農薬情報>殺虫剤


特長
■種類名 シアントラニリプロール粒剤
■有効成分 シアントラニリプロール・・・0.50%
■化合物の系統 アントラニリックジアミド系
■物理化学的性状 類白色細粒
■有効成分の通称 サイアジピル(Cyazypyr)
本剤は単剤のみならず様々な混合剤も開発しますので、商品名や一般名とは別に、どの剤型や混合剤に含まれていても確認しやすいように、上記通称を名付けました。
■安全性
哺乳類、鳥類、魚類への影響(原体)
哺乳類、鳥類、魚類に対して高い安全性を示します。(普通物相当)
ラット経口>5000mg/kg(LD50
ラット経皮>5000mg/kg(LD50
ウズラ>5000mg/kg(LD50
コイ>16r/L(LC50
適用作物に対する安全性(薬害)
これまでの日植防委託試験では適用作物に対する薬害事例はありませんが、現在色々な品種、条件下で安全性をさらに確認中です。
■作用機構分類:IRAC 28[シアントラニリプロール]
  1. 幅広い殺虫スペクトラム(クロススペクトラム**
    オオタバコガ、コナガ等のチョウ目害虫および、キスジノミハムシ、カブラハバチ、コナジラミ、アブラムシ、アザミウマ、ナモグリバエ等の広範囲な害虫に卓効を示します。
    ** 広い範囲の害虫に有効な一方で、有用な天敵等に対して影響が小さい作用性を、デュポン社はクロススペクトラムと定義しました。
  2. 速やかな摂食活動阻害による作物保護
    主に害虫の摂食により薬剤が虫体内に取り込まれ、速やかに摂食活動を停止します。
    また、これにより害虫が媒介する、ある種の害虫の伝播を減少させる等の効果も期待できます。
  3. 根からの吸収以降性と長い残効性
    薬剤は根から吸収されて作物の導管を通して地上部に移行します。
    この作用により散布後約3〜4週間の残効を示します。
  4. 抵抗性害虫に優れた効果
    異なる作用機構の薬剤抵抗性害虫にも高い効果を示します。
  5. 適用作物に対する高い安全性
    これまでの委託試験では、薬害の事例のない、使い勝手の良い粒剤です。
  6. 天敵、訪花昆虫、周辺環境に対する高い安全性
    天敵、訪花昆虫への安全性が高く、IPMプログラムに組み込むことが可能です。
    また、粒剤なのでドリフトや使用者への薬剤被曝も少なくすることができます。
適用作物及び使用方法
作物名 適用病害虫 使用量 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 シアントラニリプロールを含む農薬の総使用回数
キャベツ アブラムシ類 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アブラムシ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
コナガ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
コナガ 1g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アザミウマ類 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アザミウマ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
ハイマダラノメイガ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
ハイマダラノメイガ 1g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アオムシ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アオムシ 1g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
だいこん アブラムシ類 6kg/10a 播溝土壌混和 は種時 1回 4回以内(但し、は種時の土壌混和は1回以内、散布は3回以内)
コナガ 6kg/10a 播溝土壌混和 は種時 1回 4回以内(但し、は種時の土壌混和は1回以内、散布は3回以内)
カブラハバチ 6kg/10a 播溝土壌混和 は種時 1回 4回以内(但し、は種時の土壌混和は1回以内、散布は3回以内)
キスジノミハムシ 6kg/10a 播溝土壌混和 は種時 1回 4回以内(但し、は種時の土壌混和は1回以内、散布は3回以内)
ハイマダラノメイガ 6kg/10a 播溝土壌混和 は種時 1回 4回以内(但し、は種時の土壌混和は1回以内、散布は3回以内)
アオムシ 6kg/10a 播溝土壌混和 は種時 1回 4回以内(但し、は種時の土壌混和は1回以内、散布は3回以内)
はくさい アブラムシ類 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アブラムシ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
コナガ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
コナガ 1g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
ハイマダラノメイガ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
ハイマダラノメイガ 1g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アオムシ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アオムシ 1g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
ブロッコリー アブラムシ類 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アブラムシ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
コナガ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
コナガ 1g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アザミウマ類 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アザミウマ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アオムシ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アオムシ 1g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
きゅうり アブラムシ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
コナジラミ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アザミウマ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
トマト アブラムシ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
コナジラミ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アザミウマ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
ハモグリバエ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
ミニトマト アブラムシ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
コナジラミ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アザミウマ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
ハモグリバエ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
ピーマン アブラムシ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
コナジラミ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アザミウマ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
なす アブラムシ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 1回
コナジラミ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 1回
アザミウマ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 1回
レタス アブラムシ類 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
アブラムシ類 2g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
ハモグリバエ類 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
ハモグリバエ類 1g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
オオタバコガ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5〜4L)あたり50g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 育苗期後半〜定植当日 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
オオタバコガ 1g/株 株元散布 育苗期後半〜定植時 1回 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内)
作用特性
作用機構
筋肉細胞の筋小胞体は細胞内のカルシウムイオン濃度を調整することにより筋肉の収縮・弛緩をコントロールしています。サイアジピルは筋小胞体のリアノジン受容体(RyR)に統合して筋小胞体のカルシウムイオンを細胞内に放出させます。その結果、昆虫は筋収縮を起こし速やかに活動を停止し、死亡します。また、昆虫のリアノジン受容体に選択的に作用し、ヒトの受容体に反応しないことがヒトへの安全性が非常に高い理由です。
殺虫スペクトラム
長期残効性
抵抗性害虫に対する効果
複数の既存剤に対する抵抗性系統のタバココナジラミに対しても感受性系統と同様に高い活性が認められました。
【サイアジピルの感受性/抵抗性系統のタバココナジラミ幼虫に対する効果比較】
系統 LC50(ppm) LC90(ppm)
バイオタイプQ
(感受性室内系統)
(n=5 試験)
0.039(0.034〜0.045) 0.16(0.125〜0.209)
バイオタイプQ
(複合抵抗性系統)
(3個体群、n=6 試験)
0.05(0.039〜0.057)〜
0.07(0.044〜0.061)
0.104(0.089〜0.142)〜
0.225(0.155〜0.431)
Cartagena大学 スペイン(2009)
ウイルス媒介抑制効果
トマト/黄化葉巻病媒介抑制効果 トマト/コナジラミ類に対する効果
平成25年 日産化学工業(株)社内試験 熊本県八代市
平成25年 日産化学工業(株)社内試験 熊本県八代市
供試薬剤名 処理量 コナジラミ類 頭数/株
成虫 幼虫
プリロッソ粒剤 2g/株 17 3
対照E剤 100倍
25ml/株
11 1
対照A剤 2g/株 11 1
無処理 1 0
品種 CF桃太郎ヨーク
定植日 8月21日
区制 1区8株
処理日 8月21日
処理方法 株元散布
調査方法 定植37日後に全株における中位葉4枚に寄生するコナジラミの頭数を調査。また、トマト黄化葉巻病に羅病した株数を調査。
考察 本剤はコナジラミ類に対する直接殺虫力では、対照薬剤と比較して若干劣ったがトマト黄化葉巻病の発病は抑えられた。
訪花昆虫・天敵への影響
これまでの委託試験では、訪花昆虫、天敵への影響はほとんど認められません。
訪花昆虫・天敵への影響(試験は、サイアジピル18.7%SC製剤で実施)
供試生物名 供試薬剤 試験方法
(投与方法・投与量・試験条件等)
試験結果 試験実施機関及び報告年
セイヨウオオマルハナバチ 製剤(18.7%) ミニトマト圃場試験:400倍希釈液を、定植時に25ml/株の薬量で灌注した 処理10日後の放飼後の調査においてセイヨウオオマルハナバチ群の訪花活動にほとんど影響は認められなかった。 (社)日本植物防疫協会茨城研究所(2012年)
スワルスキーカブリダニ(若虫) 製剤(18.7%) ピーマン試験:リーフディスク法
400倍希釈液を、ピーマン10葉期に25ml/株で灌注した
処理3日後採取のサンプルで試験
接触48時間まで補正死亡率:0%
接触3-21日後の補正死亡率:0%
影響なし
(社)日本植物防疫協会茨城研究所(2011年)
コレマンアブラバチ(成虫) 製剤(18.7%) キャベツ試験:リーフディスク法
400倍希釈液を、キャベツ4葉期に0.5L/セルトレイで灌注した
処理3日後採取のサンプルで試験
接触48時間まで補正死亡率:0%
接触3-21日後の補正死亡率:0%
影響なし
(社)日本植物防疫協会茨城研究所(2011年)
プリロッソ粒剤のQ&A
上手な使い方
  • だいこんでの処理方法
    プリロッソ粒剤の有効成分は、接触よりも食毒の方が活性が高いことが判っています。よって、だいこんの根圏がある場所に薬剤を処理することにより、有効成分が植物体に吸収され、さらに安定した効果を発揮させることができます。播溝土壌混和処理の適用ですが、播種同時処理機械や簡易播種機を使用される場合は、その点を考慮されたほうが効果が安定します。薬剤の処理深度は目安として3〜9cmですが、手動播種機ではその深度に処理するのは困難なので、できるだけ種子と同じレベルの深度を目指してください。また、キスジノミハムシは最盛期には連続的に産卵し、常に加害の機会があるので防除体系については専門機関に相談してください。
    • 薬剤処理深度の目安

    • 小型の手動播種機(播種同時処理の例)

    • だいこんの生育初期の根の分布
      播種日:10月29日
      平成25年 鹿児島県農業開発統合センター大隅支場
    • 播種同時処理機械を活用した一例
      鹿児島県農業開発統合センター大隅支場試作機
  • 果菜類での処理方法
    • 散布タイミングの例
      定植の7〜10日前の薬剤処理をベストな散布時期としてお勧めします。
    • ポット散布手順
      2g(1株分)の薬剤を計り、ポットの上からムラなく均一に散布します。
      適正量が撒かれた状態です。十分に灌水してください。
    • 定植時株元散布手順
      市販の計量スプーンなどで苗1株あたり適量の薬剤を計ります。
      株元に均一に散布します。
    • 散布のポイント
      • ポット苗散布、株元散布ともに適正な土壌水分があることがポイントです。粒剤散布後には十分に潅水をしてください。
      • ポットに育苗期後半散布する場合、有効成分を作物に十分吸収させるために定植7〜10日前に散布することをお勧めします。
        1. 十分に有効成分を作物体内に吸収させることにより、様々な異なった環境下でも初期からのより安定した防除効果が期待できます。
        2. 早めの散布により農作業上にゆとりが持て、植物体も大きくないので処理が楽です。
        3. 早めの散布をしても、今までの委託試験で薬害の発生したことはありません。
  • 葉菜類での処理方法
    • 散布タイミングの例
      定植の5〜7日前の薬剤処理をベストな散布時期としてお勧めします。
    • 定植時株元散布手順
      市販の計量スプーン等で苗1株あたり適量の薬剤を計ります。
      株元に均一に散布します。
    • 散布のポイント
      • セル苗散布、株元散布ともに適正な土壌水分があることがポイントです。粒剤散布後には十分に灌水をしてください。
      • セルトレイに散布する場合、有効成分を作物に十分吸収させるために定植5〜7日前に散布することをお勧めします。
      • 散布ムラの無いように、丁寧に均一に散布してください。セルトレイの土がよく見える早めの時期に散布するとムラが出来にくいです。
  • トマトのコナジラミ類(オンシツコナジラミ)に対する散布タイミング別効果
    平成23年 三重県農業研究所
    品種 ハウス桃太郎
    定植日 9月9日
    発生程度 中発生→少発生(育苗期から自然発生+放虫)
    区制 1区11.5u 10株 3反復
    処理日 育苗期後半株元散布 9月2日、定植時株元散布 9月9日
    処理方法 プリロッソ;2g/株(育苗期後半株元散布)、2g/株(定植時株元散布)
    調査日 9月16日、22日、28日、10月5日
    調査方法 各区5株の5葉/株の葉裏に寄生する幼虫数を若中齢、老齢に分けて調査
    考察 本剤の育苗期後半株元散布は無処理の密度指数と比較すると防除効果が認められ、実用性があると考えられる。
    定植時株元散布は育苗期後半株元散布と比較すると効果はやや低いが、実用性があると考えられる。
    いずれも薬害は認められなかった。
  • キャベツのネギアザミウマに対する散布タイミング別効果
    平成24年 日産化学工業(株)生物科学研究所
    品種 YRあおば
    播種日 4月10日
    定植日 5月8日
    区制 1区10株 3反復
    処理日 5月1日(定植7日前)、5月8日(定植当日)
    処理方法 プリロッソ;2g/株元散布、対照D剤;500ml/トレイ灌注、対照A剤;2g/株 埴穴土壌混和
    調査方法 各区10株の全葉から幼虫の寄生虫数を調査
    考察 本剤の定植前株元散布・定植当日散布は対照薬剤のセルトレイ散布または定植時埴穴土壌混和処理と比較して優り、無処理と比較して効果は高く、実用性は高いと考えられる。
    薬害は認められなかった。
IRACにおける薬剤抵抗性管理の考え方
1950年代以降現在まで、農業および農薬メーカーが直面している深刻な課題の一つに害虫の薬剤抵抗性が挙げられます。抵抗性発達を管理し、その発見を防ぐ、もしくは遅延させることが非常に重要な課題であると考えられ、1984年に世界農薬工業連盟(現 Crop Life International)の傘下に設立された殺虫剤抵抗性管理委員会(IRAC: Insecticide Resistance Action Committee)が提唱している薬剤抵抗性管理の考え方をデュポン社はサポートします。
  • ジアミド系グループの考え方
    グループ 28 殺虫剤
  • 殺虫剤抵抗性管理(IRM)
    一般推奨事項:薬剤抵抗性の急速な発達を防ぐために、同一作用機構を持つ製品を連続する複数の害虫世代間にわたって処理することは避けてください。ブロック式ローテーション、即ち、デュポンプリロッソ粒剤または他のグループ28殺虫剤の「ブロック」の後に、異なる作用機構の殺虫剤の「ブロック」が続く形でローテーション使用してください。作付期間(播種から収穫まで)を通して、すべての「グループ28使用ブロック」の合計の残効期間は作付期間の50%を超えてはなりません。なお、栽培期間の短い作物は1栽培期間を1ブロックと考えます。IPM手法の一環として防除体系に組み込んでください。
    害虫の抵抗性、作用機構及びモニタリングに関する追加情報の参照サイト:
    (1)Insecticide Resistance Action Committee(IRAC)ウェブサイト
    (2)デュポン株式会社ウェブサイト
  • ブロック式ローテーションモデル(キャベツ・コナガの例)
品種別薬害試験結果
作物名 品種 処理量 薬害
キャベツ YR青春甘藍、初秋、夏さやか、SE、金糸201号、YR青春2号、秋徳、彩音、おきな、彩ひかり、時無しからん1号、金春、YRしぶき、YRあおば、大御所 1〜2g/株又は50g/トレイ
はくさい 優黄、無双、春笑、春蒔極早稲、耐病60、ちよぶき70、黄皇65、金将2号、サラダ、黄ごころ65、きらぼし、黄望峰66、鮮黄、黄愛、風雪、豊秋80日
レタス スターレイ、シスコ、Vレタス、シナノパワー、ゴジラ、カスケード、サウザー、グレートレーク、シナノホープ、ルシナ66、グレートレイクス366号、ラプトル
ブロッコリー ハイツSP、ピクセル、中早生グリーンポート、盛緑、緑嶺、まり緑、おはよう
だいこん おしん、貴宮、耐病総太り、快進総太り、夏みの早生3号、T770、涼太、夏つかさ、長香太、役者仙人、黒崎三浦、冬岬、福誉 6s/10a
なす みず茄、春鈴、千両2号、筑陽、桃太郎、黒陽、龍馬、久留米、くろひかり、美男  2g/株
きゅうり 翠星節成2号、エクレセント節成2号、夏すずみ、フリーダム、シャキット、大将2、アルファー節成、ズバリ163、つばさ、極光607、恵みの風
トマト サターン、桃太郎グランデ、桃太郎ファイト、南光2号、桃太郎エイト、桃太郎はるか、ハウス桃太郎、桃太郎さくら、TY千恵(ミニ)、りんか、桃太郎セレクト
ピーマン ハイグリーン、京波、京みどり、ニューエース、京鈴
近接散布事例

定植前日および定植時にプリロッソを散布し、対照薬剤を最も近いタイミングで散布しても薬害は観察されませんでした。
作物名 薬剤名 結果
キャベツ フォース粒剤
オリゼメート粒剤
オラクル粉剤
はくさい フォース粒剤
オリゼメート粒剤
ネビジン粉剤
ランマンフロアブル
オラクル顆粒水和剤
オラクル粉剤
問題なかった
薬害の点で問題がある
作物名 薬剤名 結果
レタス フォース粒剤
オリゼメート粒剤
ダコニール1000
ブロッコリー フォース粒剤
オリゼメート粒剤
ネビジン粉剤
ランマンフロアブル
オラクル顆粒水和剤
オラクル粉剤
ダコニール1000
作物名 薬剤名 結果
トマト ネマトリンエース粒剤
ネマキック粒剤
きゅうり ネマトリンエース粒剤
ネマキック粒剤
オリゼメート粒剤
なす ネマトリンエース粒剤
ネマキック粒剤
だいこん ダーズバン粒剤
フォース粒剤
ダイアジノン粒剤

上記の表は実施した試験をもとに作成しておりますが、品種、栽培条件、使用濃度、使用時期などにより結果が異なる場合があります。
したがって、「薬害がない」ということを保証するものではありません。あくまでも混用、近接散布知見の一例として考えていただきますようお願いいたします。
作 物 別 防 除 効 果
注意事項
使用上の注意事項
  • 石灰など、アルカリ性肥料との同時施用はさけてください。
  • つまみ菜・間引き菜には使用しないでください。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
安全使用上の注意事項
  • 本剤は眼に対して刺激性があるので、眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • 散布の際は手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用して薬剤が皮膚に付着しないよう注意してください。
  • 密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼・乾燥した所に保管してください。
販売 日産化学工業(株)
丸和バイオケミカル(株)
原体メーカー デュポン(株)
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