農薬情報>殺虫剤>BT剤


特長
■有効成分
:バチルス・チューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素 10.0
:糖類、界面活性剤など 90.0
■性状:褐色水和性細粒
■毒性:普通物相当
■魚毒性:A類相当
エスマルクDFは自然界に広く存在している芽胞細菌のバチルス・チューリンゲンシス(略称BT菌)の亜種クルスターキ系統の殺虫力を利用した、いわゆる「BT剤」の一種であり、人畜、魚介類、鳥類に対する毒性が低い農薬です。
近年鱗翅目害虫の中には、コナガを始めとして各種の有機合成農薬に対して顕著な抵抗性を示す難防除害虫が多く見られます。しかし、これらの難防除害虫に対してもBT剤は安定した効果を発揮することから、実際の防除場面において欠かすことのできない基幹剤として広く使用されています。
このBT剤の特長をより高めるべく、優れたBT菌株の選抜とBT製剤技術の改良を続けた結果実用化されたのがエスマルクDFであり、本剤は優れた殺虫性能と使い易さを両立させた理想的なBT剤となっています。
BT剤とは?
  1. 高活性・速効的
    BT菌が産生する殺虫性タンパクには様々な種類があり、種類ごとに有効な害虫が異なります。エスマルクDFはクルスターキ系の優れた菌株を選抜することにより、強力な殺虫活性を持つ殺虫性タンパク群のバランスのよい配合を実現し、鱗翅目害虫に幅広く高い効果を発揮します。また、エスマルクDFは胞子を含むBT生菌剤ですので、胞子を含まない死菌剤に比べ効果発現が速く、殺虫スペクトルも幅広くなっています。
  2. 先端のBT製剤技術
    BT剤はBT菌の培養とその製剤化の過程を経て生産されます。エスマルクDFでは、高品質・高性能を追求するために徹底した培養条件管理を実施するとともに、先端の製剤技術ドライフロアブルを採用することにより製剤過程での殺虫性タンパクの変質を最小限にとどめ、高い殺虫活性の実現に成功しています。また、ドライフロアブルはさらっとした砂粒状であるため、粉立ちが少なく、計量しやすいといった使いやすさも同時に実現しています。
  3. 選択性のある生物農薬
    エスマルクDFは人畜、魚介類、鳥類に対する毒性が低く、天敵、花粉媒介昆虫に対する影響もほとんどありません。また、生物農薬ですので、有機農法にも使用可能です。
    ※エスマルクDFは、新JAS法(H11.7.21公布)に基づく「有機」農産物の生産に使用できる天然型農薬に指定されています。
コナガ
アオムシ
ヨトウムシ
オオタバコガ
チャノコカクモンハマキ
チャハマキ
チャノホソガ
適用害虫と使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期
とうもろこし アワノメイガ 2000倍 散布 発生初期(但し、収穫前日まで)
野菜類 コナガ 1000〜2000倍
オオタバコガ 1000倍
ヨトウムシ
アオムシ 1000〜2000倍
かぶ ハイマダラノメイガ 1000倍
キャベツ ハイマダラノメイガ
しょうが アワノメイガ 2000倍
かき(葉) ハマキムシ類 2000〜3000倍
果樹類(りんごを除く) シャクトリムシ類 2000倍
ハマキムシ類 2000〜3000倍
ケムシ類 2000倍
りんご シャクトリムシ類 2000〜4000倍
ハマキムシ類 2000〜3000倍
ケムシ類
花き類・観葉植物 コナガ 1000倍 発生初期
きく オオタバコガ
樹木類 シャクトリムシ類 2000倍
ケムシ類
チャノコカクモンハマキ 1000倍 発生初期(但し、摘採7日前まで)
チャハマキ
チャノホソガ
分野別上手な使い方/試験成績抜粋
コナガを中心とした防除/あぶらな科野菜
オオタバコガ防除
茶の鱗翅目害虫防除
天敵・花粉媒介昆虫に対する影響
各種作物に対する薬害
使用上の注意
  • 蚕に対する毒性があるので十分注意する。
  • 散布液調製後は速やかに使用する。なお、使用にあたっては展着剤を加用することが望ましい。
  • アルカリ性の強い石灰硫黄合剤、ボルドー液などの農薬及びアルカリ性の強い葉面施用の肥料などとは混用しない。
  • 若齢幼虫期に時期を失せず散布する。
  • 空中散布には使用しない。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。 なお、農業改良普及センター、病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
  • 街路、公園等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう網囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜などに被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
販売 住友化学(株)