農薬情報>殺虫剤


特長
■種類名:ピリダリル水和剤
■有効成分:ピリダリル・・・10%
■人畜毒性(製剤):普通物
急性経口LD50 ラット 雌雄 > 2000 mg/kg
急性経皮LD50 ラット 雌雄 > 2000 mg/kg
皮膚刺激性 ウサギ 雌 軽度
眼刺激性 ウサギ 雌 ごく軽度
皮膚感作性 モルモット あり(Buehler法)
■水産動植物(製剤)
急性毒性・・・ コイLC50(96hr) 77mg/g
ミジンコLC50(48hr) 7.7μg/g
藻類EC50(72hr) 35mg/g
新しいタイプの殺虫剤
既存の殺虫剤とは異なる構造を有し、既存剤(有機リン剤、カーバメート剤、合成ピレスロイド剤、IGR剤等)に対して薬剤抵抗性を発達させた害虫にも、感受性系統と同様に高い殺虫活性を示します。また、経口及び桂皮投与のいずれでも殺虫活性を示します。
優れた殺虫活性
鱗翅目及び総翅目害虫に対して高い殺虫活性を示します。鱗翅目害虫に対しては速効的に作用し、中〜老齢期幼虫に対しても、若齢期幼虫とほぼ同等の高い殺虫活性を示します。また、優れた被害抑制効果を示します。
優れた耐雨性と残効性
散布後の降雨による影響が少なく、残効性に優れています。
天敵・有用昆虫に対する影響が少ない
天敵・有用昆虫に対する影響が少なく、総合的病害虫管理(IPM)に適合します。ハナカメムシ類、寄生蜂、カブリダニ類等の天敵を利用した防除体系への組み込み、ミツバチやマルハナバチ等の花粉媒介昆虫との併用が可能です。
天敵に対する影響
花粉媒介昆虫に対する影響

安全性・作業性に優れたフロアブル製剤
  1. 水性製剤で安全性が高い
    水性製剤のため、刺激性及び臭いが少なく、安全性が高いのが特長で、環境面にも配慮した製剤です。
  2. 希釈作業が容易で、取り扱いやすい
    従来のフロアブルに比べ、製剤の粘度が低く、容器排出性に優れており、希釈作業が容易です。また、薬剤投下後の希釈性に優れ、泡立ちも少なく、取り扱いやすい製剤です。
  3. 収穫物への汚れが少ない
    通常の水和剤に比べて、収穫物への汚れが少なくなっています。
適用害虫及び使用方法
作物名 適用病害虫名 希釈倍数 使用液量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 総使用回数*
キャベツ コナガ、アオムシ、ヨトウムシ、ハスモンヨトウ、オオタバコガ、ハイマダラノメイガ、ウワバ類 1000倍 100〜300L/10a 収穫7日前まで 2回以内 散布 2回以内
はくさい コナガ、アオムシ、ヨトウムシ、オオタバコガ 1000倍
だいこん コナガ、アオムシ、ヨトウムシ 1000倍 収穫14日前まで
レタス、立ちちしゃ ナモグリバエ、ハスモンヨトウ、オオタバコガ 1000倍 収穫7日前まで
リーフレタス ハスモンヨトウ、オオタバコガ 1000倍
チンゲンサイ コナガ 1000倍
なす ハスモンヨトウ、オオタバコガ、ミナミキイロアザミウマ、ハモグリバエ類 1000倍 収穫前日まで 4回以内 4回以内
トマト、ミニトマト ハスモンヨトウ、オオタバコガ、ハモグリバエ類 1000倍 2回以内 2回以内
ピーマン タバコガ類、ミナミキイロアザミウマ 1000倍
ねぎ シロイチモジヨトウ、ネギアザミウマ 1000倍 収穫3日前まで 4回以内 4回以内
いちご ハスモンヨトウ、オオタバコガ 1000倍 収穫前日まで
ブロッコリー コナガ、ハスモンヨトウ 1000倍 収穫7日前まで 2回以内 2回以内
とうがらし類 タバコガ類、ミナミキイロアザミウマ 1000倍 収穫前日まで
だいず ハスモンヨトウ 1000〜2000倍 収穫7日前まで
16倍 800ml/10a 無人ヘリコプターによる散布
きゅうり、メロン ハモグリバエ類 1000倍 100〜300L/10a 収穫前日まで 散布
えだまめ、さやえんどう ハスモンヨトウ 1000倍
ばれいしょ オオタバコガ 1000倍 収穫7日前まで
かんしょ、さといも ハスモンヨトウ 1000倍
アスパラガス ハスモンヨトウ、オオタバコガ、ヨトウムシ 1000倍 収穫前日まで
しそ、しそ(花穂)、バジル ハスモンヨトウ 1000倍 収穫7日前まで
食用ぎく オオタバコガ 1000倍
きく(葉) 1000倍 収穫14日前まで
きく 1000倍 発生初期
* 収穫物への残留回避のため本剤およびその有効成分を含む農薬の総使用回数の制限。
上手な使い方
果菜類での防除体系案
果菜類での防除実施例
なす トマト
ピーマン いちご
葉菜類での防除体系案
葉菜類での防除実施例
キャベツ レタス
試験成績
薬害試験成績
実用効果
キャベツ/コナガ
試験期間 長野県野菜花き試験場(2000年)
品種 YRSE
発生 多発
定植日 5/17
処理日 6/16(300g/10a)
キャベツ/アオムシ
試験期間 群馬県園芸試験場(2000年)
品種 いろどり
発生 少発
定植日 8/10
処理日 9/13(150g/10a)
はくさい/ヨトウムシ
試験期間 福島県植物防疫協会(2000年)
品種 耐病60日
発生 少発
定植日 8/21
処理日 9/18(120g/10a)
レタス/オオタバコガ
試験期間 長野県営農技術センター(2000年)
品種 パトリオット
発生 中発
定植日 8/3
処理日 8/17、24、31(300g/10a)
被害度
小x1+中x2+大x3+甚x4
調査株数x4
100
■被害程度別指数■
・無(0):被害が認められない。
・小(1):外葉に食害痕が認められる。
・中(2):結球葉にわずかな食害痕が認められる。
・大(3):結球内部に食害痕が認められる。
・甚(4):結球内部に著しい食害痕が認められる。
なす/ハスモンヨトウ
試験期間 高知県農業技術センター(2000年)
品種 竜馬(台木:赤なす)
発生 甚発(幼虫接種)
定植日 9/20(1999年)
処理日 6/26(500g/10a)
なす/ミナミキイロアザミウマ
試験期間 奈良県植物防疫協会(1998年)
品種 黒陽
発生 中発
定植日 5/7
処理日 8/3(300g/10a)
トマト/オオタバコガ
試験期間 石川県病害虫防除所(1998年)
品種 桃太郎
発生 中発(幼虫接種)
定植日 7/15
処理日 9/9(300g/10a)
いちご/ハスモンヨトウ
試験期間 福岡県農業総合試験場(2000年)
品種 とよのか
発生 中発(幼虫接種)
処理日 10/16(十分量)
ねぎ/シロイチモジヨトウ
試験期間 大分県農業技術センター(2000年)
品種 長宝
発生 多発
定植日 5/15
処理日 8/2、8(200g/10a)
使用上の注意事項
  • 本剤を無人ヘリコプターによる散布に使用する場合は次の注意を守ってください。
    1. 散布は各散布機種の散布基準に従って実施すること。
    2. 無人ヘリコプターによる散布においては散布機種に適合した散布装置を使用すること。
    3. 散布中、薬液の漏れのないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行うこと。
    4. 特定の農薬(混用可能が確認されているもの)を除いて原則として他の農薬との混用は行わないこと。
    5. 散布終了後は次の事項を守ること。
      1. 使用後の空の容器は放置せず、適切に処理すること。
      2. 使用残りの薬液は必ず安全な場所に責任者をきめて保管すること。
      3. 機体散布装置は十分洗浄し、薬液タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理すること
  • 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼす恐れがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
  • 無人ヘリコプターによる散布で使用する場合は、飛散しないよう特に注意してください。
  • 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使い切ること。散布用具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 使用前によく振ってください。
  • 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態および散布方法を合わせ調節してください。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
  • 散布液調整後は、そのまま放置せず、できるだけ速やかに散布してください。
  • 浸透移行性に乏しいので、かけムラのないように丁寧に散布してください。
  • 蚕には影響があるので、桑葉にかからないように散布してください。
製造:住友化学(株)
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