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特長
種類 イソキサチオン粉剤
成分 イソキサチオン・・・2.0%
性状 類白色粉末 45μm以下
人畜毒性
原体 急性経口毒性 ラット:♂ 242mg/kg、♀ 180mg/kg
マウス:♂ 112mg/kg、♀ 137mg/kg
急性経皮毒性 ラット:♂、♀>2,000mg/kg
急性吸入毒性 ラット:♂、♀>5,010mg/m³
2%粉剤 急性経口毒性 ラット:♂ 8,500mg/kg、♀ 6,300mg/kg
マウス:♂ 3,450mg/kg、♀ 3,700mg/kg
急性経皮毒性 ラット:♂、♀>20,000mg/kg
マウス:♂、♀>5,000mg/kg
有効年限 4年
包装 1kg×20袋、3kg×8袋
「カルホス」は、三共が研究開発した天然物誘導型の殺虫剤です。本剤の特異的な有効成分イソキサチオンは幅広い殺虫スペクトラムを有すると共に哺乳動物体内に蓄積しにくいという特徴をもち、安全性の高い有機リン化合物です。
カルホスは用途に応じて、乳剤、粉剤、微粒剤Fの3製剤があり、乳剤は茶、花木、みかん等のカイガラムシ類、ハマキ類、アメリカシロヒトリ等の諸害虫の防除に、粉剤は野菜、大豆の地下部・地上部を加害する諸害虫、特にコガネムシ類幼虫、マメシンクイムシ、フタスジヒメハムシ等の防除に、また微粒剤Fは野菜、豆類のネキリムシ、コガネムシ、タネバエ等の土壌害虫防除に農薬登録を取得し、広く御愛願を頂いております。
  • 土壌害虫にすぐれた効果を現します。
  • 土壌中でも比較的安定で、残効性があります。
  • 作物への吸収移行やガス効果がなく、接触的に作用します。
  • 悪臭や刺激性がないので使いやすい薬剤です。
適用及び使用方法
作物名 適用病害虫名 使用量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 イソキサチオンを含む農薬の総使用回数
だいこん、はつかだいこん ネキリムシ類 6kg/10a は種時 1回 土壌表面散布土壌混和処理 1回
はくさい、キャベツ 6kg/10a は種時又は植付時
ねぎ 6kg/10a 2回以内 4回以内(は種時は1回以内、植付時は1回以内、植付後は2回以内)
わけぎ、あさつき、レタス、非結球レタス、トマト、ミニトマト、なす 6kg/10a 2回以内
きゅうり 6kg/10a 1回 1回
タネバエ 4〜6kg/10a は種時
ほうれんそう 4〜6kg/10a 播溝土壌混和
なばな類(オータムポエムを除く) ヨトウムシ類 6kg/10a 土壌表面散布土壌混和処理
オータムポエム 6kg/10a
ネキリムシ類 6kg/10a 定植時 土壌表面散布
だいず タネバエ 4〜6kg/10a は種時 作条施用土壌混和 2回以内
ネキリムシ類 4〜6kg/10a は種時又は定植時 2回以内
4kg/10a は種時〜本葉2葉期 土壌表面散布
えだまめ タネバエ 4〜6kg/10a は種時 1回 作条施用土壌混和 5回以内(粉剤及び粉粒剤のは種時の処理は合計1回以内、粉剤及び粉粒剤の定植時は合計1回以内、粉剤の土壌表面散布は1回以内、粒剤の土壌表面株元処理は2回以内)
ネキリムシ類 4〜6kg/10a
4〜6kg/10a 定植時
4kg/10a は種時〜本葉2葉期 土壌表面散布
豆類(種実、ただし、だいずを除く) タネバエ、ネキリムシ類 4〜6kg/10a は種時 作条施用土壌混和 1回
さやえんどう コガネムシ類幼虫 9kg/10a
さやいんげん タネバエ 6kg/10a
実えんどう コガネムシ類幼虫 9kg/10a
いちご(仮植床) 9kg/10a 植付時 土壌表面散布土壌混和処理
かんしょ ドウガネブイブイ幼虫 9kg/10a 挿苗前 挿苗前に畦内の元肥位置に散布し、土壌混和処理 4回以内(挿苗前の土壌混和は1回以内、散布は3回以内)
うど センノカミキリ 6kg/10a 成虫飛来初期〜盛期 5回以内 散布 5回以内
ほうきぎ ネキリムシ類 6kg/10a 定植時 1回 株元散布 1回
たばこ 6〜9kg/10a 植付前 土壌表面散布土壌混和処理 2回以内
作物名「だいず」の使用方法「散布」を削除
試験成績
カルホス乳剤試験事例
みかんのヤノネカイガラムシに対する効果
茶のクワシロカイガラムシに対する効果
つばきのツノロウムシに対する効果
きくのマメハモグリバエに対する効果
ガーベラのマメハモグリバエに対する効果
芝のスジキリヨトウに対する効果
ヤノネカイガラムシに対する効果試験
カルホス粉剤・微粒剤F試験事例
いちごのコガネムシ類に対する効果
はくさいのネキリムシに対する効果
だいず の諸害虫に対する効果
カルホス粉剤試験事例
だいず のフタスジヒメハムシに対する効果
カルホス微粒剤F試験事例
かんしょのヒメコガネに対する効果
キャベツのネキリムシに対する効果
だいず(枝豆)のタネバエに対する効果
温血動物体内でのイソキサチオンの挙動
排泄速度
ラットにイソキサチオンを経口投与してその排泄速度を調査した結果(下図)、尿、糞中へ急速に排泄されることが解りました。この排泄速度はMEPよりはるかに速く、体内への蓄積がほとんどなく安全性が高いことを示しています。
体内分布
ラットにアイソトープラベルしたイソキサチオンを投与し、全身オートラジオグラフィーによる体内分布を調べてみました。処理3時間後までにほぼ全身に行きわたり、特に胃、消化管、肝臓、腎臓に分布が認められました。しかしながら、脳、脊髄、筋肉、脂肪、目等には分布は認められませんでした。6時間後には、肝臓と腎臓にわずかに残存しているものの、その他の臓器では消失してしまっていました。24時間後になりますと、ほとんどの臓器、貯蔵組織中での蓄積は認められず、単に排泄器官にのみわずかに分布が認められました。
このことは、イソキサチオンが体内に滞留せず速やかに排泄されることを示しています。
代謝
イソキサチオンは尿中への排泄が多いので、尿中の代謝物を調査した結果、本体はほとんど検出されず、加水分解物である3-ヒドロキシ-5-イソキサゾールが主体でした。この加水分解物の急性経口毒性は低く、この化合物が環境に悪影響を及ぼす可能性はありません。
乳中への移行
山洋乳中への移行を調査した結果、投与期間中及び投与中止後でも乳中にイソキサチオンは検出されず、乳へは移行しないことが判明致しました。
作用機構・作用特性
作用機構
害虫の体内でアセチルコリンエステラーセの活性を阻害し、持続的な興奮状態をもたらすことにより、効果を発現します。
作用特性
害虫の皮膚を通じて虫体内に入り効果を現わします(接触毒性)。
害虫がカルホスを散布された摂食をした際、口から虫体内に入り効果を現わします(食毒性)。
薬液処理したはくさいを風乾後、各区10頭に給餌し、食毒性の強さを調べました(3日後死亡率)。
薬剤 濃度及び幼虫死亡率(%)
タマナヤガ ハスモンヨトウ ヨトウガ
100ppm 10ppm 100ppm 10ppm 100ppm 10ppm
カルホス乳剤(50%)
100 100 90 100 90
ダイアジノン乳剤(40%) 100 5 85 0 100 40
ガス効果はありません。
浸透移行性はありません。
効果の発現には、やや時間がかかりますが、遅くても24時間以内には影響が現われます。
ハスモンヨトウの3〜4令幼虫を用いて、殺虫速度を調べました。
薬剤 希釈倍数 殺虫速度(ハスモンヨトウ3〜4令幼虫)
経過時間
1時間 3時間 5時間 24時間
カルホス乳剤(50%) 1000倍 0 66.7 76.7 100
散布した薬液の葉面上での残効期間は約2週間です。
薬剤 希釈倍数 散布後経過日数とヨトウガ3令幼虫死亡率(%)
0日 2日 4日 8日 16日 24日
カルホス乳剤(50%) 1000倍 100 100 100 100 94.7 0
アセフェート水和剤(50%) 1000倍 100 100 100
31.6 0
ダイアジノン乳剤(40%) 800倍 100 5.3



殺虫スペクトラムと基礎活性
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 使用量に合わせ秤量し、使い切ってください。
  • 本剤は地表面全面に均一に散布し、表層土壌とよく混和してください。作条処理の場合は、は種又は植付ける作条になるべく幅広く散布し、土壌とよく混和してください。植穴(播穴)処理はさけてください。
  • DCPA剤との同時施用及び10日以内の近接散布は薬害を生ずるおそれがあるのでさけてください。
  • いちごに使用する場合は、仮植床で使用し、床面全面に均一に散布して表土とよく混和してください。
  • さつまいものドウガネブイブイ幼虫防除に使用する場合は次の事項を守ってください。
    1. 挿苗前に畦内の元肥位置に散布し、畦内の土壌とよく混和すること。畦立後ビニール、ポリエチレン等でマルチを行なうと効果的である。
    2. 残効性が不十分なため、ドウガネブイブイの発生がおくれた場合、あるいは後期には効果が不十分になることがあるので留意すること。
    3. 火山灰土壌では効果が不安定であるので使用はさけること。
  • うどのセンノカミキリの防除に使用する場合、地際部によくかかるよう散布してください。
  • つまみ菜・間引き菜には使用しないでください。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、普及指導センター、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
安全使用・保管上の注意
  • 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
  • ミツバチに対して影響があるので、ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにしてください。
  • 散布の際は農薬用マスクなどを着用してください。作業後はうがいをしてください。
  • 漏出時は、保護具を着用し掃き取り回収してください。
  • 移送取扱いはていねいに行ってください。
  • 治療法
    硫酸アトロピン製剤及びPAM製剤が有効であると報告されています。
  • 魚毒性
    水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
  • 保管
    直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管してください。
原体メーカー 保土ヶ谷UPL
販売 全国農薬協同組合
日本曹達(株)
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