムシ類 4000倍
モモハモグリガ 2000〜4000倍
おうとう ハマキムシ類、ヒメシロモンドクガ 4000倍 収穫7日前まで
かんきつ ミカンハモグリガ、チャノキイロアザミウマ、ミカンサビダニ 2000〜4000倍
ミカンハダニ 1000〜2000倍
チャノコカクモンハマキ、チャノホソガ、チャノミドリヒメヨコバイ、チャハマキ、ヨモギエダシャク、チャノキイロアザミウマ、チャノホコリダニ 4000倍 200〜400L/10a 摘採7日前まで
キャベツ コナガ、アオムシ、タマナギンウワバ、ハスモンヨトウ、ヨトウムシ、ハイマダラノメイガ 2000〜4000倍 100〜300L/10a 収穫14日前まで
はくさい コナガ、アオムシ、ヨトウムシ 2000〜4000倍
レタス、非結球レタス ハスモンヨトウ、オオタバコガ 4000倍 収穫3日前まで 3回以内 3回以内
だいこん アオムシ、コナガ、ハイマダラノメイガ 2000〜4000倍 収穫14日前まで
はつかだいこん 4000倍 収穫7日前まで 1回 1回
わさびだいこん コナガ 4000倍 収穫45日前まで 3回以内 3回以内
トマト マメハモグリバエ、オオタバコガ 2000〜4000倍 収穫前日まで 4回以内 4回以内
ミカンキイロアザミウマ、トマトハモグリバエ 2000倍
ミニトマト マメハモグリバエ、オオタバコガ 2000〜4000倍 2回以内 2回以内
ミカンキイロアザミウマ、トマトハモグリバエ 2000倍
なす ミナミキイロアザミウマ 2000〜4000倍 4回以内 4回以内
マメハモグリバエ、ハダニ類 2000倍
ピーマン、ししとう オオタバコガ 2000倍 3回以内 3回以内
セルリー マメハモグリバエ、コナジラミ類、ハスモンヨトウ 4000倍 収穫14日前まで
パセリ ハスモンヨトウ 4000倍 収穫7日前まで 1回 1回
ねぎ シロイチモジヨトウ、ネギハモグリバエ 4000倍 収穫14日前まで 3回以内 3回以内
いちご ハスモンヨトウ、ミカンキイロアザミウマ 4000倍 収穫前日まで
きゅうり ミナミキイロアザミウマ 2000〜4000倍 4回以内 4回以内
ウリノメイガ、トマトハモグリバエ 2000倍
すいか ミナミキイロアザミウマ、オオタバコガ、マメハモグリバエ 2000〜4000倍 収穫7日前まで
シロイチモジヨトウ 4000倍
メロン ミナミキイロアザミウマ 2000〜4000倍 3回以内 3回以内
タバココナジラミ類(シルバーリーフコナジラミを含む)、トマトハモグリバエ 2000倍
かぼちゃ トマトハモグリバエ 2000倍 収穫前日まで
しろうり ウリノメイガ 2000倍 1回 1回
非結球あぶらな科葉菜類(ケールを除く) コナガ、アオムシ、マメハモグリバエ 2000倍 収穫7日前まで 2回以内 2回以内
てんさい ヨトウムシ 2000〜4000倍 4回以内 4回以内
テンサイモグリハナバエ、カメノコハムシ、ナミハダニ、アシグロハモグリバエ 4000倍
ヨトウムシ 1000倍 25L/10a
アスパラガス ハスモンヨトウ、オオタバコガ 4000倍 100〜300L/10a 収穫前日まで 2回以内 2回以内
しゅんぎく マメハモグリバエ、アザミウマ類、ハスモンヨトウ、ヨトウムシ 2000〜4000倍 収穫7日前まで
にがうり マメハモグリバエ、ウリノメイガ、アザミウマ類 2000〜4000倍 収穫前日まで 4回以内 4回以内
なばな類 ヨトウムシ類、ハモグリバエ類 2000〜4000倍 収穫21日前まで 3回以内 3回以内
ほうれんそう ハスモンヨトウ、マメハモグリバエ、シロオビノメイガ、ホウレンソウケナガコナダニ、アシグロハモグリバエ 4000倍 収穫3日前まで
さやえんどう シロイチモジヨトウ 4000倍 収穫前日まで 2回以内 2回以内
そらまめ マメハモグリバエ 2000倍 3回以内 3回以内
さやいんげん 2000倍 2回以内 2回以内
未成熟そらまめ 2000倍 3回以内 3回以内
実えんどう シロイチモジヨトウ 4000倍 2回以内 2回以内
だいず、えだまめ ハスモンヨトウ 4000倍 収穫7日前まで
未成熟ささげ 4000倍 収穫前日まで
未成熟ふじまめ 3000倍
きく(葉) アザミウマ類 4000倍 収穫7日前まで 1回 1回
みつば ハダニ類、キアゲハ 2000倍 収穫7日前まで 但し、伏せ込み栽培は伏せ込み前まで 2回以内 2回以内
ブロッコリー ハスモンヨトウ 4000倍 収穫7日前まで
みょうが(花穂) 2000倍 収穫前日まで 3回以内 散布、但し花穂の発生期にはマルチフィルム被覆により散布液が直接花穂に飛散しない状態で使用する 3回以内
みょうが(茎葉) 2000倍 みょうが(花穂)の収穫前日まで 但し、花穂を収穫しない場合にあっては開花期終了まで 散布
食用さくら(葉) アザミウマ類 4000倍 200〜700L/10a 収穫7日前まで 2回以内 2回以内
くきちしゃ ハスモンヨトウ、オオタバコガ 4000倍 100〜300L/10a 収穫3日前まで 3回以内 3回以内
しそ科葉菜類(バジルを除く) ハスモンヨトウ 4000倍 2回以内 2回以内
バジル ハスモンヨトウ、マメハモグリバエ 4000倍
食用トレニア、タラゴン ハスモンヨトウ 4000倍
チャービル、ゆきのした、ディル(葉) 4000倍 収穫7日前まで
つるむらさき 4000倍 収穫前日まで
とうがん ミナミキイロアザミウマ 2000倍 収穫3日前まで 3回以内 3回以内
食用ぎく マメハモグリバエ、ミカンキイロアザミウマ 2000倍 収穫7日前まで 2回以内 2回以内
甘長とうがらし ミナミキイロアザミウマ 4000倍 収穫前日まで 3回以内 3回以内
ばら ハダニ類 1000倍 -
ミカンキイロアザミウマ 2000倍
きく、ガーベラ マメハモグリバエ、ミカンキイロアザミウマ 2000倍
宿根かすみそう シロイチモジヨトウ 4000倍
スターチス 4000倍
ハスモンヨトウ 2000倍
ソリダコ ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウ 2000倍
宿根アスター シロイチモジヨトウ 2000倍
はぼたん コナガ 2000倍
けいとう シロオビノメイガ 2000倍
カーネーション、ほおずき タバコガ 2000倍
食用ミニバラ ミカンキイロアザミウマ 2000倍 収穫3日前まで 2回以内 2回以内
しそ(花穂) ハスモンヨトウ 4000倍
ふだんそう 4000倍 収穫7日前まで
* 総使用回数は、本剤及びフルフェノクスロンを含む農薬の総使用回数。
りんごに使用する場合、尿素との混用はさける。
カスケード乳剤の作用性
カスケード乳剤の使用方法
野菜での使用
果樹での使用
茶での使用
カスケード乳剤の殺虫スペクトラム
カスケード乳剤の他剤との混用適否
使用上の注意
効果・薬害などの注意
  • 植物体上での浸透移行性がないため、葉裏にもよくかかるように散布してください。
  • 幼虫の脱皮を阻害して、やがて死亡させる性質をもつ薬剤であるので、幼虫期になるべく早く散布してください。
  • ボルドー液との混用および近接散布は、ハダニ類への効果を低下させるおそれがあるのでさけ、両剤の散布間隔を十分あけて使用してください。
  • てんさいに対して希釈倍数1000倍で散布する場合は、少量散布に適合したノズルを装着した乗用型の地上液剤散布装置を使用してください。
  • はくさいに使用する場合、幼苗期に他の農薬と混用散布すると、薬害を生じるおそれがあるので、混用はさけてください。
  • なすに使用する場合、「千両2号」、「みず茄子」では果実に薬害を生ずるおそれがあるので使用をさけてください。また、浸透性を高める効果のある展着剤の加用は、なすに薬害を生じるおそれがあるのでさけてください。
  • おうとうに使用する場合、果実肥大期以降の散布は薬害が発生するおそれがあるのでさけてください。
  • 宿根かすみそうに使用する場合、開花期での散布は薬害発生のおそれがあるのでさけてください。
  • 連続散布は、本剤に対するコナガの抵抗性を発達させるおそれがあるので、作用性の異なる他の薬剤との輪番で使用してください。(本剤とノーモルト、アタブロン、フルアップ、マブラクトとは類似した作用性の成分を含む薬剤です。)
  • 本剤の使用は原則として1作期1回とし、多発時でも追加散布は1回に止めてください。(野菜)
  • 自動車や壁などの塗装面に散布液がかかると変色するおそれがあるので、散布液がかからないように注意してください。(塗装汚染)
  • 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態および散布方法に合わせて調節してください。
  • 本剤の使用に当たっては 、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用するときには、病害虫防除所などの指導を受けてください。
  • 〈非結球レタス、非結球あぶらな科葉菜類、なばな類について〉適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
安全使用・保管上の注意
  • 眼に対して強い刺激性があるので、散布液調製時は保護眼鏡を着用してください。眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • 原液は皮ふに対して刺激性があるので、散布液調整時には不浸透性手袋を着用して薬剤が皮ふに付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  • かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
  • 誤飲などないよう注意してください。誤って飲み込んだ場合には、吐かせないで直ちに医師の手当を受けてください。
  • 使用の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン、長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足・顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換してください。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものと分けて洗濯してください。
  • 蚕に対して長時間毒性があるので、付近に桑園のある所では使用しないでください。万一、ドリフトなどで汚染された桑葉は給桑しないでください。また、本剤散布時に着用した作業衣では養蚕作業をしないでください。
  • 散布後にマルハナバチを放飼する場合は、マルハナバチの幼虫に影響を及ぼすことがあるので注意してください。
  • 使用量に合わせ薬液を調製し使い切ってください。
  • 漏出時は、保護具を着用し布・砂等に吸収させ回収してください。
  • 移送取扱いはていねいに行ってください。
  • 魚毒性…水産動物特に甲殻類に影響を及ぼすので養殖池周辺での使用には十分注意してください。
  • 保管…密栓し、火気をさけ、直射日光のあたらない冷涼・乾燥した所。
販売:BASFアグロ(株)