農薬情報>土壌病害虫薬剤


特長
種類名 カズサホスマイクロカプセル剤
有効成分 カズサホス(PRTR・1種)・・・3.0%
性状 淡灰色細粒
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート石原バイオサイエンス(株)へのリンク)
有効年限 3年
包装 5Kgx4袋、10Kgx1袋
作用機構分類 IRAC 1B[カズサホス]
  1. センチュウ類に高い効果を示します。
    ネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウ等のセンチュウ類に対し、孵化阻害、運動阻害、根部侵入阻害作用により、高い殺線虫効果を示します。
    特に難防除のだいこん、ネグサレセンチュウに高い効果を示します。
  2. 長い残効性により、高い効果が持続します。
    有効成分を、ゆっくりと放出するマイクロカプセル製剤なので、長い残効性を示します。栽培期間の長い作物や作型のセンチュウ防除に適した薬剤です。
  3. 土壌害虫にも高い効果を示します。
    コガネムシ類等の土壌害虫にも高い効果を示します。また、だいこんのキスジノミハムシにも有効で、土壌害虫も同時に防除できるセンチュウ防除剤です。
  4. 粒剤なので処理・取扱いも簡便です。
    粒剤なので、土壌表面に均一に散布して混和するだけの簡単な作業で処理できます。
    (被覆、ガス抜き等の作業は不要)
  5. ガス抜き作業の必要はありません。
    本剤はガスの発生のない非くん蒸型の薬剤ですので、ガス抜きの必要がなく、薬剤の処理直後から播種や定植が可能です。

ラグビーMC粒剤の製品ページへ
(製造・販売元 石原バイオサイエンス(株)へのリンク)

ネコブセンチュウ
ネコブセンチュウ
による被害(かんしょ)
ネグサレセンチュウ
による被害(だいこん)
ネグサレセンチュウ
「線虫」の生態
適用害虫及び使用方法
作物名 適用病害虫 使用量 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 カズサホスを含む農薬の総使用回数
かんしょ コガネムシ類 20〜30kg/10a 全面処理土壌混和 植付前 1回 1回
コガネムシ類 9kg/10a 全面処理土壌混和 植付前 1回 1回
コガネムシ類 9kg/10a 作条処理土壌混和 植付前 1回 1回
ネコブセンチュウ 10〜30kg/10a 全面処理土壌混和 植付前 1回 1回
ハリガネムシ類 20〜30kg/10a 全面処理土壌混和 植付前 1回 1回
さといも コガネムシ類 20kg/10a 全面処理土壌混和 植付前 1回 1回
ネグサレセンチュウ 20〜30kg/10a 全面処理土壌混和 植付前 1回 1回
ばれいしょ ジャガイモシストセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 植付前 1回 1回
ごぼう ネグサレセンチュウ 20kg/10a 播溝処理土壌混和 は種前 1回 1回
しょうが ネコブセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 植付前 1回 1回
だいこん ネグサレセンチュウ 10〜30kg/10a 全面処理土壌混和 は種前 1回 1回
ネコブセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 は種前 1回 1回
キスジノミハムシ 20〜30kg/10a 全面処理土壌混和 は種前 1回 1回
にんにく イモグサレセンチュウ 30kg/10a 全面処理土壌混和 植付前 1回 1回
ねぎ ネコブセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 定植前 1回 1回
ネダニ類 20kg/10a 全面処理土壌混和 定植前 1回 1回
だいず ダイズシストセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 は種前 1回 1回
えだまめ ダイズシストセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 は種又は定植前 1回 1回
きゅうり ネコブセンチュウ 20〜30kg/10a 全面処理土壌混和 定植前 1回 1回
すいか ネコブセンチュウ 20〜30kg/10a 全面処理土壌混和 定植前 1回 1回
メロン ネコブセンチュウ 20〜30kg/10a 全面処理土壌混和 定植前 1回 1回
トマト ネコブセンチュウ 20〜30kg/10a 全面処理土壌混和 定植前 1回 1回
ミニトマト ネコブセンチュウ 20〜30kg/10a 全面処理土壌混和 定植前 1回 1回
なす ネコブセンチュウ 20〜30kg/10a 全面処理土壌混和 定植前 1回 1回
ピーマン ネコブセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 定植前 1回 1回
ししとう ネコブセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 定植前 1回 1回
みずな ネコブセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 は種前 1回 1回
キャベツ ネグサレセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 定植前 1回 1回
葉ごぼう ネグサレセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 は種前 1回 1回
しそ ネコブセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 定植前 1回 1回
バジル ネコブセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 定植前 1回 1回
ほうれんそう ネコブセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 は種前 1回 1回
いちご ネグサレセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 定植前 1回 1回
しそ(花穂) ネコブセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 定植前 1回 2回以内(但し、仮植圃では1回以内、本圃では1回以内)
ネコブセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 仮植前 1回 2回以内(但し、仮植圃では1回以内、本圃では1回以内)
きく ネグサレセンチュウ 20kg/10a 全面処理土壌混和 植付前 1回 1回
トルコギキョウ ネコブセンチュウ 30kg/10a 全面処理土壌混和 植付前 1回 1回

ラグビーMC粒剤の製品ちらし (石原バイオサイエンス(株)へのリンク)

きゅうりの病害虫防除
トマトの病害虫防除
上手な使い方
ムラなく均一に散布
定植(播種)前に土壌全面に均一に散布します。
ていねいに土壌と混和
くん蒸剤と異なりガス効果がないので、散布後、土壌20cm程度の深さまでいきわたるよう、ムラなく十分混和します。
適度の土壌水分
土壌を握って、崩れない程度の土壌水分が適切です。
  • 適正薬量の散布
    過剰散布は薬害発生要因となるため適正薬量を散布します。
    10a当り20〜30kgの使用量の場合は、20kgをお奨めします。
  • 石灰の近接散布
    ラグビーMC粒剤は石灰と同時施用しても効果が低減することはありません。ただし、同時施用する場合は散布後速やかに混和作業を行います。
ネグサレセンチュウに対する試験成績
だいこん
発生状況
品種 べっぴん
処理日 H10/4/27
調査日 処理前、処理60日後
調査方法 ベルマン法により線虫数を調査
試験場所 青森県畑作園芸試験場
だいこん
発生状況
品種 青さかり
処理日 H9/5/29
調査日 処理前、処理21日後、
処理113日後
調査方法 ベルマン法により線虫数を調査
試験場所 神奈川県農業総合研究所
三浦試験場
ネコブセンチュウに対する試験成績
きゅうり
発生状況
品種 べっぴん
処理日 H10/4/27
調査日 処理前、処理60日後
調査方法 ベルマン法により線虫数を調査
試験場所 青森県畑作園芸試験場
すいか
発生状況
品種 青さかり
処理日 H9/5/29
調査日 処理前、処理21日後、
処理113日後
調査方法 ベルマン法により線虫数を調査
試験場所 神奈川県農業総合研究所
三浦試験場
ラグビーMC粒剤の線虫への作用性
ラグビーMC粒剤は他の有機リン系殺虫剤と同様に線虫の神経の刺激伝達を調整するアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害することにより作用します。
ジャガイモシストセンチュウの試験例
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  1. 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
  2. は種前、定植前または植付前に圃場全体に均一に散布し、10〜20cmの深さに土壌と十分混和してください。
  3. 散布が不均一であったり混和が不十分な場合には、薬効不足や初期生育の遅延、生育不良等の薬害を生じるおそれがありますので注意してください。
  4. 一時に広範囲に使用する場合は、散布器具は飛散が少なく、均一に散布できる乗用トラクター装着粒剤施用機を用いてください。
  5. 使用にあたっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
  6. 間引き菜、つまみ菜には使用しないでください。
安全使用・保管上の注意
  1. 本剤の解毒剤としては、硫酸アトロピン製剤を使用してください。
  2. かぶれやすい体質の人は、取り扱いに十分注意してください。
  3. 桑に付着するおそれがある地域では使用しないでください。
  4. ミツバチに対して影響があるので、ミツバチの巣箱およびその周辺にかからないようにしてください。
  5. ハウス栽培で本剤を使用し、ミツバチまたはマルハナバチを導入する場合、散布直後には活動に影響を及ぼすおそれがあるので、処理後30日以上たってから導入してください。
  6. はり合わせアルミはく袋入りの製品については、開封前に袋が固化している場合がありますが、開封後は解消し、品質には問題ありません。
  7. 水産動植物(魚類、甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養魚池等に飛散・流入しないよう注意して使用してください。
    散布器具および容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。
    また、空容器、空袋等は、水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
  8. 密封し、直射日光をさけ、食品と区別して冷涼・乾燥した所に保管してください。
販売: 石原バイオサイエンス(株)