農薬情報>殺菌剤


特長
■種類名:イプロジオン水和剤
■有効成分
:イプロジオン・・・50%
:ポリ(オキシエチレン)=ノニルフェニルエーテル・・・2.1%(推定)
■性状:類白色 水和性粉末
■毒性:普通物
■有効年限:4年
■包装:100g×25袋×4箱 500g×20袋
  • 各種作物の主要病害に卓効
    野菜・果樹のAlternaria属菌、Botrytis属菌、Sclerotinia属菌、Monilinia属菌や稲・芝等のHelminthosporium属菌、Curvularia属菌などによる重要病害に卓効を示します。
  • 適期防除ですぐれた効果
    本剤は持続効果が長く、早めの防除で的確な予防効果を発揮します。
  • 各種耐性菌に有効
    ベンズイミダゾール系殺菌剤、ポリオキシン剤の耐性菌が問題になっている灰色かび病、斑点落葉病、黒斑病、灰星病などに高い効果を発揮します。
  • 作物に安全
    りんごの旭種以外では登録の範囲内で薬害の心配がほとんどありません。
  • 常温煙霧による使用も可能
適用病害名及び使用方法
作物名 適用病害虫名 希釈倍数 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 イプロジオンを含む農薬の総使用回数
かんきつ 灰色かび病 1000〜2500倍 収穫7日前まで 3回以内 散布 3回以内
黄斑病 1000〜1500倍
黒腐病 1000倍
りんご 斑点落葉病 1000〜1500倍 収穫14日前まで 5回以内 5回以内
なし 黒斑病 1000〜1500倍
もも、ネクタリン 灰星病 1000〜1500倍 収穫前日まで 3回以内 3回以内
ホモブシス腐敗病 1000倍
おうとう 灰星病 1000〜1500倍 3回以内(600〜800倍希釈散布は1回以内)
黒かび病 1000倍
すもも 灰星病 1000〜1500倍 3回以内
あんず 1000〜1500倍 収穫3日前まで
びわ 灰色かび病 1000〜1500倍 収穫前日まで
うめ 灰色かび病、環紋葉枯病 1000〜1500倍 収穫45日前まで 2回以内 2回以内
キウイフルーツ 果実軟腐症 1000〜1500倍 収穫前日まで 4回以内 4回以内
灰色かび病 1000〜1500倍 開花期〜落花期
貯蔵病害(灰色かび病) 1500〜2000倍 収穫前日まで
ぶどう 灰色かび病、白腐病 1000〜1500倍 開花期〜幼果期但し、収穫60日前まで 3回以内 3回以内
黒とう病 500〜1000倍
いちご 灰色かび病、黒斑病、菌核病 1500倍 収穫前日まで 4回以内 5回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は4回以内)
ピーマン 灰色かび病 1000〜1500倍
菌核病 1000倍
きゅうり 灰色かび病 1000〜1500倍
菌核病、つる枯病 1000倍
かぼちゃ 灰色かび病 1000〜1500倍
トマト、ミニトマト 1000〜1500倍 3回以内 4回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は3回以内)
輪紋病、斑点病 1000倍
なす 灰色かび病、黒枯病 1000〜1500倍 4回以内 5回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は4回以内)
菌核病、すすかび病 1000倍
すいか、メロン 菌核病、つる枯病 1000倍
漬物用メロン 1000倍 収穫14日前まで 1回 2回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は1回以内)
キャベツ 菌核病 1000倍 収穫7日前まで 4回以内 5回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は4回以内)
はくさい 1000倍 収穫14日前まで 3回以内 4回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は3回以内)
白斑病、黒斑病 1000〜1500倍
レタス 灰色かび病 1000〜1500倍
菌核病、すそ枯病 1000倍
みつば(軟化栽培) 菌核病 1000倍 根株養成期 地上部切り取り前 但し、収穫35日前まで 2回以内 4回以内(種子粉衣は1回以内、散布は2回以内、土壌灌注は1回以内)
1000倍 伏込時 但し、収穫30日前まで 1回 1m²当り2L土壌灌注
たまねぎ 灰色かび病、灰色腐敗病、黒斑病 1000倍 収穫7日前まで 3回以内 散布 4回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は3回以内)
ねぎ ホ゛トリチス葉枯症、黒斑病 1000〜1500倍 収穫14日前まで
小菌核腐敗病 1000〜1500倍
500倍 1m²当り0.5〜1L株元灌注
白絹病 500〜1000倍 1m²当り1L株元灌注
わけぎ ホ゛トリチス葉枯症、黒斑病、小菌核腐敗病 1000〜1500倍 散布 3回以内
あさつき 1000〜1500倍 4回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は3回以内)
オクラ 黒斑病、灰色かび病 2000倍 収穫前日まで
薬用にんじん 灰色かび病、斑点病 1000〜1500倍 収穫14日前まで 4回以内 5回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は4回以内)
にんじん 斑点病 1000〜1500倍
黒葉枯病 1000〜1500倍
種子重量の0.5% は種前 1回 種子粉衣
らっきょう 灰色かび病 1000倍 収穫30日前まで 3回以内 散布 3回以内
ばれいしょ 菌核病、夏疫病 1000倍 収穫前日まで 4回以内 4回以内(種いも散布は1回以内)
黒あざ病 125倍 植付前 1回 種いも100kg当り希釈液3L散布
えだまめ 灰色かび病、菌核病 1000倍 収穫30日前まで 3回以内 散布 4回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は3回以内)
だいず 1000倍 収穫21日前まで 3回以内
実えんどう 灰色かび病 1000倍 収穫前日まで 4回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は3回以内)
あずき 灰色かび病、菌核病 1000倍 収穫21日前まで 3回以内
いんげんまめ 灰色かび病 1000〜1500倍
菌核病 500〜1000倍
らっかせい 灰色かび病 1000〜1500倍
はとむぎ 葉枯病 1000倍
てんさい 葉腐病 500〜1000倍
畑わさび 墨入病 1000倍(定植時)及び500倍(定植後) 定植時及び定植後(但し収穫30日前まで) 4回以内(苗浸漬は1回以内、定植後は3回以内) 定植時に20時間苗浸漬し、更に定植後1m²当り3L灌注する。 5回以内(種子粉衣は1回以内、苗浸漬は1回以内、定植後は3回以内)
あしたば 葉枯病 1000倍 収穫7日前まで 3回以内 散布 4回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は3回以内)
うど 黒斑病 1000倍 根株養成期(但し、収穫50日前まで) 4回以内(散布は3回以内、土壌灌注は1回以内)
菌核病 1000倍 伏せ込み時(但し、収穫21日前まで) 1回 1m²当り6L土壌灌注
さやえんどう 灰色かび病 1500倍 収穫前日まで 3回以内 散布 4回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は3回以内)
食用ゆり 葉枯病 1000倍 収穫7日前まで 3回以内
葉たまねぎ 灰色かび病、灰色腐敗病、黒斑病 1000倍 収穫14日前まで 2回以内 3回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は2回以内)
ひろしまな 白斑病 1000倍
未成熟ささげ 灰色かび病 1500倍 収穫前日まで
未成熟そらまめ 赤色斑点病 1000倍 3回以内 4回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は3回以内)
くきちしゃ 灰色かび病 1000〜1500倍 収穫7日前まで
菌核病、すそ枯病 1000倍
マンゴー 灰色かび病 1000倍 3回以内
葉ごぼう 菌核病 1000倍 収穫30日前まで 2回以内 3回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は2回以内)
ごぼう 1000倍 収穫3日前まで 3回以内 4回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は3回以内)
のざわな 1000倍 収穫35日前まで 2回以内 3回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は2回以内)
みぶな 1000倍 収穫45日前まで
バジル 2000倍 収穫14日前まで 3回以内 4回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は3回以内)
食用桑(果実) 1000倍 2回以内 2回以内
アスパラガス 茎枯病 2000倍 収穫前日まで 5回以内 6回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は5回以内)
ししとう 灰色かび病 2000倍 2回以内 3回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は2回以内)
とうがらし類(ししとうを除く) 2000倍 収穫3日前まで
ズッキーニ 1000〜1500倍 収穫前日まで 4回以内 5回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は4回以内)
1000〜1500倍 摘採21日前まで 2回以内 2回以内
たばこ 菌核病 1500〜2000倍 大土寄時 1回 1株当り200ml株元灌注 1回
葉腐病(ブラウンパッチ)、ヘルミントスポリウム葉枯病 1000〜1500倍 発病初期 8回以内 1u当り1L散布 8回以内
芝(日本芝) 葉腐病(ラージパッチ) 1000〜1500倍
芝(ベントグラス) ダラースポット病 1000〜1500倍
スターチス 灰色かび病 1000〜1500倍 - 散布 8回以内(種子粉衣は1回以内)
りんどう 苗腐敗症(アルタナリア菌) 250〜500倍 は種前 1回 48時間種子浸漬 2回以内(種子浸漬は1回以内)
1000倍 本葉展開直後〜定植前 2回以内 散布
野菜類、花き類 アルタナリア菌による病害 種子重量の0.5% は種前 1回 種子処理機による種子粉衣 1回
適用場所 作物名 適用病害虫名 使用量 使用液量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 総使用回数*
温室、ガラス室、ビニールハウス等の密閉できる場所 きゅうり 灰色かび病 200g/10a 5L/10a 収穫前日まで 4回以内 常温煙霧 5回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は4回以内)
トマト、ミニトマト 200g/10a 3回以内 4回以内(種子粉衣は1回以内、は種後は3回以内)
ぶどう 200g/10a 6L/10a 開花期〜幼果期、但し、収穫60日前まで 3回以内
使い方のポイント
野菜の灰色かび病の例
灰色かび病菌( Botrytis cinerea)は、なす、いちご、きゅうり、トマトなどの果菜類だけでなく、豆類、果樹など数多くの作物に感染、発病させる病原菌です。
灰色かび病菌は低温・多湿条件で急激に増加し、また感染発病が長期間にわたるのが特徴です。このため、どうしても薬剤散布の回数が多くなり、菌そのものの性質も相まって 耐性菌が発生しやすくなっています。
発生をおさえる。まん延を防ぐ。これが防除のカナメ。
栽培環境に気を配り、たとえば受精後の雌花の花弁や雄花は早めに摘みとり、伝染源となる罹病果・茎葉はすみやかに除去し、焼却を実行するなどして灰色かび病の発生条件を少なくするように努めてください。
予防的散布(早めの散布)が基本です。
作物の感染箇所を取り除く。
発病前や発病初期からの予防的散布で早め早めに防除する。
同一薬剤の多用はさけ、異なる薬剤グループを組み合わせて使用してください。
【Aグループ】 【Bグループ】 【Cグループ】
ロブラール水和剤
スミレックス水和剤
スミブレンド水和剤(混合剤)
これらの成分を含む混合剤、くん煙剤、フロアブル剤等
ベンレート水和剤
トップジンM水和剤
ゲッター水和剤(混合剤)
これらの成分を含む混合剤等
ユーパレン水和剤
ダコニール1000
ポリオキシン水和剤
ポリベリン水和剤(混合剤)等
※使用に当たっては、地区の指導に従ってください。
使用上の注意
効果・薬害などの注意
  • 本剤の所定量に少量の水を加えて糊状にねり、のち所定量の水を加え、十分かきまぜて散布液を調製する。
  • 散布液調製後はできるだけ速やかに散布する。
  • ボルドー液、石灰硫黄合剤との混用はさける。
  • 本剤使用の際は展着剤を加用すると効果的である。
  • 畑わさびの墨入病に使用する場合、定植時に20時間苗浸漬した後、さらに定植後に1u当たり3Lを約30日間隔で3回灌注する。
  • 本剤をかんきつに使用する場合、ESP、PAP、MEP、マラソン剤との混用および近接散布は生理的落葉を助長するおそれがあるので注意する。
  • りんごに使用する場合、旭種には薬害を生ずるおそれがあるので使用はさける。
  • ぶどうに使用する場合、果実肥大期以降の散布は、果実に汚染を生ずるおそれがあるのでさけ、開花〜幼果期までにする。
  • すいかに使用する場合、草勢が弱っている時の散布は、薬害を生ずるおそれがあるので注意する。
  • 薬剤耐性菌の出現を防ぐため過度の連用をさけて、なるべく作用性の異なる薬剤と組み合わせ輪番で使用する。
  • ハウスなどの常温煙霧として使用する場合、以下の点に注意する。
    1. 専用の常温煙霧機により所定の方法で煙霧する。特に常温煙霧装置の選定および使用に当たっては病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
    2. 作業はできるだけ夕刻行い、作業終了後6時間以上密閉する。
    3. 定植直後や幼苗、軟弱苗など草勢の弱っている時は、薬害を生ずるおそれがあるので使用はさける。
    4. ぶどうに使用する場合、巨峰以外の品種は薬害を生ずるおそれがあるので注意する。
安全使用・保管上の注意
  • 粉末が眼に入らないよう注意する。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当てを受ける(刺激性)。
  • 使用の際は不浸透性手袋などを着用する。
  • 使用後は洗眼する。
  • 常温煙霧においては、薬剤処理中はハウス内へ入らない。また、薬剤処理終了後はハウスを開放し、十分換気した後に入室する。
  • 公園等で使用する場合は、使用中及び使用後(少なくとも使用当日)に小児や使用に関係のない者が使用区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払うこと。
  • 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきる。空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
    漏出時は、保護具を着用し掃き取り回収する。
  • 移送取扱いは、ていねいに行う。
  • 直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管。
製造: バイエルクロップサイエンス(株)