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特長
成分 イソキサチオン3.0%
性状 類白色細粒および粗粉 63〜212μm
人畜毒性
原体 急性経口毒性 ラット:♂ 242mg/kg、♀ 180mg/kg
マウス:♂ 112mg/kg、♀ 137mg/kg
急性経皮毒性 ラット:♂、♀>2,000mg/kg
急性吸入毒性 ラット:♂、♀>5,010mg/m³
3%微粒剤F 急性経口毒性 ラット:♂ 7,000mg/kg、♀ 6,200mg/kg
マウス:♂ 2,650mg/kg、♀ 3,000mg/kg
急性経皮毒性 ラット:♂、♀>20,000mg/kg
マウス:♂、♀>5,000mg/kg
有効年限 5年
包装 3Kg×8
蚕に対する影響(残毒日数)・・・60日以上
作用機構分類:IRAC 1B[イソキサチオン]
「カルホス」は、三共が研究開発した天然物誘導型の殺虫剤です。本剤の特異的な有効成分イソキサチオンは幅広い殺虫スペクトラムを有すると共に哺乳動物体内に蓄積しにくいという特徴をもち、安全性の高い有機リン化合物です。
カルホスは用途に応じて、乳剤粉剤、微粒剤Fの3製剤があり、乳剤は茶、花木、みかん等のカイガラムシ類、ハマキ類、アメリカシロヒトリ等の諸害虫の防除に、粉剤は野菜、大豆の地下部・地上部を加害する諸害虫、特にコガネムシ類幼虫、マメシンクイムシ、フタスジヒメハムシ等の防除に、また微粒剤Fは野菜、豆類のネキリムシ、コガネムシ、タネバエ等の土壌害虫防除に農薬登録を取得し、広く御愛願を頂いております。
  • 飛散が少なく、作業が簡単です。
  • ネキリムシ、ハリガネムシ、コガネムシ、タネバエ、ケラなど地下部を加害する土壌害虫にすぐれた効果を発揮します。
  • 土壌中での適度の残効性
  • 接触毒と食毒の両作用により、幅広い害虫に有効です。
  • 作物への吸収移行がないので、残留・残臭が少ない殺虫剤です。
  • 悪臭や刺激性がなく、使いやすいです。
適用及び使用方法
作物名 適用病害虫 使用量 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 イソキサチオンを含む農薬の総使用回数
キャベツ ネキリムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 は種時又は植付時 1回 1回
だいこん ネキリムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 は種時〜生育初期(但し、収穫30日前まで) 1回 1回
はくさい ネキリムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 は種時又は植付時 1回 1回
かぼちゃ ネキリムシ類 1株あたり3g 植穴処理土壌混和 定植時 1回 1回
すいか ネキリムシ類 1株あたり3g 植穴処理土壌混和 定植時 1回 1回
えだまめ ネキリムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 定植時 1回 5回以内(但し、粉剤及び粉粒剤のは種時の処理は合計1回以内、粉剤及び粉粒剤の定植時は合計1回以内、粉剤の土壌表面散布は1回以内、粒剤の土壌表面株元処理は2回以内)
ネキリムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 は種時 1回 5回以内(但し、粉剤及び粉粒剤のは種時の処理は合計1回以内、粉剤及び粉粒剤の定植時は合計1回以内、粉剤の土壌表面散布は1回以内、粒剤の土壌表面株元処理は2回以内)
タネバエ 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 は種時 1回 5回以内(但し、粉剤及び粉粒剤のは種時の処理は合計1回以内、粉剤及び粉粒剤の定植時は合計1回以内、粉剤の土壌表面散布は1回以内、粒剤の土壌表面株元処理は2回以内)
いちご(仮植床) コガネムシ類幼虫 9kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 植付時 1回 1回
しゅんぎく ネキリムシ類 6kg/10a 作条処理土壌混和 定植時 1回 1回
食用ぎく ネキリムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 定植時 1回 1回
ほうれんそう タネバエ 6kg/10a 作条処理土壌混和 は種時 1回 1回
もりあざみ ネキリムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 収穫21日前まで 1回 1回
ねぎ ネキリムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 植付時 1回 4回以内(但し、は種時は1回以内、植付時は1回以内、植付後は2回以内)
ネキリムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 は種時 1回 4回以内(但し、は種時は1回以内、植付時は1回以内、植付後は2回以内)
わけぎ ネキリムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 は種時又は植付時 2回以内 2回以内
あさつき ネキリムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 は種時又は植付時 2回以内 2回以内
レタス ネキリムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 は種時又は植付時 2回以内 2回以内
エンダイブ ネキリムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 定植時 1回 1回
ほうきぎ ネキリムシ類 6kg/10a 株元散布 定植時 1回 1回
非結球レタス ネキリムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 は種時又は植付時 2回以内 2回以内
りんご モモシンクイガ 5kg/10a 地表面散布 夏繭営繭時〜第一世代成虫羽化期 4回以内 4回以内
花き類・観葉植物 カブラヤガ 6kg/10a 作条処理土壌混和 定植時 1回 1回
だいず ネキリムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 は種時又は定植時 2回以内 2回以内
タネバエ 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 は種時 2回以内 2回以内
たばこ ネキリムシ類 6〜9kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 植付前 1回 2回以内
ハリガネムシ 6〜9kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理 植付前 1回 2回以内
作物名「かんしょ(ドウガネブイブイ幼虫)」を削除
試験成績
カルホス粉剤・微粒剤F試験事例
いちごのコガネムシ類に対する効果
はくさいのネキリムシに対する効果
だいず の諸害虫に対する効果
カルホス微粒剤F試験事例
かんしょのヒメコガネに対する効果
キャベツのネキリムシに対する効果
だいず(枝豆)のタネバエに対する効果
温血動物体内でのイソキサチオンの挙動
排泄速度
ラットにイソキサチオンを経口投与してその排泄速度を調査した結果(下図)、尿、糞中へ急速に排泄されることが解りました。この排泄速度はMEPよりはるかに速く、体内への蓄積がほとんどなく安全性が高いことを示しています。
体内分布
ラットにアイソトープラベルしたイソキサチオンを投与し、全身オートラジオグラフィーによる体内分布を調べてみました。処理3時間後までにほぼ全身に行きわたり、特に胃、消化管、肝臓、腎臓に分布が認められました。しかしながら、脳、脊髄、筋肉、脂肪、目等には分布は認められませんでした。6時間後には、肝臓と腎臓にわずかに残存しているものの、その他の臓器では消失してしまっていました。24時間後になりますと、ほとんどの臓器、貯蔵組織中での蓄積は認められず、単に排泄器官にのみわずかに分布が認められました。
このことは、イソキサチオンが体内に滞留せず速やかに排泄されることを示しています。
代謝
イソキサチオンは尿中への排泄が多いので、尿中の代謝物を調査した結果、本体はほとんど検出されず、加水分解物である3-ヒドロキシ-5-イソキサゾールが主体でした。この加水分解物の急性経口毒性は低く、この化合物が環境に悪影響を及ぼす可能性はありません。
乳中への移行
山洋乳中への移行を調査した結果、投与期間中及び投与中止後でも乳中にイソキサチオンは検出されず、乳へは移行しないことが判明致しました。
作用機構・作用特性
作用機構
害虫の体内でアセチルコリンエステラーセの活性を阻害し、持続的な興奮状態をもたらすことにより、効果を発現します。
作用特性
  • 害虫の皮膚を通じて虫体内に入り効果を現わします(接触毒性)。
  • 害虫がカルホスを散布された摂食をした際、口から虫体内に入り効果を現わします(食毒性)。
  • ガス効果はありません。
  • 浸透移行性はありません。
  • 効果の発現には、やや時間がかかりますが、遅くても24時間以内には影響が現われます。
  • 散布した薬液の葉面上での残効期間は約2週間です。
殺虫スペクトラムと基礎活性

カルホスの技術資料(カルホス乳剤/微粒剤F/粉剤)

使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  1. 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
  2. りんごのモモシンクイガに対する地表面散布に際しては、次の事項に注意してください。
    • 地表面散布は害虫の密度低下を目的としたものであるので、この散布だけで常に十分な防除効果を期待することはできない。従って、必ずシンクイムシ防除剤による樹上散布を併用して防除すること。
    • 散布は地表面に均一にていねいに行い、土壌と混和しないこと。
    • 散布時期を誤ると効果が減ずるので発生予察に注意し、時期を誤らないようにすること。夏マユの営繭時から成虫羽化初期が散布適期である(おおむね6月中旬〜7月)。なお、散布時期については病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
  3. たばこの作条処理の場合は、植付ける作条になるべく巾広く散布し、土壌とよく混和してください。植穴処理はさけてください。
  4. キャベツ、だいずに使用する場合は、植溝又は播溝になるべく巾広く散布し、土壌とよく混和してください。植穴又は播穴施用はさけてください。
  5. いちごに使用する場合は、仮植床全面に均一に散布して表土とよく混和してください。
  6. つまみ菜、間引き菜には使用しないでください。
  7. 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
  8. ミツバチに対して影響があるので、ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにしてください。
  9. 適用作物群に属する作物またはその新品種にはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、普及指導センター、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
安全使用・保管上の注意
  1. 医薬用外劇物。取扱いには十分注意すること。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせること。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けること。
  2. 本剤の解毒剤としては、硫酸アトロピン製剤及びPAM製剤が有効であると報告されている。
  3. 散布の際は防護マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用すること。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをすること。
  4. 水産動植物に有毒な農薬については、その旨
    通常の使用方法では影響は少ないが、一時に広範囲に使用する場合には十分注意すること。
  5. 引火し、爆発し、又は皮膚を害する等の危険のある農薬については、その旨
    通常の使用方法ではその該当がない。
  6. 貯蔵上の注意事項
    直射日光をさけ、鍵のかかるなるべく低温で乾燥した場所に密封して保管すること。
原体メーカー 保土ヶ谷UPL
販売 全国農薬協同組合
日本曹達(株)
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